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健屋花那&池田美代子に学ぶ、子どもの「好き」を言葉にするための2つの行動ルール

  • 2026.8.7

「ゆるせる心」と「信じる心」…激しい感情を持つからこそできる表現

健屋 「なんでもやってみる」っていうのは大切にしています。私はかなり、あれこれ理由をつけてやりたがらない人間なんですけど、やっぱりバーチャルライバーとして、なんにでもチャレンジしてみる。ゲームも実は、あんまりやったことがなかったんです。でも、いろんなことに興味をもつと、いろんなことが好きになっていって……。

池田 私、健屋さんとおんなじことを考えていたので、今すごくびっくりしちゃいました!

健屋 え、そうなんですか!?

池田 そうなんですよ。私も、好きなことをやってみる。一日ひとつでも新しいことをやってみるっていうのを大切にしているんですよ。

健屋 わあ!

池田 好き嫌いせず、なるべく多くのいろんなことをやってみよう。っていうのが、昔からのモットーなんですね。

健屋 すごいすてき。

池田 なのであとでぜひ、TRPGについても詳しくご説明をお伺いしたいです!

健屋 ぜひ~! ……あと、好きと思った気持ちを伝える練習をすることも、大事かなと思っていて。

池田 すばらしいですね。

健屋 ありがとうございます。やっぱりこうやって、「ナビ・ルナ」のことを好きって言ったことが、先生とお話しさせていただける機会につながったので。どう私が好きになって、どう心に響いたのかっていうのは、言葉にして伝え続けていけるように、がんばっていきたいです。まだまだ勉強中です。

池田 嫌いなことには理由が言えることが多いですけど、好きなことにも理由がありますよね、たしかに。勉強になりました。自分で伝えられるように、私も頑張ります!

健屋 ありがとうございます!

奇跡の対談が実現したきっかけ

仕事で共通して大切にしている2つのこと

健屋 好きすぎて早口になってしまうのですが(笑)。私にとってオタクの入り口、いわば始まりはルナだったので、すごく思い入れがあって……! まずストーリーにわくわくするし、主人公のルナには感情移入しながら読めるし、それに登場するキャラクターたちがとっても魅力的で! もうどの子も大好きになってしまって! あと、世界観! ルナがピンチのときに、いろんな人がかけつけてくれるじゃないですか。あの守られている感じが素敵だな……でもそれってルナがやさしくて、周りの人のことを考えてるからだな、とか……。当時は子どもでしたがいろんな学びがあった作品でした。

池田 ありがとうございます。

健屋 九字をきる*、とか、陰陽道のことも、「ナビ・ルナ」をとおして知りました。

池田 そうだったんですね。小さいお子さんでも、九字や反閇**など、陰陽道に興味のある方が思っていたよりも多かったので、私もその反応をうかがって、ちょっとおどろいた記憶があります。

健屋 「ナビ・ルナ」を見て「私も九字がきれるようになりたい!」って思って、小学生のころ、毎日練習したりしてました……。

池田 きれましたか?

健屋 むずかしかったです……。

池田 実は、私もできなくて(笑)。

健屋 ルナができるので、やっぱりルナにはなれないなあ、すごいなあって思ってましたね。

*九字(くじ)をきる…邪をはらうときにおこなう技。

**反閇(へんばい)…その場の邪気をはらい、気をしずめ、ととのえる呪術。

健屋 ええ……! うれしいです。友だちにはすごく恵まれているなあと思いますね。いつも困ったら誰かが助けてくれるので、本当にその点ではたしかに、ルナとちょっと似ているのかもしれないです。なんか、運やご縁に恵まれているというか、そういう大いなる力みたいなものや、人を信じてるっていうところは、いっしょかもしれない。

池田 私もそうなんですよ。自分はすっごく運がいいと思っていて……。

健屋 わあ、私、近くに踏切がすごい多い通りがあるんですけど、いつもほとんど引っかからないんですよ!

池田 私も、まけないです! 危ない目にあったときでも、骨折もなく、打ち身だけですんだりとか……。

健屋 それはほんとに、守ってもらえてるんだと思います!

池田 ふふふっ。どうしよう、「運がいい人」対談になっちゃった(笑)。

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主人公のルナ(真ん中)。妖怪のスネリ(右上)ともっけ(左下)は、ルナの保護者のような存在。

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九字をきるルナ

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ルナの育ての親、都和子先生(左)。

池田 そうですね。実は、作者本人もお話とは真逆の人間で、私もすごい、激しい人間……。

健屋 あははっ(笑)。

池田 担当編集さんが隣で笑ってます。すごい激しいんですよ~(笑)。喜ぶときは小躍りするぐらい喜ぶし、怒るときは……もう、泣いて怒るぐらい。なので、自分にはない、理想の、座右の銘として「ナビ・ルナ」ではその言葉を使いました。作者も都和子先生みたいな優しい人間なのかなって思ってる読者の皆さま、がっかりさせてすみません……。

健屋 いやいや、私も結構そういう、激情の人間なので。……ふふふっ。

池田 でも、激しいものがあるから表現ができるんですよね! って、ちょっと思いました。

健屋 そうですよね、私は配信でリスナーに、すぐキレ芸をしてしまう……。

池田 なんと……! ええ、すごく優しいと思いますけど……

健屋 どうでしょう……、たとえば、やっぱりゲームがクリアできないときとか……。

池田 ああ~~ゲームね。それはもう、仕方ないですよね。私も激しくなります。ゲームは。

健屋 先生もゲームとかされるんですね。実は私、先生とやってみたい遊びがあって、TRPG*っていうんですけど……。

池田 なんだかよくわかっていないですけれど、楽しそうですね!

健屋 すっごく楽しいです!

*TRPG(テーブルトークプレイングゲーム)…参加者同士の会話とルールに従って物語を進める、対話型のロールプレイングゲーム

池田美代子

大阪府に生まれる。おとめ座のA型。おもな作品に「妖界ナビ・ルナ」シリーズ、「新 妖界ナビ・ルナ」シリーズ、「摩訶不思議ネコ・ムスビ」シリーズ、「海色のANGEL」シリーズ、「劇部ですから!」シリーズ、「小説 美少女戦士セーラームーン」シリーズ(原作/武内直子)(以上、講談社青い鳥文庫)、『炎たる沼』(講談社)、『自鳴琴』(光文社)などがある。

健屋花那

にじさんじ所属バーチャルライバー。病院で働く女の子。彼女の笑顔で健康になった人は多い。世界中の人々を元気付けようと、ライバー活動を始めた。不器用で、採血は苦手。

健屋さんとルナは似ている??

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健屋さんが『妖界ナビ・ルナ』への愛を熱く語った、きっかけのXポストはこちら!

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2004年にフォア文庫でスタートし、2009年からは青い鳥文庫で新章の第1巻が発売されて大ブームを巻き起こした『妖界ナビ・ルナ』シリーズ。

累計140万部を突破し、今でも根強いファンの多い作品です。当時「なかよし」でも漫画化されるなど、爆発的な人気ぶりはまさに伝説級!

そんな「ナビ・ルナ」が2025年の冬に復活! 『妖界ナビ・ルナ 番外編 猫神様の秘密』が電子オリジナル編集版として登場するなど、今改めて大きな注目を集めています。

「ナビ・ルナ」の愛読者だったという健屋花那(すこやかな)さんと、作者の池田美代子(いけだみよこ)先生とのスペシャル対談が実現しました。

今子どもたちにも大人気の「にじさんじ」所属バーチャルライバー、健屋さんが語る「ナビ・ルナ」の魅力や、実は共通点の多いお二人が表現者として大切にされていることについて、たっぷりと語りつくしていただきます。

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累計140万部突破! 半人半妖の少女が大冒険をくり広げる和風ファンタジー!

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健屋「オタクの入り口はルナ!」熱弁する作品の魅力

健屋 「ナビ・ルナ」を読んでいて心に響くというか、信条として生きていきたいなと思ったのはやっぱり、都和子先生がルナに言う「ゆるせる心」と周りの人を「信じる心」。それは、すごく私も大切にしたいなって思っています。私は喜怒哀楽の大きい人間なので、喜も大きければ怒も大きいんですけど(笑)。

健屋 ルナみたいに優しい人になりたいと思うんですけれども、自分がそうなれているかというと微妙ですね……。でも、自分が家族や、何かに守られているという感覚は、小さいころからありました。

ルナがピンチのときに、「天のお父さん、お母さん、都和子先生(ルナのそだての親)」って言うじゃないですか。あの感覚は私にもあって。私高校生のときに、母方の祖父が亡くなっているんですけど、やっぱり大切なときは、おうちに飾っているおじいちゃんの写真にお参りしたりします。あと大変なことが起きたときに、お地蔵様に守ってくださいってお祈りしたりも。

池田 私も、健屋さんのおじいさまとのエピソードを動画で拝見しまして、すごく感動しました。あと、健屋さんがお友だちとの失恋について語っている動画があったんですけれども、それを聞いて本当にすてきな方だなあと思って。友だちのためにあそこまで怒れるところが、やっぱりルナと似ているなあと思いました。

「人を信じられなかったときどうしますか?」というようなファンの方からの質問にも、健屋さんが、「それでも、私は信じる」とおっしゃっていて。やー、もう、ルナそのものだなと思いました!

健屋花那(以下、健屋) はじめまして。バーチャルライバーの健屋花那と申します。私は好きなものを「好き」ということをすごく大切にしているのですが、以前X(旧Twitter)でつぶやいたポストから、今回こんなふうに池田先生とお話しできる機会をいただけて、本当にうれしいです。ありがとうございます!

池田美代子(以下、池田) 池田美代子です。今回健屋さんのおかげで、かつて読者だった方々が「ナビ・ルナ」のことを思い出してくださったと伺って本当に本当にうれしくなりました。思いがけないお話で、心から感謝いたします。

健屋 こちらこそです……! 実は私、この対談が楽しみすぎて、昨日焼きそばを食べたんです!

池田 本当ですか! 「ナビ・ルナ」の主人公、ルナの大好物ですよね。ありがとうございます。ソース味ですか?

健屋 ソース味です。

池田 うれしいです。私は2人の息子の子育てをしているときに「ナビ・ルナ」を書いていたんですけど、2人とも小さいとき焼きそばが大好きで。それに、母としても手軽に「おなかいっぱい」って言ってもらえる料理なので、焼きそばはよく作っていました。

健屋 野菜もけっこうとれますしね。

池田 そうなんですよ。ピーマンとか、子どもがちょっと苦手なものも細かくして入れてしまう。ソース味でごまかして食べられるので(笑)。

健屋 ああ~、お母さんの愛だ。スネリ(ルナを見守る、お姉ちゃんのような存在の妖怪)も、そうやってルナが食べる焼きそばに野菜をちょっといれてたのかな? と思うとわくわくしますね。

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