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500万円を失い極限生活に……詐欺グループの標的にされた世帯年収550万・48歳男性のエピソード

  • 2026.8.2

子どもの教育資金や事業の拡大資金を少しでも増やしたいという善意が、狡猾な詐欺グループの標的にされてしまうことがあります。兵庫県に住む世帯年収550万・48歳の男性は、知人の紹介で知り合った投資ブローカーから、確実に儲かるという東南アジアのインフラ投資話を持ちかけられました。最初の数ヶ月は配当が支払われたため、信頼して追加投資を重ね、合計500万円を投じたものの、ある日突然、業者と音信不通になってしまったそう……。家計は一気に困窮し、暖房をつけられず、育ち盛りの子どもたちにまともなおかずも食べさせられない極限生活を強いられたという男性。一瞬の過ちが招いた悲惨な生活と、親としての深い後悔を紹介します。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年7月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回エピソードを紹介する48歳男性は、そのアンケートの回答者。男性のプロフィールは以下の通りです。

  • 回答者本人:男性(48歳)
  • 居住地:兵庫県
  • 家族構成:夫(48歳)、妻(45歳)、子ども(17歳)、子ども(14歳)
  • 回答者の職業:自営業・フリーランス(食品卸売業)
  • 配偶者の職業:パート・アルバイト
  • 現在の世帯年収:約550万円
  • 個人の年収:約420万円
  • 住居形態:戸建て(分譲・建売住宅)
  • 現在の金融資産状況:貯蓄:約200万円、小規模企業共済:約150万円、民間の生命保険・学資保険

確実な高配当を謳う物流インフラ投資。信頼の裏に潜んでいた周到な罠

兵庫県の戸建てで妻と子ども2人の4人で暮らす48歳の男性。現在は自営業として働いています。世帯年収は550万円ほど。トラブルのきっかけは、5年前のことでした。男性は、それまで信頼していた知人から、ある投資コンサルタント業者を紹介されました。

「信頼していた知人の仲介で『東南アジアの物流インフラ事業に投資すれば、毎月確実に出資額の3%の配当が出せる』という利殖話を断りきれず、事業の拡大資金や子どもの将来の教育資金を増やそうと手を出してしまいました」と振り返る男性。

月利3%という非常に高い利率に、当初は半信半疑だったものの、知人への信頼と家族の将来を良くしたいという思いが、男性の警戒心を緩めてしまいました。

実際に投資を開始すると、業者の対応は非常に几帳面なものでした。「最初は数ヶ月間、配当が振り込まれていたため安心し、自営の運転資金や親族から工面した分も含めて総額500万円を追加出資しました」 。

しかし、追加投資をした途端、状況は一変します。「その後、突然『現地の政情不安で送金がストップした』と言い訳され、業者とは連絡が完全に途絶えました」。海外の事業だからこそ「政情不安」というもっともらしい口実を使われ、そのまま音信不通になってしまったのです。

家族4人の食費が1日500円以下。暖房もつけられない極寒の生活

500万円という、自営業の運転資金や家族の全財産を騙し取られた衝撃は、あまりにも残酷な形で家族の生活を破壊しました。

「自営の資金繰りが完全にショートし、家計は一気に困窮しました。約半年間、家族4人の1日の食費を総額500円以内に抑える極限の生活を強いられ、実家から送られてくる米だけで飢えをしのぐ毎日でした」と男性。

さらに、過酷な生活は食事だけにとどまりません。「冬場もガス代や電気代を節約するために暖房を一切つけず、家族全員が寒い想いをして過ごしました」と回答しており、お金がないという恐怖に加え、寒さとひもじさに耐える過酷な生活が続いたそうです。

そして、何より男性の胸を締め付けたのは、当時中学生だった長男の将来に影響を及ぼしてしまったことでした。

「当時中学生だった長男の高校進学のための塾代や模擬試験の費用が一切払えなくなり、本人の進路選択の幅を狭めてしまったことが親として最も苦しく、申し訳ない想いになりました」。

親のミスが原因で、何一つ悪くない子どもの努力や選択肢を奪ってしまったという事実は、男性の心に一生消えない大きな傷となって残りました。

また、仕事においても「自営の買掛金の支払いが滞りそうになり、大ピンチでした」と綴り、事業の存続すら危ぶまれる限界の状況だったそう……。

当時を振り返り、男性は「自分の見通しの甘さと欲のせいで、大切な家族を巻き込み、子どもたちにまでひもじい思いをさせているという強い罪悪感で毎日が地獄のようでした。仲介した知人へのとても激しい怒り、また、誰も信じられなくなりました」と深い自己嫌悪と人間不信に陥っていた当時の精神状態を明かしました。

警察や弁護士にすがるも回収は不可。深夜と週末の過酷なダブルワーク

男性はこの最悪の状況を脱するため、必死になって動き出しました。「警察に相談しましたが被害届の受理には時間がかかると言われたため、法的なリスクヘッジとして弁護士の無料相談へ駆け込みました」。しかし、計画的に姿を消した詐欺グループを追うことは極めて困難でした。

「詐欺業者自体は計画的に消えてしまったため、1円も回収できませんでした」と、無情な結果に終わってしまいました。

失ったお金が1円も戻らない以上、自力で何とかするしかありませんでした。「一刻も早く現金を確保して生活費のあてるため、自営の合間の深夜や週末にダブルワークで死に物狂いで働きました」と男性。

自営業の仕事をこなしながら、深夜や休日に別の仕事を掛け持ちし、身を削るようにしてなんとか日々の生活費を稼ぎ出しました。その執念とも言える努力によって、なんとか最悪の困窮からは抜け出すことができました。

もし当時の自分に戻れるなら、「『毎月確実に出資額の3%』などという甘い儲け話は100%詐欺だと一蹴し、絶対に話を聞きません」とキッパリ。

さらに、「『楽して稼げる手堅い話はこの世に存在しない』という当たり前の教訓を、身を削るような痛みを伴って学びました」と、あまりにも痛々しい体験から得た教訓を回答してくれました。


(文:ママテナ編集部マネーチーム) 
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年7月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。 
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

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