1. トップ
  2. おでかけ
  3. CULTA、開発したイチゴ3品種の品種登録出願が農水省より公表。ギフトにおすすめ

CULTA、開発したイチゴ3品種の品種登録出願が農水省より公表。ギフトにおすすめ

  • 2026.8.12

アグリテック・スタートアップのCULTAは、品種登録出願を行っていた自社開発品種「CULTA-T16KLN」「CULTA-T22KLN」「CULTA-T27KLN」の3品種について、農林水産省より8月4日(火)付で出願が公表されたことを発表した。

「品種のメジャーアップデート」への取り組み

近年、気候変動に伴う気温上昇や気象条件の変化により、従来の品種や栽培方法だけでは農作物の収量や品質を安定して確保することが難しくなりつつあるそう。イチゴ栽培においても、秋季の高温による花芽分化や定植時期への影響、栽培期間中の収量・品質の不安定化などが課題となっているという。

また、日本で栽培されるイチゴ品種は遺伝的な類似性が比較的高く、高温環境や異なる気候・栽培条件への適応力を高めることが求められている。

CULTAは、これまでAIや人工環境を活用した独自の高速育種技術により、一般的に10年程度を要するイチゴの新品種開発を2年で成功。この高速育種開発技術を活用し、遺伝的に遠い品種を掛け合わせることで、既存品種の延長線上にとどまらない特性を生み出す「品種のメジャーアップデート」に取り組んでいる。

今回品種登録出願した3品種は、それぞれ食味や収量・輸送性などに強みを持ち、国内外の多様な生産・流通環境への対応を目指して開発されたものだ。

品種登録出願が公表された3品種

2025年7月に公表された第一号品種「CULTA-T3L」に続き、今回新たに願が公表された3品種は、高い食味や収量に加え、果実表面の硬さによる輸送適性を備えているという。

白色や桃色といった特徴的な果色を持つ品種については、ギフトやプレミアム市場での需要を見据えて開発が進められてきた。

「CULTA-T16KLN(商品名:DARUMA DROPS)」は、早生かつ果形の揃いがよく良好な食味を持つ品種。

果実表面の硬度も高く輸送性に優れている。

品種名「CULTA-T22KLN」の商品名は「YUKIMI DROPS」。

既存の白イチゴ品種と比較して食味や収量に優れた品種で、病害への耐性も備える。

品種名「CULTA-T27KLN」の商品名は「NADESHIKO DROPS」。

香り・食味・高収量を兼ね備えた桃色イチゴだ。果実表面の硬度も高く輸送性にも優れるほか、春先の高温期にも品質を維持しやすいという。

今後の展望

今回出願が公表された3品種は、一定の保護が与えられたのち、農林水産省の審査を経て品種登録される見通しだ。

CULTAでは、すでに次作に向けて、全国各地のパートナー生産者とともに栽培・生産の準備を進めているという。各品種の特性を生かしながら、生産者が安定して栽培・収益化できる栽培技術を確立するとともに、収穫されたイチゴを国内外の消費者へ届けるため、流通・販売体制の整備を進めていくとしている。

今後も、地域ごとの気候や生産条件・消費者ニーズに適した品種を開発・普及することで、生産者が持続的に生産でき消費者が「新しいおいしさ」に出会える農業の実現を目指す考えだ。CULTAは、「『未来の適地適作』で生産者と消費者を幸せにする」というミッション実現に向けて、引き続き取り組んでいく。

品種登録のプロセスと品種の海外流出」について

品種登録は種苗法に基づき、1出願・2審査(特性調査等)・3登録というプロセスを経て行われる。今回の3品種は、農林水産省による出願公表を受け、現在は1出願が完了した段階だ。

種苗法は先願主義が採用されており、出願が受理された時点でその品種は先願者の権利として優先的に扱われる。そのため、登録完了までの間も他者が同一品種を模倣して登録することはできず、事実上同社の品種として、一定の保護が与えられるという。

今後は数年間にわたる審査(特性調査等)を経て、正式に登録される見通しだ。登録が完了すると「育成者権」が発生し、国内外での知的財産として全面的に保護される。

なお、品種の海外流出とは、開発者の承諾なく種苗が海外に持ち出される違法行為を指す。今回の3品種の海外展開は、開発者であるCULTA自身が主体となり、輸出国の植物検疫や正式な輸入手続きを経て行われているため、違法な海外流出には一切該当せず適法かつ計画的なグローバル展開だとされている。

CULTAについて

CULTAは、次世代品種開発から農業の産業構造変革に挑むアグリテック・スタートアップ。2025年には自社開発第1号品種を実用化した。

さらに、提携生産者に生産を委託し、収穫物を原則全量買取して自社販売まで担う「垂直統合モデル」を構築。今年の春には日本・マレーシアで生産を拡大し、シンガポールを中心に東南アジア都市部でも販売。世界で通用する「農作物ブランド」の確立を通じ、農業の変革を目指している。

CULTAが開発したイチゴ3品種に注目してみては。

CULTA公式サイト:https://culta.jp

(丸本チャ子)

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ