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タワマン38階「駅徒歩3分」を借りるも…入居1週間後、月曜朝から30代共働き夫婦を襲った“想定外の事態”【一級建築士は見た】

  • 2026.9.27

 

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※ChatGPTにて作成(イメージ)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。住まいを探すとき、駅からの近さを優先して部屋を選ぶケースはよく見られます。

通勤や通学の負担を軽くするため、駅周辺の物件に注目する方もいるでしょう。今回は、駅徒歩3分と表示された部屋へ引っ越したものの、玄関からホームに着くまでの時間が以前と変わらなかった事例を紹介します。

満員のエレベーターを見送り、外に出るまで7分

Nさん(32歳・会社員)は今年の4月に結婚し、妻(31歳・会社員)と駅前の賃貸タワーマンションの38階に入居しました。2人とも電車通勤のため、駅からの近さは部屋を選んだ理由の一つです。

不動産情報サイトの表示は「駅徒歩3分」でした。Nさんがそれまで住んでいたのは同じ駅を使う徒歩10分の3階建てマンションで、通勤が楽になると考えていたのです。日曜日の昼に行った内見では、エレベーターがすぐに来ていました。

住戸から外までは2分ほどで、出入口から駅までも歩いて3分と表示通りの近さです。しかし、入居後の月曜日の朝に想定外の事態が起こります。通勤時のエレベーターは各階で止まり、満員で1本見送ることになりました。

住戸を出てから、建物の外に立つまでに7分かかります。駅の入口まで歩いて3分、改札を抜けてホームへ上がるまでに5分を要しました。玄関を出てホームに上がるまで、合計で15分かかってしまったのです。

広告の分数に含まれない建物内の移動時間

入居から1週間ほどたった夕食時、Nさんは妻に「前の部屋とホームに着くまでの時間が変わらないね」と話します。以前の住まいは玄関を出ればすぐ外を歩けました。駅まで10分、ホームまでは15分ほどで移動できていたのです。

気になったNさんが仲介の担当者に尋ねると「広告の徒歩分数は、建物の出入口から駅までの道のりを基準にしています」と説明されました。広告の徒歩分数は、道路の距離80メートルを1分として計算する決まりがあるそうです。

エレベーターの待ち時間や、住戸から出入口までの移動時間は表示に含まれていません。事情を知った夫婦は、朝の出発時刻を10分早めて電車を1本前に変えました。

入居後の通勤時間を見極める3つの確認ポイント

不動産の広告に記載された数字だけで日々の通勤時間を判断すると、入居後に計算が狂ってしまうことがあります。以下の点を確認しておくと、実際の移動時間を把握しやすくなります。

  • 高層階の部屋では、広告の分数に住戸から出入口までの時間を足して考える
  • エレベーターの台数や、高層階用の乗り場が分かれているかを仲介の担当者に聞く
  • 対応可能な場合は、平日の朝の通勤時間帯に内見し、玄関からホームまで歩いて時間を計る

同じマンションの「駅徒歩3分」でも、住む階によって玄関からホームに着くまでの時間は変わります。駅からの近さで住まいを比較する際は、広告の分数ではなく、玄関を出てからホームに立つまでの時間で比べてみてください。

参考:
徒歩所要時間について(公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会)
表示規約 同施行規則 主な改正点 2022年9月1日施行(不動産公正取引協議会連合会)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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