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「自分の世界を見つけなよ」夫の突き放したひと言を機に妻が恋をした…読者の反応は「拒否感」と「共感」の両極端!!【作者に聞く】

  • 2026.9.6
頭ではいけないとわかっていても、心が止められない…!? 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
頭ではいけないとわかっていても、心が止められない…!? 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA

「行き遅れたくない」という焦りから、夫として条件がよさそうという理由で結婚を決めたハル。しかし夫の転勤を機に、縁もゆかりもない大阪で暮らすことになると、2人の間にあった小さなすれ違いは次第に大きくなっていく。結婚3年目、レス状態はすでに1年以上。孤独を抱えるハルがパート先で出会ったのは、夫とはまるで違う優しさを持つ年下の大学院生だった。漫画家・ただっち(@tadatsuchi5555)さんが描く『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』を紹介する。

「自分の世界を見つけろ」と突き放されて

プロローグ01 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ01 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ02 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ02 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ03 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA
プロローグ03 画像提供:(C)ただっち/KADOKAWA

夫との生活を変えようとするほど、ハルは孤独を深めていった。仕事に疲れ切った夫から「自分ありきで考えるな、自分の世界を見つけろ」と言われ、現状を変えるためにパートを始めることにする。そこで出会った年下の大学院生は、ハルの心に少しずつ入り込んでいった——。

いけないとわかっていても、心は都合よく揺れる

『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』は、家政婦のように扱われることへ不満を募らせる主婦が、別の男性に惹かれていく過程を描いた作品だ。本作は、編集者から「不倫」をテーマにした漫画を依頼されたことから生まれたという。ただっちさん自身も、「人間が一人の相手だけを永遠に愛し続けるのは本能的に難しいのではないか」という疑問を抱いていた。

ただし、不倫を肯定するための作品ではない。いけないと理解していても踏み出してしまう弱さや、葛藤しながらも自分の行動を正当化してしまう身勝手さなど、人間の泥臭い部分を描きたいと考えたそうだ。

ハルもまた、罪悪感を抱きながら年下の彼にときめいていく。

惹かれる気持ちが強くなるほど相手を美化し、その一方で夫の欠点ばかりが目につくようになる。さらに、彼に嫌われたくない、今の心地よい関係を壊したくないという思いから、自分が既婚者であることを隠し続けてしまう。その姿には、弱さと同時に、自分でも止められない心の動きがにじむ。

「あり得ない」と「わかる」の間で揺れる読者たち

本作への反応は、「絶対にあり得ない」という強い拒否感から、「痛いほど気持ちがわかる」という共感まで、大きく分かれているという。ただっちさんは、読む人の立場や経験によって受け取り方が変わるところも作品の魅力だと考えており、ほかの読者のレビューも含めて楽しんでほしいと話す。

誰かを好きになる気持ちは、自分の意思だけで割り切れるものなのか。それとも、一線を越えないためには気持ちそのものを抑え込むべきなのか。正解が一つではないからこそ、ハルの選択は読む人によってまったく違うものに映るのかもしれない。

■取材協力:ただっち(@tadatsuchi5555)

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