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投資詐欺で「家族の平穏」と「職」を失う……自動売買の罠にハマった48歳男性のエピソード

  • 2026.7.30

信頼している知人からの美味しい投資話。老後の資金や家族の生活を少しでも豊かにしたいという善意から始めた一歩が、時に家族全員を破滅に追い込む引き金になってしまうことがあります。愛知県に住む48歳の男性は、知人の誘いで海外のFX自動売買システムに投資した結果、多額の多重債務を抱えて自己破産に追い込まれてしまったそうです。長年住み慣れた家を失い、さらに精神的に追い詰められた結果として自身の職までも失ってしまったという男性。詐欺の卑劣な手口と、今も消えない深い後悔を紹介します。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年7月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回エピソードを紹介する48歳男性は、そのアンケートの回答者。男性のプロフィールは以下の通りです。

  • 回答者本人:男性(48歳)
  • 居住地:愛知県
  • 家族構成:自分(48歳)、妻(45歳)、長男(19歳)、長女(16歳)
  • 回答者の職業:無職
  • 配偶者の職業:パート・アルバイト
  • 現在の世帯年収:250万円
  • 個人の年収:0円
  • 住居形態:マンション(賃貸)
  • 現在の金融資産状況:なし

「最初は少額で利益が」信じ込ませて消費者金融から借金させる悪質な手法

愛知県の賃貸マンションで妻と2人子どもの4人で暮らす48歳の男性。現在は無職で、世帯年収は250万円ほど。トラブルのきっかけは、知人から持ちかけられた海外のFX自動売買システムへの投資話でした。

「知人の誘いで海外のFX自動売買システムに投資しました。最初は少額で利益が出ていたため、信用してしまいました」と振り返る男性。画面上で増えていく利益を見て、男性は投資が本物であると確信してしまいます。

しかし、そこからが詐欺グループの真の狙いでした。 「その後、さらに利益を増やすために追加投資が必要だと言われ、消費者金融から多額の借り入れを行いました」と男性。気がつけば、手元の資金だけでなく、複数の消費者金融に手を出すほどの深入りをしてしまっていたのです。

しかし、ある日運命の歯車が狂い始めます。 「突然、運用サイトにログインできなくなり、担当者とも連絡が取れなくなりました。紹介してくれた知人も既に連絡が取れなくなっており、多額の現金がそのまま持ち逃げされた詐欺事件でした」と、男性はだまし取られた事実に愕然としました。

毎月の給料が返済で消える地獄。多重債務から自己破産、そして失職へ

「詐欺だと気づいた時には、消費者金融への返済だけで毎月の給料が消えてしまう状態でした。返済のためにさらに別の場所から借りるという多重債務に陥り、最終的に自己破産を選択せざるを得なくなりました」と、男性は生活が完全に破綻した様子を綴っています。

自己破産に伴い、家族の生活環境も激変しました。 「長年住んでいた家を引き払い、現在の質素な賃貸住宅へ移り住みました」と男性。家族の大切な生活の基盤が奪われてしまいました。さらに、トラブルの影響は金銭面だけにとどまりません。

「家族との信頼関係は崩壊し、子供たちの進学費用も用意できなくなり、家庭内は常に喧騒と絶望に支配され、私自身も精神的に追い詰められ職を失うという最悪の結果を招きました」。自らの手で家族の未来と自分のキャリアを崩壊させてしまったのです。家族の生活費や子供たちの教育費が完全に底をついてしまったことは、今も深い痛恨の極みとなっています。

 「家族の生活費と子供の教育費が完全に底をついたことです。それまで当たり前にできていた食事や娯楽がすべて奪われ、子供たちに負い目を感じながら生きていくことの苦痛は計り知れません。また、信用情報に傷がついたことで、急な医療費が必要なときや、万が一の際の立て替えができなくなり、常に極限 of 不安の中で暮らすことになりました」と、明日の生活さえままならない過酷な現状を回答してくれました。

鏡に映る自分の顔を見るのも嫌だった。自責の念にかられ消えたかった日々

当時の心境について、男性は「毎日が恐怖と後悔の連続でした。自分が家族を破滅させたという罪悪感で、夜も眠れず、鏡に映る自分の顔を見るのも嫌でした」と痛切な思いを吐露します。

 「妻が泣き崩れる姿を見るたびに、消えてしまいたいという衝動に駆られていました。一方で、なんとかして返済しなければという焦りだけが空回りし、正常な判断能力を失っていたと思います。何もかもが終わりだという絶望感に押しつぶされそうでした」と、精神的に限界を迎えていた日々を振り返ります。

それでも、多重債務が限界に達した段階で、男性は一歩を踏み出します。 「恥を忍んで、法テラスを通じて弁護士に相談に行きました。最初は自分の身に起きたことが信じられず、警察へ相談に行くこともためらわれましたが、多重債務が限界に達した段階で、債務整理を行う以外に道はないと覚悟を決めました」。

自己破産の手続きが無事に進んだことで「債務は免責されました」と、ひとまず金銭的な返済義務からは解放。しかし、「失った信頼や家族の平穏はすぐには戻ってきませんでした」と綴るように、家族に残った傷跡は消えません。

また、詐欺グループへの返金請求についても、「実態が海外のペーパーカンパニーであったため、極めて困難という結果でした」と、1円もお金は戻ってこない厳しい現実を突きつけられました。

うまい話には必ず裏がある。身の丈に合わないリスクは二度と取らない

もし当時の自分に戻れるなら、男性は絶対に怪しい話には乗らないと固く誓っています。

「まず投資を持ちかけられた時点で、金融庁に登録されている業者かどうかを必ず確認します。そして、知人からの美味しい話は絶対にうのみにせず、少しでも怪しいと感じた段階で第三者や専門家に相談します。何より、自分の身の丈に合わないリスクを取ることは二度とせず、家族との生活を守ることを最優先に考え、堅実な生活を徹底します」

今回の極めて過酷なトラブルを通じて、男性は消えることのない教訓を得ました。 「世の中に短期間で確実に儲かる話など存在しないということを骨身に沁みて学びました。また、金銭的な余裕がないときにこそ、冷静な判断が必要であり、焦りが一番の敵であると痛感しています。家族の絆は一度失うと取り戻すのが難しいことも、一生忘れてはならない教訓です」と回答してくれました。


(文:ママテナ編集部マネーチーム) 
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年7月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。 
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

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