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夫「車2台を置ける家を建てたい」と買った8m間口の土地→その後、30代夫婦が工務店から告げられた“事実”

  • 2026.10.3
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。土地を買って家を建てるとき、建物の間取りと一緒に「車を何台どこに停めるか」も考える必要があります。

今回は、隣の家の出入口との距離に関する決まりで、車2台を横に並べる駐車場をあきらめることになった事例を紹介します。

車2台を横に並べて停めるつもりで買った住宅用地

Aさん(39歳・会社員)は、妻(37歳)と2人の子どもと暮らす4人家族です。車を2台所有しているAさん一家は、去年の秋に注文住宅を建てるための土地を買いました。

購入した住宅用地が道路に面している幅は8mで、土地の前の道路には幅2mの歩道があります。隣の家の車の出入口は、Aさんの土地との境目のすぐ横に位置していました。

歩道のある道路から車を敷地に入れるには、歩道の縁石の一部を低くして、車が歩道を横切れるようにする工事を行わなければなりません。また、工事を始める前には、市の承認を受ける必要があります。

住宅用地を買うとき、Aさんは仲介の担当者に車2台を置ける家を建てたいと伝えました。担当者は「歩道の縁石を下げる工事の申請は、建物の設計が決まってから、工務店さんが市に出す流れになります」と説明します。

今年の春、Aさんは工務店と設計を始めました。希望は、道路に面した8mのうち、隣の家に近い側の5.5mを駐車場にして2台を横に並べ、玄関は反対側の端に置く間取りです。

お隣の出入口から5m離す決まりで駐車場は縦並びに

工務店の担当者は、図面を描く前に、道路を担当する市の窓口へ相談に行きました。戻ってきた担当者はAさんに「役所の窓口で、お隣の出入口から5m離してくださいと言われました」と伝えます。

隣の家の出入口から5m離すと、道路に面した8mのうち、車の出入口に使えるのは残りの3mだけになり、2台を横に並べて停める幅はとれません。Aさんは工務店と話し合い、玄関と駐車場の配置を左右で入れ替えることにします。

最終的に、隣の家から遠い側の端に幅3mの出入口をとり、道路側に1台、その奥にもう1台を縦に並べて停める形で図面を描いてもらうことになりました。

土地を買う前に役所の窓口で確かめたい車の出入口の位置

工事の申請は建物の設計が決まってからでも、窓口への相談は住宅用地を買う前にできます。道路を担当する市区町村の窓口へ行き「この土地のどの場所に、どのくらいの幅で車の出入口を作れるか」を聞いてみてください。

窓口を訪ねる際は、隣の家の出入口の位置と、住宅用地が道路に面している幅を職員へ伝えると、具体的な回答を得られます。車の出入口を隣の家の出入口からどれだけ離すかなどの基準は、自治体ごとに違います。

例えば北九州市では、原則として5m以上離すことになっており、交差点や曲がり角から5m以内にも作れません。歩道の縁石を下げる工事の費用は、家を建てる人が負担します。

住宅用地を買うときの予算には、この工事の費用も含めておきましょう。

参考:歩道の切下げ(車両の出入り口)工事の承認手続き(北九州市)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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