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【真彩希帆×有沙瞳×真瀬はるか】タカラジェンヌに「できません」という言葉はない!?【中編】

  • 2026.9.9

2023年の初演、2025年の再演ともに大きな話題を集めたミュージカル『SPY×FAMILY』。その待望の続編『SPY×FAMILY 2 爆弾犬篇&豪華客船篇』に、新たに参加する真彩希帆さん、有沙瞳さん、真瀬はるかさんがVOCEに登場!

タカラジェンヌに「できません」という言葉はない!?
真彩さんはヨル・フォージャー、有沙さんはオルカ・グレッチャー、真瀬さんはシルヴィア・シャーウッドと、それぞれ異なる立場から物語を彩る3人。実はこの鼎談、始まった瞬間から笑いの絶えない、テンポ抜群のトークに! 真彩さんと有沙さんは宝塚歌劇団98期の同期という気心の知れた間柄で、そこに真瀬さんも加われば、話は次から次へと広がっていきます。

全3回でお届けするインタビューの中編は、元タカラジェンヌさんあるあるや、オフの時間などについて、気心の知れた3人だからこそ盛り上がる話題をお届けします。

  • 前編「舞台トーク」はこちら!

会って“ゼロ秒”で共通認識が生まれるタカラジェンヌたちの最強の絆!“あるあるトーク”が止まらない!

宝塚歌劇団 有沙瞳さん 真彩希帆さん 真瀬はるかさん

──真彩さんと有沙さんは同期ですよね! 同期で同じ作品に出られることは、あまりないのだと先ほど撮影中にお話しされていましたね。

真彩希帆さん(以下、真彩さん)

同期と一緒にお仕事をすることはなかなかないので、本当にうれしいです! でも久しぶりすぎて、芝居がやりやすいとかは、ちょっとよく分からなくて(笑)


有沙瞳さん(以下、有沙さん)

私は何となく緩んじゃって、どんどんそばに寄って行っちゃう(笑)


──撮影のときから、お二人がとても楽しそうで、見ているこちら側も思わず微笑んじゃいました。

真彩さん

本当ですか? なんか、“緩む”って言ってくれているんですけど、私は全然緩んでいませんよ!(笑)


有沙さん

何て言うんでしょうね。いい意味で“分かる”という感覚があるんです。宝塚のOGの方々は、OGだからこそ分かる“こうなるよね”みたいなのがない? 役作りに関しても理解できるな、とか、こんなふうにアプローチするのかな、それって心地良いな、とか。同じ古巣で育った仲間だからこそ、言わなくても分かるみたいな。


真瀬はるかさん(以下、真瀬さん)

私は真彩ちゃんとも有沙ちゃんとも初めましてだけど、とにかくゼロ秒で、「だよね」という共通認識が生まれる感覚はすごく分かる!


有沙さん

何だか、“流れているもの”がある感じがしますよね。


真瀬さん

これって説明することができなくて、言語化するのがすごく難しいんだけど……。


──安心感とか、信頼感とか、そんな感じですか?

真彩さん

昨日、G2さんにも言ったのですが、「タカラジェンヌはやれと言われたらやるし、間に合わないってことはあり得ないので、安心してください」って(笑) そんな感じじゃない?


有沙さん

最後は絶対になんとかするからね。


真瀬さん

「はい」か「イエス」か、「やらせてください」しかないよね(笑)


真彩さん

本当に、そうですね(笑) 「これはできないです」という答えは、ないです。


真瀬さん

同じような“ガッツ”を持っている人なんだということを、目の奥で通じ合えるから、ゼロ秒で仲良くなれるんだよね、きっと。


有沙さん

はい。そういう刺激をいただけるというか……。それぞれがカッコいいからこそ、自分もそうなろう、しっかりやりたい!と思えるんです。


真彩さん

「それは無理です」とか、絶対に言わないですもんね。


真瀬さん

ない(笑)!


「前を向いてはっきりと言葉を伝える」宝塚時代に培った武器が活きる

宝塚歌劇団 有沙瞳さん 真彩希帆さん 真瀬はるかさん
真瀬さん

あと、『SPY×FAMILY』はタカラジェンヌ向きの作品だと思うんだよね。コスチュームがあって、キャラクターがはっきりしているじゃない?


有沙さん

ある意味、“ナチュラルではない”ところですよね。


真瀬さん

そうそう。キャラクターありきの作品だから、コスチュームを着て、キャラクターになり切って演じてきたタカラジェンヌ向きだけれども、内容は我々の生活に溶け込んでいる“スパイ”というシチュエーションだから普段の生活と地続きで捉えることができる。宝塚だとちょっとカッコよさを追求していくから、「それはまた別世界の話ですね」とお客様もマンガの延長と感じてしまうかも……と思って。


真彩さん

なるほど!


真瀬さん

今回の作品は特にメッセージ性も強いから、こうやって宝塚ではないところで上演することで、私たちの生活の延長線上に「平和ってどういうことなんだろう」というのを感じてもらいやすい気がする。


真彩さん

ご覧になったみなさんが、身近に受け取れますよね。


真瀬さん

より身近に感じてもらえながら、ちゃんとキャラクター性も守れるかなって思う。しかも、『SPY×FAMILY』は宝塚みたいに、前を向いてはっきりと言葉を伝えるという表現方法が多いから、それはちょっと懐かしい(笑)


真彩さん

分かります!! それが心地良くて、たとえば仕草だったり、“見せる”ことを意識するのがすごく久しぶりで!


真瀬さん

タカラジェンヌはそれが武器なのに、卒業してからはそういう表現方法を使わないように、どこか制限していたところもあるから、今こそ、「こうやって演技していいんですか(嬉)!!」みたいに気持ちになってる(笑)


真彩さん

でも、「えっと、どうやるんだっけ?」って少し戸惑うことも(笑)


有沙さん

ああ、すごく分かる(笑)


研究に研究を重ねて!メイク、立ち姿はこだわっています

宝塚歌劇団 有沙瞳さん 真彩希帆さん 真瀬はるかさん

──そういう意味では、ヴィジュアルづくりも元タカラジェンヌさんたちはお得意だと思うのですが、ヴィジュアル撮影の際、メイクなどにどんなふうにこだわりましたか?

真彩さん

今回はマンガやアニメを見て、「ヨルさんってこういう目をしているな」とか「こういう口角の上がり方だな」とか、そういうのを研究しました。立つときは、「別の立ち方のほうが脚はキレイに見えるんだけど、ヨルさんは内股なんだよなぁ」とか、そういうのをすごく意識して撮影しました。


──メイクはどこに一番こだわられましたか?

真彩さん

目ですね、やっぱり。下も結構ガッツリとアイシャドウを入れましたね。


有沙さん

下まぶたもしっかりアイシャドウを入れることで、ちょっと闇の人なのかもって感じがする!


真瀬さん

メイクさん・スタイリストさん含め、みなさんのこだわりがすごくて……。


真彩さん

ポスター写真を見ると、もう誰が誰だか分からないくらい、キャラクターになりきってますもんね。


真瀬さん

原型を留めてない(笑) でも、ここから舞台に入ると自分でメイクをすることになるので、私はそれを楽しみにしていて。 マンガを見て、それを自分で研究して、どこまでいけるのか……。タカラジェンヌは本来それが得意なので、そのポテンシャルをしっかり活かしたいよね。十何年間もしまい込んでた引き出しから、そういった武器を引っ張り出してきて使えるのが楽しみ!


──どのあたりをこだわろう!というのは、もう考えていますか?

真彩さん

私は衣装合わせのときに、体型というか、肩の下ろし方とか、そういうのをすごく意識しました。自分にフィットさせるというより、ヨルさんの体型というのがあるのだから、そこに近づけたいと思いました。


真瀬さん

私は衣装に帽子とメガネがあるため、メイクでどう見せるか、というのは難しいので、やっぱり“線”にこだわりたいかな。


真彩さん

いやいや。もう、シルヴィアさん、そのまんまですよ!


有沙さん

本当に。美しいんです!


真彩さん

お稽古場で、前の席から見ていて、ふうかちゃんと「キレイだよね」っていつも言っています。本番のお衣裳、スカートがとても短いじゃないですか! 稽古着の段階でも脚に見惚れています!


真瀬さん

メイクで唯一主張できるとしたら、唇の形かな? シルヴィアさん、アニメとかだと唇小さいんですよね。私は結構しっかりあるタイプなので、そこはどうやって作っていこうかなって、そういうプランを考えています。


有沙さん

私は宝塚時代から、自分の欠点をいい意味で隠す、という自分なりのこだわりがあって、それはお役の写真を撮るときにもそうやっていたんですが、今回はそれができない(笑) 子どもがいる母親という設定なのでヒールも高くないですし、ファッションもダボっとしているんです。キャラクターに寄せるということをものすごく考えてヴィジュアル撮影しましたね。しかも、久しぶりに金髪で、全然やったことがないショートヘア! しかも絶対に自分には似合わないだろうと思うメガネもあって……(笑)


真彩さん

顔を変える前のオルカさんのほうがイメージかも(笑)


有沙さん

かもね(笑) だから、役作りとかヴィジュアル作りがすごく楽しいです! 自分がどうしたいか、という役作りというよりも、「この子がいてこその自分」というアプローチを考えるなど、また今までとは違う“新しさ”を感じています。イメージは浮かんでいるのですが、初日から大千穐楽までは期間が長いので、進化を楽しんでいきたいです。


ヨルさんの机の上は、常にお菓子がいっぱい並んでいる

宝塚歌劇団 有沙瞳さん 真彩希帆さん 真瀬はるかさん
宝塚歌劇団 有沙瞳さん 真彩希帆さん 真瀬はるかさん

──ちなみに、みなさんお稽古の休憩中はどんな感じで過ごしているんですか?

真彩さん

お菓子食べてます(笑)


真瀬さん

私も(笑)


真彩さん

テーブルの上にふうかちゃんとのお菓子コーナーがあるのですが、そこで好きなだけお菓子を食べていて……。


有沙さん

でも、それこそ、宝塚のときは食べることなかったよね。


真瀬さん

それは、娘役さんだからじゃなくて?


真彩さん

お稽古場では食べなかったですね。こっそり、サッと食べていた感じだから、今、本当に私幸せだな(笑)


有沙さん

本当に自由に食べてるよね。


真瀬さん

ヨルさんの机の上、お菓子がいっぱい並んでいるもんね。私、知ってるよ(笑)


真彩さん

ふうかちゃんと私で、ポテトチップスやチョコや、飴だったりグミだったり、そんなものを置いていて、自由に食べている感じなので、休憩時間は食べる時間です! この間、(森崎)ウィンくんに「本当になっちゃん(編集部注:真彩さんの愛称)いつ見ても食べてる!」って言われました。そのときは、お菓子だけじゃなくて、お昼に焼きそばも食べてたからかな(笑)


有沙さん

もう、最高なんだけど!(笑) やっぱり音楽学校のときから全然変わってない。当時はよく仲の良い4人でいろいろやっていたのですが、やはり組が離れちゃうとなかなか一緒には行動できなかったですし、退団してからも作品は観に行ったりしていたけど……。刺激をもらえる存在なのだけど、もう、何も変わってないのがうれしくて! 本当に強い!(笑)


──有沙さんは、こっそり食べる派ですか?(笑)

有沙さん

まわりを気にしちゃうタイプなので、「今ならいいかな……」とか確認しながら食べます。焼きそばは、さすがにまだ挑戦できないです(笑)


真彩さん

焼きそばは、さすがに、そうそういないです!(笑)


真瀬さん

でも、私もお菓子食べながら、休憩中はずっとみんなと話してる! 役柄的に特定の人としか絡まないし、気軽に話しかけるような役でもないからなんだけど、でも、それが心地いい。


真彩さん

わいわいがやがやできるお稽古場、本当に幸せです〜!


秒で仲良くなれるという元タカラジェンヌさんたちの様子を目の当たりにした3人のトーク! 宝塚時代の話や舞台での演技、ヴィジュアルのこだわりメイクなど、トークの内容は多岐にわたり、3人の笑い声が絶えない時間となりました。後編では待ちに待った美容のお話。それぞれのこだわりアイテムを惜しみなく話してもらいました!

  • 前編「SPYFAMILYへの意気込み」はこちら!
  • 後編は「元タカラジェンヌの美の秘密」9月10日(木)公開予定

真彩希帆(Kiho Maaya)
1993年7月7日生まれ、埼玉県出身。2012年、宝塚歌劇団に98期生として入団。花組、星組を経て雪組へ異動し、2017年に望海風斗の相手役として雪組トップ娘役に就任。『ひかりふる路(みち)~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~』『ファントム』『20世紀号に乗って』『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』などでヒロインを務め、卓越した歌唱力と表現力で人気を博す。2021年に退団。以降はミュージカル『ドン・ジュアン』『笑う男 The Eternal Love-永遠の愛-』『ジキル&ハイド』『ファントム』『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』『モーツァルト!』『ラブ・ネバー・ダイ』などに出演。2026年1月には、自身初となるミュージカル・フルカバーアルバム『A New Life』をリリース。同年、ミュージカル『ジキル&ハイド』でルーシー・ハリス役を演じた。9月よりミュージカル『SPY×FAMILY 2 爆弾犬篇&豪華客船篇』にヨル・フォージャー役で出演。10月には『This is the Moment! ~フランク・ワイルドホーン JAPAN 25th anniversary concert~』への出演も予定されている。

有沙瞳(Hitomi Arisa)
1993年8月4日生まれ、三重県出身。2012年、宝塚歌劇団に98期生として入団し、2013年に雪組へ配属。『一夢庵風流記 前田慶次』で新人公演初ヒロインを務め、『るろうに剣心』では初のエトワールに抜擢。2016年に星組へ組替えとなり、『阿弖流為-ATERUI-』『龍の宮物語』など数々の作品でヒロインを務める。2023年、『1789-バスティーユの恋人たち-』のマリー・アントワネット役を最後に宝塚歌劇団を退団。退団後はミュージカル『CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~』『七色いんこ』『ボニー&クライド』『レイディ・ベス』などに出演。2026年6月には『さよならは黄昏に』で歌手デビューを果たし、活動の幅を広げている。9月よりミュージカル『SPY×FAMILY 2 爆弾犬篇&豪華客船篇』にオルカ・グレッチャー役で出演。2027年2月には明治座『坂本冬美 歌手生活40周年記念公演-今日から明日へ-』への出演が控える。

真瀬はるか(Haruka Manase)
1987年1月11日生まれ、神奈川県出身。2006年、宝塚歌劇団に92期生として入団し、花組男役として活躍。『ファントム』『太王四神記』『麗しのサブリナ』『復活-恋が終わり、愛が残った-』などに出演し、2012年に退団。退団後はミュージカル『オーシャンズ11』『十二夜』『エリザベート』『グランドホテル』『キューティ・ブロンド』など舞台を中心に活躍する。2021年から2024年まで劇団四季に所属し、『キャッツ』のジェリーロラム=グリドルボーン役、『ウィキッド』のグリンダ役、『ゴースト&レディ』のフロー役などを務めた。近年はミュージカル『奇跡を呼ぶ男』『無伴奏ソナタ -The Musical-』などに出演。9月よりミュージカル『SPY×FAMILY 2 爆弾犬篇&豪華客船篇』でシルヴィア・シャーウッド役を演じる。2027年1月11日には、デビュー20周年を記念した『真瀬はるか 20th Anniversary Concert ~Storia~』をEX THEATER ROPPONGIで開催予定。

【作品情報】
ミュージカル『SPY×FAMILY 2 爆弾犬篇&豪華客船篇』

森崎ウィン/木内健人(Wキャスト)
唯月ふうか/真彩希帆(Wキャスト)
泉谷星奈/古座野 叶/真野麗花(トリプルキャスト)
磯野 亨
有沙 瞳
楢木和也〈梅棒〉
吉野圭吾
朝夏まなと/真瀬はるか(Wキャスト)

プレビュー公演:ウェスタ川越 ヤオコー大ホール
9月9日(水)~9月11日(金)

東京公演:東京建物 Brillia HALL
9月22日(火・祝)~10月29日(木)

福岡公演:博多座
11月7日(土)~11月22日(日)

兵庫公演:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
12月1日(火)~12月6日(日)

愛知公演:御園座
12月13日(日)~12月19日(土)

山形公演:やまぎん県民ホール
12月27日(日)~12月29日(火)

イヤーカフ¥28300、左中指リング¥25000、右薬指リング¥28500/l i l o(ロードス) バングル¥34100/four seven nine(ロードス)(真瀬さん)

撮影/楠本隆貴 スタイリスト/北村梓(Office Shimar・真瀬さん) ヘアメイク/前田紗良(真瀬さん) 取材・文/前田美保

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