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助手席でスマホを見続けた私が、秋の旅行に返事を出せずにいる理由

  • 2026.9.7
ハウコレ

突き放す言葉を選んだ本当の理由を、私は誰にも話していません。封筒に少しずつ入れているお金だけが、あの旅行の続きです。

出発の前の日、私は財布の中身を数えてから、見なかったことにしてかばんへ戻しました。

誘われた旅行と、足りない残高

免許も車も持っている友人と、夏休みに2人で旅行の計画を立てました。行きたい場所を並べている時間は楽しくて、私はお金の話を最後まで持ち出せませんでした。

その頃の私は出費が重なり、ガソリン代まで負担する余裕がありませんでした。それでも行けないとは言えず、当日、私は何も決めないまま助手席に座りました。

画面に逃げていた助手席

彼女が給油機の前で財布を開くたび、私はスマホの画面に目を落としました。金額を見れば、出せない自分を認めることになる気がしたからです。観光地の駐車場代だけは、細かい額まで計算して半分渡しました。そこだけでも払っていれば、対等でいられる気がしていました。帰り道のサービスエリアで、彼女が口を開きました。

「運転もしてるし、ガソリン代くらいは半分出してほしいな」

守るために突き放した

財布の中身が頭に浮かんで、私は先に攻めることを選びました。

「自分の車なんだから自分でお金出せば?」

彼女の顔がこわばるのが見えているのに、口は止まりませんでした。

「私から余分にお金もらって利益出そうとしてるんでしょ?」

お金がないと打ち明ければ済む話を、私は相手を悪者にする言い方で凌ごうとしました。家の前で降りてから、お礼の一言も言えていなかったことに気づきました。

そして...

数日後、グループチャットに秋の旅行の話が立ち上がり、私は軽い調子で「次も車でいいよね?」と書き込みました。返ってきたのは、「今回は車は出さないよ。この前はガソリン代も高速代も私が全部払ったから」というメッセージでした。

続けて「え、割り勘じゃなかったの?」「運転までしてもらって、それはないよ」「駐車場代だけきっちり半分って、逆にすごいね」と、友人たちの書き込みが並んでいきました。私はチャットに何も書けないまま、呆然としていました。

運転してもらっただけでなくお金も出してもらった友人に対して、私はなんてことを言ってしまったのだと今更ながら後悔しました。

(20代女性・販売職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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