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長引く咳や息切れは「カビ」が原因かも?かくれアレルギーの症状と受診の目安、家でできる対策

  • 2026.9.24

長引く咳や息切れは「カビ」が原因かも?かくれアレルギーの症状と受診の目安、家でできる対策

長引く咳や、繰り返すじんましん。「年齢のせい」「体質だから」と、気になる不調をそのままにしていませんか? 実は、そうした症状の背景に「かくれアレルギー」がひそんでいることも! 呼吸器・アレルギーの専門医、鈴木慎太郎さんの新刊『その不調、「かくれアレルギー」が原因かも』(あさ出版)からお届けする第4回は「カビによるアレルギー」について。

カビによるアレルギー

発酵の味方、アレルギーの敵

70代の男性Bさんは、退職後、築年数の古い家で過ごす時間が増えてから、咳や息切れが続くようになり、階段の上り下りもつらくなってきました。

受診して詳しく調べると、自宅の浴室や押し入れに多くのカビが発生しており、カビに対するアレルギー反応が関与している可能性が判明。味噌や醤油、日本酒づくりに欠かせないカビですが、暮らしの中ではアレルギーの原因になることもあるのです。

どんなアレルギー?

カビ(真菌)は空気中や室内に広く存在し、私たちは毎日のようにその胞子を吸い込んでいます。しかし、体との関わり方にはいくつかのパターンがあります。

①体に存在していても特に害を及ぼさない場合

②免疫がカビを覚え(感作)、アレルギー反応を起こしやすくなる場合

③体内で増殖し、感染症を引き起こす場合

④体内に定着し、感染とアレルギーの両方が関わる病気を起こす場合

このうちアレルギーは、カビが増殖していなくても免疫の過剰反応によって症状が出る点が特徴です。咳やぜんそく、鼻炎などの症状が現れ、住環境や職場環境が影響することもあります。

主な症状

くしゃみ、鼻水、づまり
咳、喘鳴
息切れ、呼吸困難
発熱、全身倦怠感
慢性的な咳や痰
肺の炎症(過敏性肺炎)
など

【解説】カビへの過剰な免疫反応で鼻炎や肺炎が起こる

カビによるアレルギーは、大きく2つのタイプに分けられます。

1つは、鼻炎やぜんそくとして現れるタイプです。空気中のカビの胞子を吸い込むことで免疫が過剰に反応し、くしゃみや鼻水、咳、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという呼吸音)などが起こります。重症になると、気道で強い炎症が続くこともあります。

もう1つは「過敏性肺炎」と呼ばれるもので、肺の奥に炎症が起こる病気です。咳や息切れ、発熱などがみられ、カビの多い住宅や加湿器などが原因になることがあります。

どちらも共通しているのは、感染症のようにカビが体内で異常に増えているわけではなく、免疫が過剰に反応して症状が起こる点です。

そのため、薬だけでなく、原因となるカビを減らす住環境の改善も重要な治療になります。

【気をつける方法】換気とこまめな清掃で室内のカビを防ぐ

カビによる健康被害を防ぐには、住環境の管理が重要です。

室内の湿度を下げるために換気を行い、結露や水漏れを放置しないことが基本です。

浴室やエアコン、加湿器は定期的に清掃し、カビの増殖を防ぎましょう。特に加湿器は、水の管理を怠るとカビや微生物の温床になることがあります。

咳や息切れが「自宅では悪化するのに外出すると楽になる」「特定の部屋に入ると症状が強くなる」といった場合は、環境中のカビが関係している可能性があります。

カビは完全に避けることはできません。しかし、適切な環境管理によってリスクを大きく減らすことができます。

原因不明の咳や息切れが続く場合は、住環境も見直してみましょう。

※この記事は『その不調、「かくれアレルギー」が原因かも』鈴木慎太郎著(あさ出版刊)の内容をウェブ記事用に再構成したものです。

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