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ある意外な食習慣が脳の機能維持に役立つ? 科学者が発見

  • 2026.9.24
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※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。>>『Prevention』のオリジナル記事はこちら

食べるものが健康全体に影響を与えるのは誰もが知っていること。しかし新たな研究で、“いつ” 食べるかも影響を及ぼす可能性があることが示されたという。

アメリカ栄養学会の年次集会で発表されたこの研究では、食事時間を特定の時間帯に制限することで、加齢に伴う認知機能低下の予防に役立つ可能性があることが見つかった。研究者らはまず、過体重または肥満に分類される閉経後の女性47名を2つのグループに分類。第1グループには、典型的な食事パターンを想定して、すべての食事を12時間の時間枠内に済ませるよう依頼した。第2グループには9時間の時間枠内での食事を依頼し、このグループの参加者の多くは午前10時から午後6時までの間、または8.2時間以内に食事をとっていた。さらに両グループとも、一日のカロリー摂取量を500kcal減らすよう求められた。

参加者らは、研究開始時と6か月後に、基礎知能、記憶力、学習能力、反応時間を測定する一連のテストを受けた。両グループの女性は研究終了時点で、平均6.8kgの減量に成功。しかし、8~9時間の時間枠内で食事をとったグループは、問題解決能力や空間的計画能力(行動を起こす前に手順や結果を思い描く能力)を測定するテストで、有意により優れた成績を示した。

さらに時間制限食グループの参加者は、記憶力や学習能力を測定するテストにおいてミスが減少したが、そのデータは統計的に有意ではなかった(つまり偶然である可能性もある)。そして反応時間やマルチタスク能力については、両グループ間に差は見られなかった。

これを受けて時間制限食を試すべきかどうかを決めるにはまだ早すぎるけれど、この研究結果は間違いなく興味深い。専門家が指摘する、注意すべき点をご紹介。

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この食事法が認知機能の向上に役立つのはなぜ?

まず重要なのは、この研究はパイロット研究、つまり将来的に大規模な研究を行うための予備的な試験であったこと。したがって、専門家が明確な結論を導き出すには、この分野におけるさらなる研究が必要である。研究者自身も今回の研究のなかで、9時間の時間内に食事をとることがなぜ認知機能を向上させるのか、その理由は完全には分かっていないと述べている。

とはいえ、いくつかの仮説は存在する。研究者らは本研究のなかで、時間制限食が体内の炎症レベル、あるいは栄養素に対する反応の仕方に影響を与える可能性を示唆している。もう一つの可能性は、午前10時から午後6時の食事が、より密接に概日リズム(体内時計)と連携する点。「代謝、血糖値の調節、睡眠はいずれも日周リズムに従うことが分かっています。夜遅くまで食事を続けると、これらのプロセスに逆行し、認知機能に影響を及ぼす可能性があります」と話すのは、タフツ・メディカル・センターのフランシス・スターン栄養センターに所属する登録栄養士のサンドラ・チャンさん。

タフツ・メディカル・センター神経心理学部長を務めるダヴィデ・カッポン博士は、複数の要因が関わっている可能性が高いと考えている。「夜間の断食時間を長くすると、血糖値の管理といった代謝の健康改善や、代謝と体内時計のより密接な連携によって、体重を減らす以上の効果をもたらす可能性があります」と彼は語る。「これらの効果が共に作用して、脳がより効率的に働く助けとなる可能性があります」

とはいえ「今回の研究では、こうしたメカニズムはまだ何も証明されていません」と話すのは、ポッドキャスト『ザ・ケリー・レポート』のホストを務める登録栄養士のケリー・ガンスさん。「これは小規模なパイロット研究であり、改善点が特定の思考能力に限定されているため、決定的な結論を導くにはさらなる研究が必要となります」と彼女は付け加える。

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脳の健康のために専門家が推奨する食事とは?

「現時点では、認知症を予防する食事はありません」と話すのは、カリフォルニア州サンタモニカのプロビデンス・セント・ジョンズ・ヘルス・センターの神経内科医であるクリフォード・セギル医師。

とはいえ、認知機能の健康を気にしている人に対し、専門家は健康的な習慣を続けるよう勧める場合が多い。セギル医師は、砂糖の摂取を最小限に抑え、十分な水分を摂り、体を動かすことを提案している。ガンスさんは、たんぱく質、果物、野菜、食物繊維が豊富な炭水化物、健康的な脂質、そして水分を十分に摂取するよう勧めている。またカッポンさんは、地中海式ダイエットから始めるのがいいでしょう、と話す。「野菜、ベリー類、全粒穀物、豆類、ナッツ、魚、オリーブオイルを増やし、高度に加工された食品や添加糖を減らしましょう」とカッポンさんは語る。

さらに、医師がよく推奨するのが、MIND(神経変性疾患を遅らせるための地中海式DASH介入)ダイエット。2025年にアメリカ栄養学会の年次集会で発表された研究では、MINDダイエットを厳格に実践した人は、アルツハイマー病の発症リスクが12%から13%低いことが見つかった。また研究者らは、MINDダイエットの健康メリットが高齢者と若年成人の双方にあることを発見し、すべての年齢の人がこの食事から効果を得られることが示されている。

地中海式ダイエットとDASHダイエットの要素を組み合わせたMINDダイエットは、「シカゴ健康加齢プロジェクト」研究の一環として開発された。米「アカデミー・オブ・ニュートリション・アンド・ダイエテティクス」によると、この食事法では、未精製穀物、豆類、野菜、果物、ナッツなど、地中海式ダイエットやDASHダイエットで一般的な、加工を最小限に抑えた植物性食品を摂取するよう推奨している。また魚や鶏肉を摂取する一方で、飽和脂肪や添加糖の摂取の制限も推奨されている。

MINDダイエットの推奨事項は以下の通り。
・野菜を一日2サービング以上摂取し、そのうち少なくとも1サービングは葉物野菜とする
・ベリー類を週に少なくとも2~5サービング
・加工を最小限に抑えた全粒穀物を一日3サービング以上
・ナッツやシード類を週に5サービング以上
・豆類を週に少なくとも3~4サービング
・魚介類を週に1サービング以上
・鶏肉を週に2サービング以上
・エキストラバージンオリーブオイルを一日大さじ2杯

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食事の時間を変えるべき?

答えはまだ五分五分。専門家たちは一般的に、時間制限食の可能性を理解するにはさらなる研究が必要だとしている。しかし、就寝よりもかなり前の時間帯に食事をとることのメリットは、すでに証明されている。「いずれにせよ、就寝の3~4時間前に夕食を終えることは、私が推奨する習慣です」と話すのは、ヴァンダービルト・ヘルスの肥満医療事業の医療ディレクターであるギタンジャリ・スリヴァスタヴァ医師。「血糖値や逆流性食道炎、睡眠にも優れています。さらに脳の保護もしてくれるなら、数年後により詳しく知られる追加の健康効果となるでしょう」

チャンさんもこれに同意する。「私は一日を通して規則正しく食事をとり、夜遅くの重い食事を避けるよう勧めています」と彼女は話す。「食事をとらない時間帯に厳格にこだわるよりも、起きる時間と食事の時間を合わせ、エネルギー供給、食欲の調節、そして食事の質全体を支える規則正しい食事パターンを続けることがより重要だと思います」

translation : Yumi Kawamura photo : Getty Images

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