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【日曜日のネコ】不思議顔の保護猫ヘムヘム、お気に入りはヘリノックスチェアと富士ファニチアの水玉ソファ

  • 2026.9.6

壁やカーペットは気付けばボロボロ、お気に入りの椅子は乗っ取られ、常に抜け毛と格闘……。それでもとんでもなく幸せ♡な猫との暮らしをお届けする新連載。第1弾は動物との暮らしを夢見て一人で戸建てに引っ越したライターと、病気でブリーダー放棄されてしまった保護猫ヘムヘムのストーリー。


この子ほんとに猫?その名はヘムヘム

動物との暮らしを夢みて海辺の戸建てへお引っ越し

もしゃもしゃの毛に太い尻尾、ぺしゃんこのお鼻とくっきりほうれい線。私のiPhoneは“犬”と認識するこの子の名前はヘムヘム。一応猫で種類はエキゾチックロングヘア(のはず)、5歳の女の子です。

40代半ばまで出版社で忙しく働き、気がつけば2年ごとに賃貸のひとり暮らしを更新。いつか石田ゆり子さんのように犬と猫、素敵なインテリアに囲まれた暮らしをしてみたいと夢見つつ、狭い部屋で推しの犬猫アカウントを眺めては♡をポチポチするだけの日々。いつかっていつになったら実現するの?!と一念発起し、独立と引っ越しを決意したのは約5年前のこと。

会社を辞める前に物件を契約せねばと猛烈に家探しを始めますが、都内でペット可の物件は数少なく、独立してフリーランスになることを考えると家賃も不安。少しずつ郊外へと検索エリアを広げていった結果、都内のワンルームマンションと同じ予算で海辺の町に中古戸建てを見つけ、縁もゆかりもない場所へと引っ越しました。

うちに来た日のヘムヘム。生後半年、体重は2キロくらいでした。

ビーチ散歩を夢見ていたのにすっかり猫と引きこもり

せっかく海辺の町に引っ越したので、まずは犬を迎えてビーチ散歩でご近所さんと親しくなって…。などと妄想していたのですが、引っ越してすぐ、自身も保護犬と暮らしているスタイリストの永岡美夏さんから「知り合いで里親活動をしている方のところに可愛い子猫がいるよ!」と教えてもらい写真を見てひとめ惚れ♡

保護団体の書類審査や面接を経て、無事ヘムヘムを我が家に迎えることができました。名前の由来はわからないのですが、既につけられていたヘムヘムという名前がぴったりだったので、そのまま我が家にやってくることになりました。

畳の寝心地が気に入ったようで最初の頃は和室に入り浸り。障子に穴をあける楽しさを知ってしまったので今は立ち入り禁止です笑

お腹をくだすことが多かったのでベッドルームは立ち入り禁止にしていたのですが、可愛さに負け新しいベッドもヘムへムの遊び場に。

お気に入りその1 ヘリノックスチェア

引っ越してすぐにヘムヘムを迎えたので家具もまだ揃っていない状態。フェスやキャンプで使っていた組み立て式のヘリノックスチェアをソファ代わりにしていたのですが、ハンモックのような座り心地が気に入ったようですっかりここが定位置に。

お客さんが来た時もこの椅子から動かず、みんなと目線を合わせながらトークに参加しています。

ハンモックのような椅子の形を利用してあらゆる寝方を編み出しています。

お気に入り2 富士ファニチュアの水玉ソファ

暮らしながら少しずつ家具を揃え、悩みに悩んだ末、ヴィンテージショップで見つけた富士ファニチアの水玉ソファを購入。爪でバリバリされるのがわかっていたので猫対応の素材にするか迷いましたが、意外と耐久性のある素材で座り心地もよく、人間もヘムヘムも居心地のよいリビングが完成しました。

脚のアールの部分に顎をのせてくつろぐのがお気に入り。

ひとり暮らしで保護猫を迎えるということ

ツンデレなところがあり自分からは甘えてこないけれど、気が付くと少し離れた場所からこちらをじっと見ている可愛い子♡

ヘムヘムを保護していた団体は病気などが理由でブリーダー放棄された純血種の犬や猫を引き取り、病気を治療しながら里親を探すという頭の下がる活動をしています。

ヘムヘムは子猫時代ひどい猫風邪と真菌という皮膚病を患い、一緒に保護された兄弟は亡くなってしまった中、生死の境いを彷徨いながらも唯一生き残った子とのことでした。

ふわふわで最初気付かなかったのですが、生後半年とはいえ抱っこしてみると思いのほか軽く痩せていて、繋がれてきたこの子の命を私が守っていかなくては!と緊張したことを覚えています。

里親さんから「猫風邪も真菌も完治してますがお腹がちょっとゆるいです」と言われていたのですが、初日から出血まじりの下痢があり、近くの動物病院で検査した結果、猫コロナウィルス陽性、痩せていて体力もないのでFIP発症の恐れありとのことでした。

※猫コロナウィルスは人間のコロナウィルスとは異なり多くの猫が保有しているウィルスで発症しなければ問題ないのですが、体内で突然変異してFIP(猫伝染性腹膜炎)を引き起こすと子猫の場合死に至ることが多いそうです。

おっとり猫が食事制限で鬼の形相に!

自動給餌器からご飯が出てくるのをひたすら待ち続けるヘムヘム

「下痢が治るまで胃腸に負担をかけないように食事制限を」とのことで、食いしん坊のヘムヘムに1回の食事であげてよいのはカリカリ10粒まで。と告げられ、泣く泣く食事制限を始めたところ、ふわふわ可愛かったヘムヘムが鬼の形相に豹変!

私が食事をするとなんでもかんでも奪いに来るのでベッドルームに閉じこもっては早食い。肉や魚を食べた後はすぐに歯磨きをして食事の気配を消す。など食べ物を求める鬼と化したヘムヘムとの戦いがしばらく続きました。

その後さらなる検査で「トリコモナス」という寄生虫がいることがわかり投薬を続けた結果下痢はほぼ完治。体重がやっと3キロを超えた時、猫コロナウィルスの変異も当面は気にしなくてよいでしょう。とお医者様に告げられ、ほっと胸を撫でおろしました。
※猫コロナウイルスやFIPについては医療機関によって対応が異なる場合もあると思います。

出会いのタイミングやご縁に感謝

猫に見えないけど猫なのでカゴに入るのも大好き♡

そもそもひとり暮らしで保護団体から猫を譲り受けるのはハードルが高く、事前に志望動機のような作文を書いたり家の写真や収入、ライフスタイルなどの情報を送って面接までたどりつくことができました。私の場合フリーライターという職業柄、ひとりでも比較的家で一緒に過ごせる時間が多いということがプラスに働いたようです

ヘムヘムとの出会いは偶然で、特に純血種の猫を求めていたわけではないのですが、中にはペットショップやブリーダーでは高価な猫が安価で手に入るからと気軽に門をたたき、病気で治療費がかかるとなるとやっぱり返却というパターンもあるそうです。私もヘムヘムの病院通いに予想外の時間と金額がかかり、独立直後の身にはこたえましたが、会社を辞めて時間ができたからこそ十分なケアができたはず!と、そのタイミングやご縁に感謝しています。

家に迎えてもうすぐ5年、すっかり元気になったヘムヘムは家の主となり、今や私がヘムヘムの家に住まわせていただいているような感覚。きれいだった新居のあちらこちらにヘムヘムの爪痕が感じられますが、それでも日々猫と暮らすことの幸せを感じています。

 

我が家のもう1匹の猫、ミックスの麦ちゃん。11歳の女の子です。

そして実は3年前から我が家にはもう1匹猫ちゃんが加わり、ヘムヘムと微妙な距離を保ちながら人間1人、猫2匹で暮らしています。この子はまた全然違うストーリーを持っているので、そのお話はまたいつか。


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