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「若いんだから立てるだろ」混雑した電車で女子高生に迫った客。隣の女性が止めたあと、私も口を開いた

  • 2026.9.22
「若いんだから立てるだろ」混雑した電車で女子高生に迫った客。隣の女性が止めたあと、私も口を開いた

仕事帰りの車内に響いた声

去年の冬、仕事帰りの電車でのことです。夕方の車内はかなり混んでいて、私はドアの近くで手すりにつかまっていました。

すぐ近くの座席の端には、制服姿の女子高生が座っていました。うつむいたままほとんど動かず、顔色もあまりよくありません。

疲れているのかなと思いながら、私も何となく気になっていました。

途中の駅で、50代くらいの男性が乗ってきました。男性は人の間を進み、女子高生の前で足を止めました。

「ねえ。若いんだから、立ってくれない?」

車内に響く大きな声でした。

女子高生は驚いたように顔を上げましたが、すぐには動きません。

すると男性は、さらに語気を強めました。

「聞こえてる?若いんだから立てるだろ。こっちは仕事で疲れてるんだよ」

女子高生は「すみません…」と小さく答え、膝の上のかばんを抱えて立ち上がろうとしました。

けれど、その動きはどこか頼りなく見えました。

そのとき、隣に座っていた女性が慌てたように声をかけました。

「ちょっと待って。無理しなくていいよ」

そして男性を見ると、少し困ったような表情で続けました。

「この子、さっきからかなりつらそうですよ。今は座っていたほうがいいと思います」

男性は眉を寄せました。

「でも、こっちだって疲れてるんだよ。若いんだから、少しくらい譲れるでしょ」

女性は女子高生の顔を見ながら答えました。

「元気ならそうかもしれませんけど……この状態で立たせるのは心配です」

女子高生は何も言わず、かばんを抱えたままうつむいていました。

怖かったけれど、黙っていられなかった

私はすぐ近くから、そのやり取りを見ていました。

男性の声が大きかったこともあり、正直、口を挟むのは怖かったです。

それでも、女子高生が無理に立とうとする姿を見て、このまま黙っているのも違う気がしました。

「すみません。私もさっきから気になってたんですけど、その子、本当に具合が悪そうですよ」

男性がこちらを振り向きました。

「……なんだよ。あんたまで」

思わずひるみましたが、責めるような言い方はしたくありませんでした。

「席を譲りたくないとかじゃなくて、今は立つのがつらそうに見えるんです」

すると近くに立っていた乗客も、女子高生の顔を見ながら静かに言いました。

「確かに、顔色よくないですよ」

大勢で男性を責め立てたわけではありません。ただ、周りにも女子高生を心配している人がいることは伝わったようでした。

男性は女子高生をもう一度見ました。

しばらく黙っていましたが、やがて短く息を吐きます。

「……分かったよ」

それ以上は何も言わず、少し離れた場所へ移っていきました。

張りつめていた車内の空気が、少しだけやわらいだように感じました。

女子高生は隣の女性を見て、それから私にも頭を下げました。

「ありがとうございます……。ちょっと気持ち悪くて、立つのが怖かったんです」

隣の女性が心配そうに尋ねました。

「大丈夫?次の駅で一度降りて休めそう?」

「はい……そうします」

女子高生はそう答え、少し安心したように息をつきました。

私も決して勇気があるほうではありません。あのときも、男性に振り向かれた瞬間は怖くて仕方ありませんでした。

それでも、一人が声をかけたことで、私も言葉を出すことができました。目の前で困っている人がいたとき、大げさなことはできなくても、自分にできる範囲で声をかけることはできるのだと感じた出来事です。


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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