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「寝返りで目が覚める」30代夫婦に多かった“切実なベッド事情”…専門家が明かす、ベッドの「縁を切る」方法

  • 2026.9.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

同棲を始めるとき、ベッドはダブルやクイーンを選ぶ方が多いのではないでしょうか。二人で寝るのだから大きいほうがいい、でもキングは大きすぎる――そんな悩みにフィットした選択です。

ところが数か月で、シングルを買い足したり、どちらかが床に布団を敷いて寝たりするようになるカップルがいます。仲が悪くなったわけではありません。眠りを分けたかったのです。

とはいえ「一緒に寝にくい」「ベッドを分けたい」は、パートナーさんに言い出しにくい言葉。この記事で紹介するのは、ベッドを分ける方法ではなく、ベッドの「縁を切る」方法です。

営業時代、ベッドの話になると尋ねていたこと

新築のとき、インテリアに合わせてベッドを買い直す方は多くいます。営業をしていたころ、話題がベッドへ移ると「今の寝方で困っていることはありませんか」と聞くことがありました。

すると、相手の寝返りやトイレに起きるときの振動で目が覚める、と遠慮がちに話す方がときどきいました。相手のことを思うと言い出しづらい、という顔です。とくに20~30代のご夫婦に多い反応でした。

そんなとき私が提案していたのは、セミシングルを2台並べる方法です。幅80cm程度の製品があり、2台並べてもクイーン程度の幅。6畳の寝室でも、両サイドに40~50cmほどの通路を取れる計算です。

セミシングル2台をくっつければ、真ん中で縁が切れるので、振動が伝わりにくくなります。(建築の現場では、材料同士を切り離して力が伝わらないようにすることを「縁を切る」と言います)

マットレスは、振動が伝わりにくいポケットコイルをすすめていました。実際に取り入れてくださった方からは、好評をいただきました。

夜中に目が覚める原因は、マットレスの構造にあるかもしれない

夜中に目を覚ます原因のひとつが、片方が動くたびに伝わる振動です。

寝返りの回数には個人差があり、日本理学療法士協会の学会発表では、健康な20代の男女8名で一晩あたり平均24回(6~38回)と報告されています。そこにトイレに立つ際の動きも加わるのです。

一枚のマットレスは、この振動を隣へそのまま伝えます。振動に敏感な人は、そのたびに眠りが浅くなることがあります。本人に目覚めた自覚がなくても、朝すっきりしないと感じる方もいます。

また、ボンネルコイルのマットレスは、コイル同士がつながっていて面で揺れます。ポケットコイルより通気性がよいという利点もあるのですが、どうしても振動が相手に伝わってしまいます。

一方、ポケットコイルはひとつずつ袋に入った独立構造で、揺れが隣へ伝わりにくくなります。ベッドを2台に分ければ、さらに揺れを抑えられます。

買い替えのタイミングで試したい「2台並べ」という置き方

いま相手の振動で夜中に目が覚めているなら、次に買い替えるときの候補にセミシングル2台を入れてみてください。

種類は多くありませんが、家具量販店でも取り扱っています。

くっつけてクイーン相当の幅で使うコツ

2台を並べる置き方なら、幅はクイーン相当になり、寄り添って寝られます。ただし、並べたときにベッドフレームがきれいに合うデザインのベッドを選ぶのがポイントです。

マットレスの真ん中に継ぎ目は出ますが、気になる場合は「隙間パッド(スペーサー)」や「マットレス連結バンド」を併用する手があります。

離して置く使い方もできる

離して置けば、真ん中に通路を設けるスタイルにもでき、ライフステージに合わせて距離を変えられます。

もちろん、シングルサイズを2台置ける広さがあるなら、それでも構いません。1台あたり15cmほど幅が広くなり、寝やすくなります。

どの置き方を選ぶにしても、相手に切り出すときは「ベッドを分けたい」ではなく「ベッドを分割したい」と言い換えてみましょう。

部屋は同じ、距離も同じ。変わるのは振動の伝わり方だけです。

眠りを分けるのに、部屋は分けなくていい

同じ部屋で寝ても、眠りは分けられます。言い出しにくい悩みは、部屋やベッドを分ける話ではなく、ベッドの「縁」の話に置き換えれば口にしやすくなります。

まず次の朝、相手が寝返りを打ったときに自分が振動で目を覚ましたかを意識してみてください。気づいたら、それが買い替えるときの判断材料になります。


参考:健常者における睡眠中の寝返り回数と日間変動の検討(日本理学療法士協会)


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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