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次に誘う店まで決めていた初デート→彼女から3000円を渡された俺が、駅まで言えなかったこと

  • 2026.9.24
ハウコレ

「また行こう」と打った文字を、俺は電車の中で3回消しました。代わりに送った一言に返ってきたのは、駅まで考えていた線引きとは反対の理由でした。

スマホのブックマークには、まだ行っていない店のページが1つ、初デートの前から入っていました。

彼女が好きだと言っていた魚料理

彼女とは友人の紹介で知り合い、メッセージのやりとりが2か月ほど続いていました。魚料理が好きだと書いてあったのを覚えていて、初めて2人だけで会う店は俺が選び、帰りに誘うつもりの次の店まで、前もって調べて保存してありました。

会話は途切れず、彼女が笑うたびに、駅で次の店の名前を言おうと決めていきました。伝票が届いて、俺が先に手を伸ばしました。「まだ付き合ってないし、半分出すよ」と言って、彼女は1000円札を3枚、俺の手元へ差し出しました。

「誘ったの俺だから」「ううん、自分の分は自分で払いたいの」

俺は3枚を見て、彼女の顔を見て、「わかった」と受け取りました。レジでは自分のカードで払い、3000円は財布の別の場所に入れました。使う気になれなかったのです。

駅まで言えなかった店の名前

店を出てから駅までの道で、俺は保存していた店の名前を、口の中で何度も用意しては飲み込みました。半分と言われたのは、次はないという意味だ。そう決めてしまうと、彼女の話題に「うん」「そうだね」としか返せなくなりました。改札の前で「今日はありがとう」と言われ、「こちらこそ」と返しただけで、反対側のホームへ歩きました。

電車の中で、俺は保存したページを開き、「また行こう」と打ちました。3回打って、3回消しました。3000円を財布から出して、また戻しました。彼女からしたら、奢られる理由のない相手なのだと考えると、店を調べていた自分が空回りしていたように思えました。

送れたのは「着いたら教えて」だけで、「今着いたよ」と届いても、返せたのはスタンプが1つでした。

送れなかった誘いと、送った質問

「今日は楽しかった。ありがとう」

彼女からそう届いて、俺は既読をつけたまま考えました。楽しかったのなら、なぜ半分だったのか。誘いの代わりに、俺は「今日、楽しくなかった?」と送りました。

楽しかった、どうしてそう思ったのか、と返ってきたので、割り勘を友達としての線引きだと受け取ったのだと、そのまま打ちました。届いたのは、俺の決めつけと反対の内容でした。

「逆だよ。奢ってもらうと、次に会う理由をもらった気がして落ち着かなかったの」

好きな人には出したいと思っていた、と考える前に返していました。少し間があって、それは嬉しいけれど、好きな人だからこそ半分出したいのだと返ってきました。

俺は財布の別の場所にある3000円を思い出しました。彼女にとって割り勘は、次も対等に会うためのものだった。俺はそれを、次はないという線引きだと受け取っていた。

保存していた店は、次の次に取っておくことにして、短く送りました。

「じゃあ次は、店を決めるのそっちに任せていい?」

「いいよ。その代わり、半分は出してね」

そして...

次に行きたい店の候補が、地図の画面ごと3つ届きました。俺はそれを、前から入っていたブックマークの隣に並べました。3000円は普段使う側へ移し、次は会計になる前に、どう払うか彼女に聞くつもりです。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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