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郵便配達員のトラウマ→「開かないドアポスト」にクレーム恐れ荷物を押し込むと「幽霊より犯人が怖い」恐怖体験【作者に聞く】

  • 2026.9.3
いつもは簡単に開くのに、なぜ? 送達ねこ(@jinjanosandou)
いつもは簡単に開くのに、なぜ? 送達ねこ(@jinjanosandou)

現役郵便局員の送達ねこ(@jinjanosandou)さんが描く『郵便屋が集めた奇談』は、郵便配達員たちが実際に経験した不思議な話や恐ろしい体験を漫画化したシリーズだ。今回紹介する「開かないポスト」では、何気ない配達業務の裏に潜んでいた“怪異より怖い現実”が描かれている。

この部屋の住人から以前クレームが入ったことを思い出した! 送達ねこ(@jinjanosandou)
この部屋の住人から以前クレームが入ったことを思い出した! 送達ねこ(@jinjanosandou)
「押っぺす」とは千葉の辺りの方言で「押す」の意 送達ねこ(@jinjanosandou)
「押っぺす」とは千葉の辺りの方言で「押す」の意 送達ねこ(@jinjanosandou)
開かないポスト_P04 送達ねこ(@jinjanosandou)
開かないポスト_P04 送達ねこ(@jinjanosandou)

どうしても開かないドアポストの謎

I支店で働くKさんは、その日クリックポストの配達をしていた。しかし、ある部屋のドアポストだけがなぜか開かない。いつもなら簡単に開くはずなのに、まるで中が何かで詰まっているような感触だった。

不在票を入れて持ち帰る選択肢も頭をよぎったが、以前その部屋の住人から「持ち帰られた」とクレームを受けたことを思い出す。「わかるぜ。早くほしいよな」と心の中でつぶやきながら、Kさんは荷物を力ずくで押し込んだ。

翌日、Kさんが再びそのアパートの前を通りかかると、そこには信じがたい光景が広がっていた。昨日の違和感は、ただポストが詰まっていただけではなかったのだ。詳細を知ったKさんは、後からじわじわと恐怖に襲われることになる。目に見えない怪奇現象ではなく、むしろ“現実だった”からこそ恐ろしい出来事だった。

後になるほど震えがくる「生々しい現実」

作者の送達ねこさんは本作について、「後で理由を知って、恐ろしさに震えた話です」と語る。実際に同僚から話を聞いたときは「配達時にはまさか、中でそんなことが起こっているとは思わないので、本当に後になるほど震えのくる体験だと思いました」と感じたという。

さらに「ドアの向こうには、その家の人の日常が普通にあると思っていたので…」ともコメントしている。ポストという小さな隙間越しに、見えない現実へ触れてしまった感覚は、配達員にとって忘れられない出来事となった。

幽霊が出るよりも怖いもの

郵便配達員は基本的に1人で配達先を回る仕事だ。危険が発生した際に備え、各自が連絡用端末を携帯し、局内では全員が戻るまで役職者が待機している。また、危険が予想される場所には女性職員を向かわせないなど、安全面にも配慮しているという。

それでも、送達ねこさんが特に印象的だったと語るのが、配達員たちの「幽霊が出るよりも、犯人がまたやってくる方がずっと怖い」という言葉だ。

読者からは「ヒェッ!」「ぞわっとキター」と悲鳴のようなコメントが続出。「あの重みは…って、同じような郵便受けに手紙を入れるたび思い出しそう」という声も寄せられている。

ネット通販が当たり前になった今、避けて通れない仕事だからこそ、本作の恐怖は妙に現実味を帯びている。『郵便屋が集めた奇談』で、日本のどこかでひっそり起きている怪異と現実の境界をのぞき見てほしい。

取材協力:送達ねこ(@jinjanosandou)

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