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走っている電車にだけ興味を示す子ども。喜んで手を振る先には誰も見えない【コワい体験談】

  • 2026.7.29

普段から特に仲の良いグループというわけではないけれど、時々集まる陽子さん、和子さん、佐藤さん、そして山田さん。趣味も年齢もバラバラなこの4人の共通点は、時々不思議な体験をすることです。この日も夜のファミレスに集まったいつものメンバーは、最近あった怖い話を披露し始めるのでした。まず口火を切ったのは和子さん。電車が大好きな息子誠くんのエピソードのようです。

誰かに手を振る息子

ママ広場

コワい体験話をするために夜のファミレスに集まった私たち。普段は交流の無い私たちですが、時々集まっては不思議な体験をした話を順に話すコミュニティができあがっているのです。

この日ははまず、大学の先輩でもある和子さんが話し始めました。幼稚園へ通う息子、誠くんは電車が大好きですが、プラモデルでも絵本でもダメで、興味があるのは実際に走っている電車だけなのだとか。ある日、誠くんがぐずりだしたので、和子さんは誠くんを抱っこして電車が見えるところまで行きました。「ほら!誠の好きな電車きたよ!」と声をかけると、まだ涙を流しながらも誠くんはすぐに反応して、「どこ?」ときょろきょろし始めました。

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走って来る電車を見つけると、ぱっと笑顔になった誠くん。ずいぶん遠くにいるときから、嬉しそうに手を振り始めたのだそうです。

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ずっと笑顔で手を振る誠くんを見ていて、しばらく微笑ましく眺めていた和子さんですが、ふと誠くんの視線の先の電車には誰も乗っていないのに、誠くんの様子は誰かに反応して喜んで手を振っているように見えて不思議に思いました。和子さんが「誰に手を振ってるの?車掌さん?」と聞くと、誠くんは「え?」と不思議そうな顔をしました。

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誠くんは、当たり前のことのように「ちがうよぉ。いっぱいの手に振ってるの」と無邪気に和子さんに教えてくれたのだそうです。和子さんが慌てて電車の方へ眼をやると。

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誠くんが説明した通り、走り去る電車の窓という窓から赤い手がこちらに向かって手を振っているのが見えました。「ひっ!」思わず声にならない声が出てしまった和子さん。誠くんは、いつも手を振ってくれる『誰かの』手に手を振り返すのが楽しかったようです。

子どもには視えるのでしょうか。窓についた手垢が夕日に照らされて見えただけだと強引に自分に言い聞かせたいと思います。

※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。

原案:ママ広場編集部 脚本:八雫 紫苑 編集:石野スズ
作画:きちやん

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