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地味なバスルームを主役に導く、とっておきのデコレーションアイデア15

  • 2026.9.7
Ricardo Labougle

正直なところ、バスルームは家の中でも洗練された場所とは言い難い。もちろん、モダンなシャワーカーテンやバスマット、小物を添えて華やかさを演出することはできる。だが、古臭い設備が邪魔したり、憧れのタイルとは程遠いビニールクロスの床を目にすると、工夫するにも限界を感じることだろう。

しかしあきらめてしまう前に、もう一度可能性を探ってみよう。センスのいいデコレーションで壁面をブラッシュアップするのだ。アイキャッチになる壁紙を貼ったり、鏡を使って視覚的なアクセントを効かせたり、ユニークで遊び心あふれるアートを飾ってプライベートなギャラリーへと仕立て上げたり、意外なところに突破口はあるもの。

ここではバスルームにハッとするような主役級の魅力を添える、壁面デコレーションのアイデアを厳選して紹介する。US版「エル・デコ」より。

Guido Taroni

クラフト感あふれる「ボーダー」を仕込む

ローマにあるこのアパートメントでは、表情の異なる大理石の端材を壁に貼り付け、素材感豊かなボーダーをアレンジしている。手元に大理石の端材がなくても心配はいらない。タイルや陶磁器の欠片、さらには貝殻などで試してみるのも一案だ。

Noe DeWitt

大胆なカラーブロッキングに挑戦

デザイナーのパトリック・ミールが手がけたアッパー・イースト・サイドのアパートメント。そのパウダールームでは、空間に遊び心を添えるべく、壁と天井が異なるトーンで格子状に塗り分けられている。色選びに迷ったら、プロのデザイナーがお墨付きを与えるおすすめカラーリストをチェックして。

Williams Jess Laird

バスタイムが楽しくなるモチーフを取り入れよう

デザイナーのミシェル・スミスが手がけたニューオーリンズの自宅。そのキッズ用バスルームでは、ブルー一色で整えられた空間に、小さな絵画とスポンジ素材の文字パーツが、カラフルでポップなアクセントを添えている。

Daniel Schäfer

立体感のあるアートも活躍

バスルームにおいては、“シンプルさ”こそが最大の効果を生むことが多い。エラド・イフレックのリスボンの自宅で見られるように、飾るアート自体に強いインパクトがある場合はなおさらだ。メインバスルームでは、「ファロー&ボール」のペイント“スカイライト”を施した壁面に対し、セバスティアン・ロボによる作品が鮮やかに際立っている。

Adrian Gaut

光が華やかに透過するスクリーンをセット

ケリー・ウェアストラーがデザインしたトロントの邸宅では、パウダールームにゴールドの光を呼び込むため、ステンドグラスのパーティションが取り入れられている。シックなラッカー仕上げやパネル仕立ての折りたたみスクリーンを使えば、同様の洗練された雰囲気を再現できる。

Maureen M. Evans

手描きの壁画は効果絶大

ジュエリーデザイナー、マシュー・ハリスのリスボンにある自宅。そのメインバスルームには、18世紀の衣装をまとった男性が描かれた、手描きのポルトガル製タイルが施されている。

Douglas Friedman

幾何学模様の装飾タイルはワンポイントで

作曲家であり指揮者でもあるジョナサン・シェファーのニューヨークの邸宅。モノトーンを基調としたメインバスルームにおいて、「ポファム・デザイン」の装飾タイルが、空間にひと味違う意外性のあるアクセントを効かせている。

Kelly Marshall

個性的なミラーに洗練を託す

デザイナーのマーク・グラタンは、ミーガン・ラピノーとスー・バードが暮らすソーホーのアパートメントのパウダールームで、立体的な質感を持つ「エリティス」の壁紙を用いて空間に豊かな奥行きを加えた。だが、この部屋で最も意表をつく存在となっているのは、ひし形のミラーだ。

Photographer: William Waldron

額装したアートを主役に

ダリル・カーターがデザインを手がけたバージニア州の邸宅。白で統一されたそのメインバスルームでは、一面に広がるカッラーラ大理石を背景に、額装された小ぶりの絵画が確かな存在感を放っている。自宅のバスルームが大理石で覆われていなくとも、白を基調とした空間であれば、このアプローチはそのまま応用できる。

Douglas Friedman

ネオン照明で光の輪郭をあしらう

ニコール・ホリスが手がけたサンフランシスコの邸宅。そのメインバスルームでは、「アガペ」のネオンミラーと「カーペンターズ・ワークショップ・ギャラリー」の照明器具が、壁と天井に際立つアクセントを効かせている。コンパクトなバスルームでも、全体を黒の高光沢ペイントで仕上げ、ミニマルなネオンアートを合わせれば、同様のスタイリッシュな雰囲気を再現できる。

Stephan Julliard

無限の反復作用を生むミラー効果

ミラー貼りの壁を取り入れる、あるいは、壁全体を鏡で覆い尽くしてしまうのも手だ。ピエール・ゴナロンがデザインを手がけたパリのアパートメントのパウダールームでは、壁と天井一面にミラータイルが敷き詰められ、宝石箱のような小空間にディスコ調の華やぎを添えている。

Ricardo Labougle

「作品」の個性で埋め尽くす

デザイナー、ロレンツォ・カスティーリョのメノルカ島にある別荘。そのメインバスルームの壁面は、収集された額装の版画作品で一面覆われている。窓の外に広がるオーシャンビューをより鮮やかに引き立てるため、窓枠やドアには「ファロー&ボール」のペイント“スティフキー・ブルー”が施されている。

Alanna Hale

立体のオブジェをバスタブの相棒に

抽象的な立体アートをプラスして、バスルームに豊かな奥行きをもたらす。アトリエ・デイヴィスがデザインを手がけたカリフォルニアの邸宅。そのメインバスルームでは、ケイティ・ゴングによる結び目のようなウォールハンギングが、バスタブの上に軽やかに浮かび上がるように配されている。

Sylvie Becquet

1点豪華主義をバスルームに応用

複数の作品を並べるギャラリーウォールにする代わりに、空間の主役となる大判のアートを1点だけ取り入れてみるのも一案。デザイナー、ロバート・クチュリエのフランスにある邸宅のメインバスルームでは、ジェラルド・インカンデによる大型のアート作品が壁面を印象的に彩っている。

william jess laird

借景を最大限に生かす

スタジオ・メローネがインテリアを手がけ、ウッズ+ダンガランが建築を担当したロサンゼルスの邸宅。そのメインバスルームでは、壁の代わりに素晴らしい眺望を切り取るアクセントウィンドウが配置されている。これほど見事な景色があれば、もはやアートなど必要ないだろう。

Original Text: BEBE HOWORTH

>>US版『エル・デコ』のオリジナル記事はこちら

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