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日本人選手、「Jリーグから海外への移籍金」が最も高額だった6人

  • 2026.8.5

かつて、日本人選手が欧州へ移籍する際には、契約満了によるフリー移籍や、比較的安価な移籍金で取引されるケースが少なくなかった。

しかし、欧州で活躍する日本人選手が増えたことで、その評価は大きく変わった。Jリーグで実績を残した選手だけでなく、10代や20代前半の若手に対しても、徐々に欧州のクラブが移籍金を支払うようになってきた。

今回はJリーグのクラブから海外クラブへ直接移籍した日本人選手のなかから「移籍金が高額だった6人」を紹介する。(※移籍金額はTransfermarktのデータより)

6位:三笘薫

移籍金:300万ユーロ(およそ5億4000万円)

移籍:川崎フロンターレ→ブライトン

Jリーグで過ごした期間こそ短かったものの、その圧倒的なドリブルによって欧州クラブの評価を急速に高めた三笘薫。

2020年に川崎フロンターレへ加入すると、左サイドから相手守備を切り裂くドリブルで大活躍を見せ、チームのリーグ優勝に大きく貢献した。そして2021年夏にブライトンへ完全移籍した。

イングランドでの労働許可の問題もあり、加入直後はベルギーのユニオン・サン=ジロワーズへ期限付き移籍。そこでの活躍で評価を高めてブライトンへ戻ると、プレミアリーグでも持ち味を発揮した。

縦への突破だけでなく、相手の重心を動かして逆を取る技術、ゴール前での冷静さ、守備への献身性も向上。世界最高峰のリーグでも個人の能力で沸かせることができる、数少ない日本人選手となった。

5位:常本佳吾

移籍金:360万ユーロ(およそ6億5000万円)

移籍:鹿島アントラーズ→セルヴェット

常本佳吾は、Jリーグでの安定したプレーを評価され、スイスのセルヴェットへ渡った右サイドバックだ。

横浜F・マリノスの育成組織を経て明治大学へ進学し、2021年に鹿島アントラーズへ加入。プロ入り後は早い段階で出場機会をつかみ、右サイドバックの主力へ成長した。

そして2023年夏にセルヴェットへ完全移籍。移籍金は360万ユーロとされ、日本人選手としては非常に高い評価を受けた取引だった。

当時のセルヴェットを率いていたレネ・ヴァイラー監督は常本を高く評価していた。新天地ではスイス国内リーグに加え、欧州カップ戦でもプレー。2025年夏には国内の強豪バーゼルへと引き抜かれている。

4位:鈴木彩艶

移籍金:400万ユーロ(およそ7億2000万円)

移籍:浦和レッズ→シント=トロイデン

浦和レッズの育成組織で成長し、クラブ史上最年少となる16歳でプロ契約を締結した鈴木彩艶。190センチを超える体格と驚異的な反応速度、強烈なシュートをはじき返す身体能力によって、若い頃から将来の日本代表候補と期待された。

ただ、浦和には西川周作という絶対的な守護神がいたため、継続的にリーグ戦へ出場することは簡単ではなかった。そのような状況の中で2023年夏、ベルギーのシント=トロイデンへ期限付き移籍する。

欧州ではすぐに正GKの座をつかみ、存在感を発揮。日本代表でのプレーでは経験不足を指摘されることもあったが、試合へ出続けることで判断力も大きく向上した。その活躍を受け、シント=トロイデンは完全移籍へ切り替えた。

移籍金は400万ユーロとされ、日本人GKに支払われた金額としては最高記録だった。そしてその半年後には800万ユーロでパルマへと移籍している。

3位:佐藤龍之介

移籍金:400万ユーロ(およそ7億2000万円)

移籍:FC東京→バレンシア

佐藤龍之介の移籍は、日本の10代選手に対する欧州クラブの評価が新たな段階へ入ったことを示すものだといえるだろう。

FC東京のスクールと育成組織で成長した佐藤の成長を大きく後押ししたのは、ファジアーノ岡山への期限付き移籍だった。継続的に試合へ出場し、守備強度や運動量を向上させた。単なる技巧派ではない実戦的なMFへ成長し、日本代表にも選出された。

複数の位置でプレーでき、試合中に役割を変えられる。その多機能性と将来性を評価したのが、スペインの名門バレンシアだった。今夏支払われた移籍金は400万ユーロとされている。

2位:古橋亨梧

移籍金:540万ユーロ(およそ9億7000万円)

移籍:ヴィッセル神戸→セルティック

古橋亨梧は、Jリーグで結果を残した選手に対して、欧州クラブが大きな移籍金を支払った最初の例だといえる。

中央大学を卒業後、2017年にJ2のFC岐阜へ加入。圧倒的な加速とゴールへの意識によって頭角を現し、翌年途中にヴィッセル神戸へステップアップした。アンドレス・イニエスタやダビド・ビジャら世界的な選手とプレーし、エースとしてゴールを量産。

そして2021年夏、セルティックが540万ユーロとされる移籍金で獲得した。獲得を強く望んだのは、横浜F・マリノスを率いた経験を持つアンジェ・ポステコグルー監督だった。

加入直後から得点を量産し、ホーム初先発ではハットトリック。相手守備の背後を狙い続ける動きと高い決定力によって、すぐにサポーターの人気者となった。

そして古橋の活躍によって、セルティックは前田大然や旗手怜央など、ほかのJリーグ選手にも目を向けるようになった。一人の成功が、リーグ全体への評価を高めた象徴的な移籍でもあったもといえる。

1位:高井幸大

画像: (C)Getty Images
(C)Getty Images

移籍金:580万ユーロ(およそ10億円)

移籍:川崎フロンターレ→トッテナム

Jリーグから海外へ直接移籍した日本人選手のなかで、最高額となる580万ユーロを記録したのが高井幸大だ。

川崎フロンターレの育成組織で成長し、17歳でプロ契約。若くしてトップチームへ昇格し、最終ラインで出場機会を増やしていった。川崎では国内の試合だけでなく、アジアの舞台も経験。日本代表にも選ばれ、若手DFのなかで最も将来を期待される存在となった。

彼を獲得したのが、プレミアリーグのトッテナムだった。移籍金は580万ユーロであり、20歳前後の日本人センターバックにこれだけの金額が支払われたのは画期的だったといえる。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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