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オダギリジョー、麻生久美子、松たか子が次々と結婚「電撃」すぎた2007年末の1日

  • 2026.9.4
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2007年12月27日、結婚発表会見を開いたオダギリジョー(左)と香椎由宇(C)SANKEI

一つだけでも、年末の芸能ニュースをにぎわせるには十分な結婚発表だった。

2007年12月27日、オダギリジョーと香椎由宇。翌28日、麻生久美子と伊賀大介。そして同じ日の夕方、松たか子と佐橋佳幸。確認できる報道時刻をつなぐと、最初の知らせから最後の知らせまでは24時間ほど。

驚くべきなのは、3組という数だけではない。最初のニュースを受け止めている間に次のニュースが届き、さらにその余韻を追い越すように三つ目が現れたことだ。「電撃婚」という言葉を一組に当てはめる暇もなく、電撃が次の電撃に更新されていく。あまりに濃密で、最後にはどれが最初の驚きだったのかさえ曖昧になるような一日だった。

そして3組は、それぞれ別の方法で結婚を伝えた。二人そろっての記者会見、所属事務所から報道各社へ送られたFAX、本人たちの公式サイト。いま振り返ると、この約24時間には結婚のニュースだけでなく、芸能人が自分の人生を世間へ知らせる方法まで封じ込められている。

一つ目のニュースは、二人の姿と声を伴っていた

始まりは12月27日夕方。確認できる当時の報道では、16時40分の時点でオダギリジョーと香椎由宇の結婚と、同日夜に会見が開かれることが伝えられていた。

19時、二人は東京都内のホテルでそろって報道陣の前に立った。婚姻届の提出は翌年を予定しており、この日はまず、自分たちの口から結婚の意思を伝える場だった。

会見という形式には、記事の文字だけでは収まらない情報がある。どんな服で並び、どちらが先に話し、質問にどう答えるのか。結婚という私的な決断が、カメラの前で一つの公的な場面へ変わっていく。2007年12月27日の第一報には、その過程まで見える形で残った。

ところが翌日、ニュースの届き方は一変する。

翌日は、FAXと公式サイトがニュースを動かした

12月28日13時、麻生久美子とスタイリストの伊賀大介の結婚が報じられた。麻生の所属事務所から報道各社へFAXが送られ、婚姻届を提出したことが文書で明らかにされた。二人が並ぶ会見は予定されていなかった。

前夜は本人たちの姿と声がニュースの中心にあった。今度は一枚の文書が、二人の人生に起きた変化を伝える。受け取った報道機関が一斉に記事へ変え、視聴者や読者へ届ける。FAXという言葉自体に時代を感じるが、当時は事務所から同じ情報を同時に渡す、芸能ニュースの重要な回路だった。

さらに28日夕方、松たか子とギタリスト・音楽プロデューサーの佐橋佳幸が、同日に入籍したことを発表した。当時の記事では、二人がそれぞれの公式サイトで結婚を知らせたことが記録されている。

会見では報道陣の質問に答える。FAXでは所属事務所を通して文書が届く。公式サイトでは、本人側が用意した言葉を自らの場所に掲げる。形式の違いだけから3組の思いを比べることはできない。しかし、受け手が感じる距離は違う。二人の表情を見る発表、事務所から届く発表、本人の文章を読む発表。その三つが、わずか一日のうちに順番に現れた。

2026年のいま、結婚の報告が本人のSNSから瞬時に広がることは珍しくない。だが2007年末のこの並びには、記者会見を中心とする時代と、本人がウェブ上で直接言葉を出す時代が、同じ一日の中で重なっている。

霧山と三日月が、別々の結婚記事に現れた

この24時間をさらに忘れがたくしたのが、オダギリジョーと麻生久美子の関係である。

二人はドラマ『時効警察』シリーズで共演していた。オダギリが演じたのは、時効になった事件を趣味で調べる霧山修一朗。麻生は、そんな霧山の捜査に同行する三日月しずかだった。

作品を見ていた人の記憶では、霧山と三日月は一組である。恋人とは言い切れない曖昧な距離を保ちながら、二人で奇妙な事件の中へ入っていく。その呼吸がドラマの味わいになっていた。

ところが2007年最後の週、オダギリの名前が香椎との結婚記事に現れ、その翌日には麻生の名前が伊賀との結婚記事に現れた。当時の報道も、『時効警察』で共演したオダギリに続く知らせとして麻生の結婚を伝えている。

もちろん、二つの結婚に因果関係はない。ただ、フィクションの中で並んでいた二人の名前が、現実では別々の相手との人生を知らせる記事に、一日違いで並んだ。その偶然が、ニュースに不思議な既視感を与えた。なお二人は2019年の『時効警察はじめました』『時効警察とくべつへん』で、再び霧山と三日月を演じている。

衝撃的な24時間の記憶

数分前まで知らなかった事実が、速報やFAX、公式サイトによって突然、共通のニュースになる。二人の間では長く進んでいたかもしれない時間が、世間には一瞬で届く。その落差が「電撃」を生む。

二人そろった会見から始まり、姿のないFAXへ移り、最後は二つの公式サイトへたどり着いた。3組の結婚発表は、互いに関係のない人生の節目だった。それでも同じ約24時間に届いたことで、一つの年末の記憶になった。

最初の電撃を、次の電撃が追い越し、三つ目が届くころには「電撃」という尺度そのものがわからなくなっている。そんな密度を持った一日は、ニュースを時系列で並べるだけでは見えてこない。そこに残っているのは、私的な決断が公の出来事へ変わる瞬間と、その伝わり方が変わり始めていた2007年という時代の輪郭なのである。


※記事は執筆時点の情報です

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