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「たった3万円」をケチったばかりに…新築時に断った“設備”のせいでEV購入後の40代男性を襲った悲劇

  • 2026.10.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。注文住宅の設計の打ち合わせでは、担当者から将来の暮らしの変化に備えた設備を勧められることがあります。

その場では使うか分からず、付けるか迷う方もいるのではないでしょうか。今回は、3年前に断った配管を、電気自動車に買い替えたあとから付けることになった事例を紹介します。

充電用コンセントの後付けで見積もりは15万円

Iさん(44歳・会社員)は妻(42歳)と子ども2人の4人家族で、車は屋根だけのカーポートに1台停めています。3年前、注文住宅の設計の打ち合わせで、工務店の担当者から「将来、電気自動車に乗ることがあれば、充電用のコンセントを付けられるように、分電盤から駐車場まで配管だけ通しておきませんか。いまなら3万円ほどです」と勧められました。

当時の車はガソリン車で、買い替えの予定はありませんでした。使うか分からないものに3万円はかけられないと考え、提案を断ります。それから3年たった頃、購入から10年を超えた自家用車に不具合が相次ぎます。自家用車の買い替えを検討するにあたり、毎日片道10kmほど通勤で走ることを考慮して、燃料代を抑えられる電気自動車を購入することにしました。

そこで、自宅で充電できるよう電気工事店に見積もりを依頼します。家を見に来た工事店の担当者から「分電盤から駐車場まで線を通す管が入っていないので、外壁に沿わせて配線するか、壁の一部を開けて通す工事になります」と説明を受けました。併せて提示された見積もりは15万円です。

納車から2か月は外の充電器に通う日々

Iさんが調べると、国の補助金があり、充電設備の工事費などに上限5万円の補助が出ることが分かりました。ただし工事を頼めるのは、申請して交付決定の通知が届いたあとに限られます。

通知までは1〜2か月ほどかかります。Iさんは5万円の補助を受けるため、見積書を添えて申請し、工事の依頼は交付決定を待つことにしました。急な車の買い替えだったため事前の申請が間に合わず、5月に電気自動車が届いたものの、自宅ではまだ充電ができません。

週に1度は近くの商業施設にある急速充電器まで行き、充電が終わるまでの30分ほどを車の中で過ごしました。車内で待つ生活が2か月続き、7月にようやく交付決定の通知が届いて工事を依頼しました。

補助の5万円を差し引いて、Iさんの負担は10万円になります。工事が済み、ようやく自宅で充電できるようになりました。

壁の中を通す設備は後付け工事の費用も確認する

家を建てる打ち合わせで「将来のために」と設備の設置を勧められ、迷う場面もあるでしょう。断る前に、いま付ける費用だけでなく「あとから付けるといくらかかりますか」と担当者に聞いてみてください。

配管や配線のように壁の中を通すものは、建てたあとでは外壁に沿わせるか壁を開ける工事になり、費用が大きく変わることがあります。費用の差が大きいと分かれば、その場で付けるかどうかを判断する材料になります。

参考:令和7年度補正 クリーンエネルギー自動車の普及促進に向けた充電・充てん設備等導入促進補助金 応募要領 戸建て住宅充電用コンセント(一般社団法人次世代自動車振興センター)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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