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青森『TSUNDOKU BOOKS』 の店主が40代のときに生き方を変えてくれた本として挙げたのは、宮沢賢治の『農民芸術概論綱要』。

  • 2026.7.23

This Week Theme40代のときに、私の生き方を変えた本。

Book of the Week『農民芸術概論綱要』宮沢賢治 著(青空文庫POD)

出典 andpremium.jp

青森県十和田市で生まれ育った私にとって、姉妹都市・岩手県花巻市生まれの宮沢賢治が描く物語(『雨ニモマケズ』や『風の又三郎』など)は幼い頃から身近な存在でした。しかし、大人になるまで賢治の思想そのものには触れずに生きてきました。そんな私が40代になって出合ったのが『農民芸術概論綱要』です。「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」。賢治のようにきれいに言語化はできなかったけれど、私自身「自分だけ損をするのはいやだけど、自分だけ得をしたいとは思わない」と思って生きてきました。芸術とは、作品をつくることだけではなく、よりよい暮らしをつくろうとする実践。そんな感覚を、100年も前に見事な言葉で表していたことに驚きます。私が最近になって知ったのは、世界は思ったより利他的ではない、ということ。だからといって自分までそうなる必要はないとも思っています。賢治を崇拝するのではなく、いまの自分なりの視点で『農民芸術概論綱要』をもう少していねいに紐解いてみたいです。

edit:Seika Yajima

BOOKSHOP TSUNDOKU BOOKS

出典 andpremium.jp

2024年5月1日、編集者の長嶺李砂が青森県十和田市の商店街にオープンした新刊書店。店名には「積読(つんどく)こそ、愛せよ」という想いが込められている。編集者としての仕事を並行しながら本屋を営む。店主が「読んでよかった本」と「これから読みたい本」を扱う。季節や時事にあわせ、雑誌を編集するように書棚を組んでいる。本屋の2階は『TINY HOTEL COZY』という名の宿泊施設に。 住所:青森県十和田市稲生町14-52営業時間:15:00〜21:00定休日:毎月16日から月末。

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