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「病院が開いてない! 処方箋なしで薬をくれ」無理な要求をする患者に「じゃあ」薬局長のプロの対応に拍手

  • 2026.8.30

お盆休みは祝日ではないですが、休業するお店も多いですよね。しかし休業日を事前に告知していても、確認不足のお客さんなどから、通常とは異なるクレームが寄せられるのも多いのです。今回は友人の薬剤師の雅子さん(仮名)が勤務する薬局で起こった、医療現場ならではのクレームのエピソードをご紹介します。

焦った様子で来局

私が勤務する薬局は毎年、お盆期間も休まず営業しています。しかし周辺の病院が休業するため、患者はほとんど来ない状態でした。

しかしある8月半ばの日、かかりつけの患者さん(男性・70代)が焦った様子で入ってきました。「薬が今日の分までしかないのに、いつも行っている病院が閉まっていて受診できない。薬を出してくれないか」とまくしたてるように訴えてきます。

薬は渡せない

そして患者さんは「だいたい病院が1週間もお盆休みを取るなんて、おかしいよな。急病になる人がいるかもしれないのに。明日以降にわたしが薬を飲めなくて体調が悪くなったら、医者や薬剤師は責任を取れるのか」と言います。

私が困っていると、薬局の裏から薬局長が出てきて「お困りなのはわかりました。しかし、処方箋なしに処方薬をお渡しすることは法律違反になるためできません」と伝えてくれました。

じゃあどうすれば

患者さんは「じゃあ、どうしろって言うんだ。薬が出せないなんて、それで薬局を名乗っていていいのか」とヒートアップ。

そんな患者さんに対して、薬局長は「この近隣で今日も診察しているクリニックがあるので、そちらをご案内しますね」と冷静に返答し、周辺エリアの医療機関が書かれた地図を見せました。

アドバイスを聞いて安心

患者さんは少し安心した様子で落ち着きを取り戻した様子。薬局長は「他の病院へかかる際はお薬手帳を見せて」などとアドバイスし、予備の薬を持つ重要性を伝えていました。

その患者さんは無事に受診でき、処方箋を持ってきたため明日から飲む分の薬を渡すことができました。様々な場面を想定して準備し、医療の枠を超えた配慮ができる薬局長に感心した出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:伊村 えりか
薬剤師歴12年。就業を通じて多くの人生や、悩み、奇跡などに直面し、それらを伝えるべく執筆活動を開始。職場や同世代の女性との会話をもとに、医療現場の裏側から家族の「あるある」まで、多岐にわたるテーマで執筆を手がける。子育てサイトのアンバサダーを務め、身近な視点を活かしたコラムを執筆中。

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