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なぜ今 “おじさん主人公”が増えている?「ハズレなし!」「凄まじく面白い」30~50代がハマる“納得の理由”

  • 2026.9.16
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※Google Geminiにて作成(イメージ)

近年、これまでのアニメ作品には比較的少なかった中年男性を主人公に据えた作品が増え、人気を集めている。なぜ、“おじさん主人公”はこれほど増加したのだろうか。本稿では、中年男性のキャラクターが持つ魅力をもとに、その理由を考察していく。

※以下本文には放送内容が含まれます。

近年増加するアニメの“おじさん主人公”

近年、中年男性を主人公とするアニメ作品が増えている。人気を呼んだ『怪獣8号』のほかにも、『異世界おじさん』『悪役令嬢転生おじさん』『おじさんはカワイイものがお好き。』『片田舎のおっさん、剣聖になる』のように、タイトルにも“おじさん”や“おっさん”というワードが入っている作品が次々にアニメ化されているのだ。

総合電子書籍ストア『BookLive!』調べによると、「最近のマンガ・アニメ・ドラマ・小説・映画等で、『魅力的なおじさんキャラ』が増えたと思いますか?」という質問に対して「増えた」あるいは「とても増えた」と回答した人は、男性では約半数、女性では75%にのぼっている。

また、「作品中のおじさんキャラについて、あなたが『魅力的だな』と感じるのはどんな所ですか?」という質問に対しては、男性回答者の第1位は「冷静な判断ができる」で、わずかな差で第2位となったのが「優しい・包容力がある」だった。この調査から、視聴者にも中年男性が活躍するアニメ作品が増えたという実感があり、おじさんキャラに魅力を感じていることがわかる。

中年男性キャラの“人生経験”と“共感力”

なぜ今、アニメ作品の主人公として中年男性が増えているのだろうか。その理由には、若者より豊富な“人生経験”が物語上の武器になっていることが考えられる。たとえばアニメ『異世界おじさん』では、主人公のおじさん(CV:子安武人)が冒険者たちとともにゴブリンの大群と戦った過去が明かされる。

そこで彼は、敵の行動パターンを読んだり、効率よく攻略したりするゲームで身につけたアイデアを活かして乗り切った。おじさんがプレイしていたSEGAのゲームは、今となっては懐かしさを感じさせる。しかし、元の世界で夢中になったおじさんのゲームの経験は、敵だらけの異世界で生き抜くための知恵となったのだ。

アニメ『怪獣8号』は、32歳の日比野カフカ(CV:福西勝也)が主人公だ。防衛隊員選別試験の怪獣討伐において、カフカは若い受験者と比べて体力面で苦戦し、思うような結果を残せない。だが、彼には長年にわたり怪獣専門清掃業者として働いてきた経験があった。怪獣の体を解体してきたため、怪獣の構造や弱点をよく知っている。その知識を活用し、仲間たちに情報を伝えることで討伐をサポートした。

彼らが作中で見せる強さの背景には、これまで培ってきた人生経験があると言えるだろう。加えて、近年アニメ作品は「子どもやアニメ好きだけが観るもの」という固定概念が薄れ、老若男女から愛されるコンテンツへと大きく移り変わった。

『異世界おじさん』や『怪獣8号』の主人公と同世代、あるいはさらに上の世代の視聴者も多い。だからこそ、作中で活躍したり、挫折を味わったりするおじさん主人公は、30~50代の視聴者が共感しやすい主人公像になっているのではないだろうか。

増加する中年男性が主人公のアニメ作品について、SNSでは言ってることがわかりすぎて凄まじく面白い」「めっちゃ好き」「ハズレなし!」との声が上がった。一方で、「おじさんが主人公のアニメを増やしてください」「なかなか無い」とおじさん主人公を切望する約10年前の投稿も見られ、昔と現在の変化が伺える。

中年男性のキャラクターには、ほかの世代にはない強みと共感力がある。そして今、あらためてその魅力が再評価されるなかで、おじさんを主人公に据えたアニメ作品が増えているのではないだろうか。


ライター:まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X(旧Twitter):@kaku_magari

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