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マイホーム購入後、“仲介業者の忠告”を無視して大型ミニバンへ買い替え→40代男性が自費で払った“20万円の代償”

  • 2026.9.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。住まいを選ぶときは間取りに注目が集まり、敷地と道路の関係は見落とされることがあります。

今回は戸建てを購入したあとに車を買い替えて、接触事故を起こしてしまった家族の事例を紹介します。

大型ミニバンへの買い替えで毎回強いられる切り返し

会社員のGさん(41歳)は3年前、妻(38歳)と当時2歳と0歳の子ども2人の家族4人で、築15年の中古戸建てを購入しました。敷地の前面道路は幅4mで、駐車スペースは直角に1台分が設けられています。右側は、隣家のブロック塀に接しているという位置関係です。

内見の際、仲介の担当者から「この道幅ですと、大きな車は出し入れのときに切り返しが増えてしまいますよ」と言われます。当時の愛車は全長4mほどのコンパクトカーで、妻も大型車に乗る予定はないと考えていました。

そのため夫婦は、担当者の忠告を深く気に留めることはありませんでした。しかし去年の秋に3人目の子どもが生まれ、チャイルドシートを3台並べて載せる必要が生じました。

一家は全長5m近い、大型ミニバンに買い替えることを決めました。新しい車は幅4mの道路から一度で入らず、毎回2〜3回の切り返しが必要になります。

今年の6月、子どもを保育園へ送った帰りにGさんが、一人で駐車スペースへバックで入ろうとしました。慎重に後退したものの後ろのバンパーが塀の角に当たり、ブロックの角が欠け、車の後部もへこんでしまいました。

保険を使うと割増になるため自費で支払った20万円

事故のあと、Gさんはその日のうちに自動車保険の代理店へ連絡を入れました。事情を聞いた担当者は、こう話します。

「対物賠償を使われますと等級が下がって事故有の割増引率が適用されますので、修理代が出てから決めましょう」

対物賠償を使うと等級が3つ下がり、3年間は事故有の割増引率が適用されるそうです。後日、隣人が手配した業者の担当者から塀の修理見積もりが届き、費用は5万円でした。

Gさんの車はディーラーで修理代が15万円と出ましたが、車両保険に入っていなかったため自費になります。塀の修理代の5万円についても、代理店に3年分の保険料の増額分を試算してもらうと約5万円となり、金額が大きく変わりません。

結局、対物賠償は使わずに自費で支払い、車の修理代と合わせて20万円ほどの出費となりました。買い替えのときに新しい車が無理なく入るかを確かめなかったことを、Gさんはいま悔やんでいます。

その後は隣人の了承を得て塀の角にゴムのコーナーガードを付け、敷地の隅に目印のポールを立てています。

車両の買い替え前に必要な実測と保険利用の見極め

中古住宅の内見では、駐車スペースの幅や奥行き、前面道路の幅をメジャーで測って控えておくことをおすすめします。車を買い替える際は、その数値を販売店へ伝えて、購入したい車種が無理なく入るかを見てもらいましょう。全長が50cm延びるだけでも、敷地前での切り返しの回数は変わります。

車を塀などに当ててしまい、相手の修理代に保険を使うか迷ったときは、見積もりが出るまで決めずに代理店へ相談しましょう。担当者に頼めば、保険を使った場合にこの先3年間で保険料が合わせていくら上がるかを計算してもらえます。

3年間で上がる保険料の合計が修理代より多いなら、自分で修理代を負担したほうが、出ていくお金は少なく済みます。

参考:自動車事故で保険を使うと等級は下がる?保険事故と等級制度を解説(損保ジャパン)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


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