1. トップ
  2. エピソード
  3. 「この前も聞かなかった?」休みの予定を何度も聞く部下。肩を叩かれ続けた私が、面談で伝えたこと

「この前も聞かなかった?」休みの予定を何度も聞く部下。肩を叩かれ続けた私が、面談で伝えたこと

  • 2026.9.23

距離の近さが少しずつ気になった

私の部署に、去年の春から新しい部下が入ってきた。明るくてよく笑い、誰にでも気軽に声をかける人で、最初はその雰囲気に助けられていると思っていた。

気になり始めたのは、夏を過ぎたころだった。

パソコンに向かっていると、後ろからぽんと肩を叩かれた。驚いて振り向くと、彼女が笑顔で立っている。

「課長、今ちょっといいですか?」

「うん、大丈夫。でもびっくりするから、次から声をかけてもらえる?」

「あ、ごめんなさい」

そのときは、それで伝わったと思っていた。ところが翌日、また同じように肩を叩かれた。

本人に悪気があるようには見えない。だからこそ、どこまで言えばいいのか迷ってしまった。

休憩室では、私生活について聞かれることもあった。

「課長って、休みの日は何してるんですか?」

「家のことをしたり、のんびりしたりかな」

詳しく話すつもりはなく、私は曖昧に答えた。

ところが数日後、また同じことを聞かれた。

「そういえば、休みの日って何してるんですか?」

「あれ、この前も聞かなかった?」

「えっ、そうでしたっけ?」

彼女は少し照れたように笑った。

さらに、私が別の社員と仕事の話をしている途中に近づいてきて、

「何の話してるんですか?」

と入ってくることもあった。

「ごめん、今ちょっと確認中だから、あとでいい?」

「あ、はい」

一つひとつは大きな問題ではない。それでも何度か重なり、このまま曖昧にしておくより、一度きちんと話したほうがいいと思った。

面談で伝えたこと

私は彼女と話す時間を取った。

「ちょっと伝えておきたいことがあるんだけど」

そう切り出すと、彼女は少し緊張した顔になった。

「何かまずかったですか?」

「怒ってるわけじゃないよ。ただ、私、急に肩を叩かれたり触られたりするのがちょっと苦手で。これからは声をかけてもらえると助かる」

彼女は驚いたように目を見開いた。

「すみません。そんなふうに感じてたって、気づいてませんでした」

「うん。悪気がないのは分かってるよ」

私は続けて、休みの日などの話も、あまり答えないときは無理に聞かないでほしいと伝えた。

「分かりました。気をつけます」

「あと、誰かと話してるときは、急ぎじゃなければ終わるまで待ってもらえると助かるかな」

「はい。急ぎのときは声をかけても大丈夫ですか?」

「もちろん。それは遠慮しなくて大丈夫」

彼女はほっとしたようにうなずいた。

翌週から、肩を叩かれることはなくなった。私が誰かと話しているときも、急ぎでなければ少し待ってから声をかけてくれるようになった。

その一方で、仕事の相談は以前より増えた。

ある日も彼女は資料を持って私の正面に立った。

「課長、今いいですか? この見積もりを見てもらいたくて」

「うん、見せて」

相手に悪気がなくても、こちらが何も言わなければ伝わらないことはある。気になることを我慢し続けるより、言葉にして伝えたほうが、お互いに仕事をしやすくなることもあるのだと感じた。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ