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【最速予想】2027年の「中学受験」国語に出る? 大手進学塾教室長が本気で薦める「児童書5選」

  • 2026.8.7
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『わたしのbe 書くたび、生まれる』著:佐藤いつ子(KADOKAWA)2025年9月26日刊

「これなら読める一冊」を見つけたら大勝利!

全部を読まなくても構いません。まずは「ちょっと気になるな」と思った一冊からでOK。読書は、特別な入試対策ではありません。

でも、今の物語に触れることは、確実に読解力の向上へつながっていきます。もしかすると今書店で手に取ったその一冊が、来年の入試本番であなたを助けてくれるかもしれません。

もし読書が苦手なら、まずは『成瀬は都を駆け抜ける』を手に取ってみてください。きっと「読書って意外と面白いじゃん」と思えるはず。そして、「これなら読めるかも」という一冊に出会えたら、それはもう立派なスタートです!

本好きのお子さんなら、『中三・ラプソディ』と『春の雨にぬれて、獅子はおどる』は要チェック!

また、書店に行ったら、ぜひ児童書コーナーを覗いてみることもお忘れなく。さあ、読書を味方につけて、次の入試本番で笑うのはあなたです。

文/akira

『君の火がゆらめいている』は、第72回青少年読書感想文全国コンクール・中学校の部課題図書。発達障害のある双子の姉をもつ葉澄が主人公。家族を大切に思う一方で、自分の気持ちをずっと後回しにしてきた日々に、少しずつ心が揺れ始めます。

テーマは、障害のあるきょうだいをもつ「きょうだい児」の葛藤と成長。家族を愛しているからこそ生まれる、複雑な感情。その揺れが、丁寧に、でもちゃんとリアルに描かれています。

派手な展開はありません。でも、主人公の気持ちの変化がとても読み取りやすい。「なぜここで傷ついたのか」「何があれば楽になれたのか」を、自然と考えながら読める作品です。

前述のとおり最近の入試では、「正解がひとつではないテーマを、自分の言葉で考えさせる問題」が増えています。この作品はまさにそのタイプ。「家族とは何か」「自分らしく生きるとはどういうことか」を、押しつけがましくなく問いかけてくれます。読み終えたあと、自分と周りの人との関わり方を、もう一度考えたくなるはずです。

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『君の火がゆらめいている』著:落合由佳(講談社)2025年11月27日刊

『成瀬は都を駆け抜ける』は、大人気「成瀬シリーズ」第3作の完結編です。とにかく面白い! そして、読みやすい。「最近あまり本を読めていない……」という子でも、一気に読めてしまうタイプの作品です。

テンポの良い会話、強烈なキャラクター、独特の視点。最近増えている会話中心の読解問題とも相性が良いと思います。成瀬の自分の好きなことを全力で楽しむ姿に、読んでいるこちらまで元気になる、空気感、会話のテンポ、主人公の突き抜け感、全部が気持ちいい一冊です。

なお、シリーズを読んだことがない人は、1作目の『成瀬は天下を取りにいく』から読み始めるのがおすすめ。気づいたら2作目に手が伸びている、そんな読書体験につながるシリーズです。

中学受験塾の教室長をしています。akiraと申します。今回は、2027年入試に向けて、私が注目している作品をご紹介します。

最近の入試では、同世代の主人公、「自分らしさ」を考えるテーマ、会話文が自然、正解がひとつではない悩みを扱う作品が増えています。「今の子どもたちに読んでほしい物語」こそが、これからの素材文選びのキーワードなのかもしれません。

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『成瀬は都を駆け抜ける』著:宮島未奈(新潮社)2025年12月1日刊

『中三・ラプソディ』は、合唱・進路・家族・友人関係、中学入試で扱いやすいテーマがぎゅっと詰まった青春小説。さらに特徴的なのが、フレディ・マーキュリーをイマジナリー・フレンド(空想の友人)として描く設定。「自分らしく生きる」というテーマが、作品全体を通して流れています。

フレディという異色の存在が物語にスパイスを加えつつ、芯にあるのは「自分のままでいていいのか」という普遍的な問いです。会話文も自然で読みやすく、心情変化も丁寧。2027年入試素材文候補として、かなり注目しておきたい一冊です。

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『中三・ラプソディ』著:花里真希(講談社)2025年9月10日刊

『中三・ラプソディ』

『わたしのbe 書くたび、生まれる』は、自分らしさや美しさについて考えさせられる物語です。佐藤いつ子さんらしい、等身大の悩みとやさしい筆致が光ります。

本作では、主人公の迷いや葛藤、少しずつ変わっていく気持ちが丁寧に描かれています。心情変化を追いやすく、記述問題とも相性が良さそう。2027年入試の素材文候補としてかなり注目しています。

中学受験塾教室長・akira先生が解説する「入試国語物語文」。今回は2027年以降の中学入試に出題されそうな作品を最速予想してもらいました。

入試のキーワードとなる5つの傑作を、塾教室長ならではの視点でズバリ解説してもらいます。

『わたしのbe 書くたび、生まれる』

『春の雨にぬれて、獅子はおどる』

『成瀬は都を駆け抜ける』

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写真:アフロ

『君の火がゆらめいている』

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『春の雨にぬれて、獅子はおどる』作:岳明秀/絵:いとうあつき(講談社)2025年11月11日刊

『春の雨にぬれて、獅子はおどる』は、第27回ちゅうでん児童文学賞大賞を受賞。「地域文化」「伝統芸能」「居場所探し」をテーマにした青春児童文学です。

獅子舞という題材の珍しさがまず魅力的。一方で物語の中心にあるのは、「自分はここにいていいのか」という、とても普遍的な悩み。ちゅうでん児童文学賞の大賞作というお墨付きも、出題校の目に留まりやすく、情景描写も美しく、心情描写とのバランスも良い。問題を作りやすそうな作品です。

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