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夜勤中に居眠り、叱られ顔を洗うと「コーヒーおごる」看護師に連れられ「えっ」着いた場所に『悲鳴』

  • 2026.8.24

授業中や仕事中、どうしようもなく眠気に襲われる経験は誰にでもあるものです。特に夜勤の時間帯ともなれば、その眠気は容赦なく押し寄せてきます。強烈な睡魔。ほんの一瞬のうたた寝であっても、上司に見つかってしまったら……今回は私のお客様Tさんのエピソードをご紹介します。

初めての夜勤

当時、看護師1年目だった私は、初めての夜勤に緊張しながらも必死に業務をこなしていました。しかし深夜、書類を記入している最中に、つい眠気に負けてうたた寝をしてしまったのです。

その瞬間を先輩に見られ、「顔を洗って眠気をさましてきて」と強めの口調で注意されました。私は慌てて謝罪し、トイレで冷たい水を浴びて気持ちを立て直しました。

優しい先輩

トイレから戻る途中、別の先輩が立っていました。「怒られちゃったね、大丈夫? 眠いよねえ。眠気覚ましにコーヒーおごってあげる!」と声をかけてくださったのです。

優しさに救われた気持ちになり、地下の売店へ向かうことになりました。同じ階にも自販機はありましたが、きっと先ほど注意した先輩に気を使って、わざわざ地下を選んでくれたのだろうと考えながら歩を進めました。

最恐の眠気覚まし

地下の売店は想像以上に暗く、不安が募りました。すると先輩が懐中電灯を取り出し、「大丈夫だよ」と照らしながら歩いてくれました。しかし、なかなか自販機にたどり着かず焦り始めた頃、「ついたよ!」という声。光に浮かび上がったのは「霊安室」の文字でした。

私が思わず悲鳴を上げると、先輩は「眠気覚ましって言ったでしょ? これで覚めたかな?」と言い、高らかに笑い始めたのです。真っ暗な廊下に不気味な高笑いが響き渡る中、急に懐中電灯の明かりが消え、真っ暗闇に。恐怖でパニックになった私の耳に、先ほど叱った先輩の声が聞こえました。「Tさん! 大丈夫!?」と。

事情を説明すると「今日の当直はTさんと私だけだよ。他の先輩って誰?」と告げられ、背筋が凍りました。思い返せば、その先輩の名前も部署も知らない。恐怖に震える私に、先輩は「じゃあその人は部長が女装してたってことにしよう!」とユーモアで返してくれ、私は思わず笑ってしまいました。

トイレの鏡

ナースセンターに戻る途中、先輩は「すぐに幽霊よりも怖いのは人間って思えるようになるからね」と言いました。

あれから15年。今では怪奇現象に動じることはなくなりました。それでも夜勤中、トイレの鏡にふとあの“先輩”の影を見たような気がして、背筋がひやりとすることが今もあるのです。

眠気覚ましには様々な方法があります。顔を洗う、カフェインを摂取する。定番の手段です。それでも冷めない強烈な睡魔には、思いがけない恐怖体験が効くのかもしれません。

【体験者:40代・女性看護師、回答時期:2026年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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