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「一気に後悔が押し寄せた」交際2年の彼氏と同棲→足音の苦情が2回来て…管理会社が目撃した“予想外の光景”【一級建築士は見た】

  • 2026.9.27
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「足音の苦情が2回来て、管理会社の人が訪ねてきたんです。玄関にある彼氏の靴を見られて、一気に後悔が押し寄せました」

そう話すのは、交際2年の彼氏と3か月前から同棲を始めたCさん(20代女性・会社員)です。

部屋は、Cさんが自分の名義で借りている軽量鉄骨造アパート2階の1DK(30㎡・家賃8万5,000円)。募集は単身者向けで、二人で住みたい場合は相談が必要な物件でした。契約のときには仲介会社から、「この部屋は特約で、同居人を増やすときは貸主の承諾が要ります」と説明も受けていました。

ところが彼氏は、「同居の審査でまた費用がかかるから、そのうちでいい」と届け出を先延ばしにしました。Cさんも彼氏に強く言い出せないまま、3か月がたちました。

彼氏は夜勤の仕事で、帰宅は深夜です。その足音に対して、1階の住人から「上の足音がひどい」という苦情が管理会社に2回入りました。そして3度目は苦情の連絡ではなく、管理会社の担当者が直接部屋を訪ねてきたのです。

一人用の部屋は、二人の生活音を想定していない

賃貸の契約は、「誰がその部屋に住むか」を前提に結ばれています。

国土交通省がひな型として示している賃貸住宅標準契約書では、同居人を新たに加えることは、貸主に通知しなければならない行為とされています。さらに物件によっては、特約によって「貸主の承諾が必要な行為」に変えられていることがあります。単身者向けと明記された物件は、その典型です。

貸主への通知や承諾なしに同居していることが分かると、契約違反として部屋の明け渡しを求められる場合があります。実際に、裁判で契約の解除が認められた例もあります。

もう一つの問題は、音です。単身者向けの部屋は、防音構造や設備が一人暮らしを前提としていることが多く、軽量鉄骨造のアパートでは、2階の足音が深夜の1階にそのまま響きます。住む人が二人になれば、出入りも足音も2倍になります。無断の同居が隣人の苦情をきっかけに発覚するのは、珍しいことではありません。

玄関の靴を見て、担当者は察した

訪ねてきた担当者は、玄関に並んだ男物の靴を見て、「同居されていますね」と一言だけ言いました。単身者向けの契約なので、本来なら退去を求められてもおかしくない立場です。

Cさんはその場で謝り、彼氏と3か月前から一緒に住んでいること、届け出を先延ばしにしていたことを正直に話しました。担当者が貸主に確認した結果、提示された選択肢は二つでした。退去するか、貸主の承諾を得て彼氏を正式な同居人として届け出るかです。

承諾をもらい、家賃は5,000円上がった

貸主が承諾する条件は、彼氏の身分証と収入を確認する同居人としての審査を通すこと、保証会社に同居人として届け出ること、家賃を5,000円上げて9万円にすること、そして敷金を1か月分追加することでした。初期費用は合わせて約10万円。この初期費用と、毎月5,000円の増額分は、彼氏が負担しています。

部屋には防音マットを敷き、深夜は足音の出る動きを控えるようにしたところ、苦情は来なくなりました。

同棲は、届け出てから始める

二人で住み始める新しい生活は、それだけで暮らしの節目です。きちんと届け出れば、貸主の承諾のもとで堂々と暮らせますし、家賃や敷金などの条件も最初に分かります。

一方で、隠したままの同居は、隣人の一言をきっかけに表に出ることが少なくありません。だからこそ、住み始める前に承諾を取っておくことが欠かせません。

・同居人を増やすには、少なくとも貸主への通知が要る。単身者向けの物件では、特約で承諾が条件になっていることが多く、無断だと退去を求められることもある
・無断の同居は、隣人からの苦情をきっかけに発覚することが多い
・承諾の条件は、同居人の審査・保証会社への届け出・家賃や敷金の追加が一般的。ただし物件や貸主によって異なる
・足音は、防音マットやスリッパを使用し、深夜の動きを控えることで、下の階への響きを減らせる

二人で住むと決めたら、荷物を運ぶ前に、管理会社へ一本連絡を入れてみてください。

参考:
『賃貸住宅標準契約書』について(国土交通省)
賃貸マンションにおける第三者の同居防止と同居後の対応(不動産流通推進センター)


ライター:yukiasobi(一級建築士・建築基準適合判定資格者)
行政で住宅政策・都市計画・建築確認審査など10年以上の実務経験を持つ。現在は住宅・不動産分野に特化したライターとして活動し、空間設計や住宅性能、都市開発に関する知見をもとに、高い専門性と信頼性を兼ね備えた記事を多数執筆している。


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