1. トップ
  2. 住まい
  3. 隣人「お宅の擁壁から…」“たった一言”で40万円の出費…52歳男性が青ざめた“信じられない光景”

隣人「お宅の擁壁から…」“たった一言”で40万円の出費…52歳男性が青ざめた“信じられない光景”

  • 2026.9.26
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社に入社以降10年以上の現場経験があり、宅地建物取引士の資格を持つライターのT.Sです。坂の多い住宅地では、隣の家との間に段差があり、その境に壁が立っていることがあります。

自宅の壁でも、下の家の側からしか見えない面は、傷んでいても気づきにくいものです。今回は、隣家からの電話で自宅の擁壁のひび割れを知り、40万円の補修をすることになったIさんの事例を紹介します。

隣家からの電話で知った、擁壁のひび割れと詰まった水抜き穴

Iさん(52歳・会社員)は、妻と大学生の息子の3人暮らしです。坂の多い住宅地にある築35年の一戸建てに15年前から住み、敷地は下の隣家より2mほど高く、境には家と一緒に造られた擁壁(段差の土が崩れないように支える壁)があります。

今年の9月上旬、1週間ほど雨が続いたあとに下の隣家から電話がありました。隣人は「お宅の擁壁から水が出ているんですが、今回は土まで混じっているんです。雨のたびに水が出るのは前からだったんですけど」と言いました。

Iさんはすぐに隣家を訪ね、庭に入れてもらって自宅の壁を見上げました。表面には縦のひび割れが2本走っています。壁の下部に並ぶ水抜き穴は半分が土や落ち葉でふさがり、残る穴からは茶色く濁った水が細く流れ続けていました。

市の専門家に見てもらい、補修の40万円は自己負担に

Iさんは市役所に相談し、専門家を派遣する制度を知って申し込みました。数日後に来た専門家は、壁をたたいたり水抜き穴をのぞいたりして調べました。

「ひび割れは表面にとどまっていますから、造り直しまでは要りません。ただ、水抜き穴が詰まって、壁の裏に水がたまっています」

Iさんは専門家からの助言をもとに、工事業者へ見積もりを頼みます。ひび割れ補修、水抜き穴の清掃、排水の改善で40万円でした。

市の担当者に助成について聞くと、Iさんの住む自治体では対象は劣化や変形が著しく崩れる危険のある擁壁を造り直す工事で、今回の補修は対象外でした。(助成制度の有無や条件は自治体によって異なるため、お住まいの窓口で確認してください)

そのため、40万円は自己負担になります。工事の日程が決まり、Iさんは隣家に報告に行きました。

これからは雨の多い時期が過ぎたころに、隣家へ声をかけて庭に入れてもらい、自宅の擁壁を下から見る許可をもらいました。

擁壁は、上からと下からの両方を見ておく

敷地に高低差がある家では、擁壁の維持管理は所有者の責任です。壁の上端や上側の地面が沈んでいないかは自宅側から見えます。

そして以下の劣化のサインは、隣家に声をかけて庭に入れてもらい、自宅の擁壁を下から見ることで確認できます。

  • ひび割れ
  • 傾き
  • 壁のふくらみ
  • 水抜き穴の詰まり

例えば調布市の案内では、月に1度ほどの目視と、年に1回以上の専門家による点検が目安とされています。水抜き穴の入口付近に土や落ち葉が詰まっているだけなら、棒などで軽く取り除けます。奥まで棒を差し込むと、内部のフィルター等を破損する恐れがあるため注意しましょう。

濁った水が流れ続けたり穴から土が出たりするときは、壁の裏に水がたまっている疑いがあるので、専門業者に見てもらうようにしましょう。

参考:
我が家の擁壁チェックシート(案)(国土交通省)
擁壁(ようへき)の点検と適切な維持管理のお願い(調布市)



ライター:T.S(宅地建物取引士・2級ファイナンシャルプランニング技能士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして「業界の不都合な真実」や、消費者が陥りやすいマネーの罠について、実体験に基づく記事を執筆している。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名】

の記事をもっとみる

注目コンテンツ