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分析データからわかった最新スイング!シャフトを寝かせるメリットとは?

  • 2026.7.16

近ごろ最先端の解析が、ゴルフスイングの研究と指導に多数の新常識をもたらしているのをご存じだろうか。

スイング動作はより“リアル”が明確になって、ゴルフ界で大きな反響を得ている。

確実に上達する時間を短縮させるそのロジックを、毎月お届けしよう。

分析データから見えてきた最新スイング 1 切り返しでのクラブの落下のさせ方は2通り

分析データからわかった最新スイング!シャフトを寝かせるメリットとは?
切り返しで、トップからクラブを立てた状態で落下させるパターン
分析データからわかった最新スイング!シャフトを寝かせるメリットとは?
切り返しで、トップからクラブを背後に寝かせながら落下させるパターン

トップからの動き出しとして、「クラブを下に落とす」「真下に落下させる」「手を下に落とす」などという言葉がよく使われます。

測定データから、落下の仕方は2種類に分けられるということがわかりました。

1つは、クラブを立てた状態で腕を(手を)落下させる。

もう1つは、クラブを倒して(寝かせて)クラブ全体を落下させる。

クラブを立てたまま、手を真下に落とす、というのは、「自然落下させる」パターンです。立てているのでクラブの重さが手にかかり、それによって手は下に落ちてきます。

が、ヘッドは高い場所から落ちてきません。

しかし、クラブを寝かせながら手を落とすと、ヘッドも早い段階で低い位置まで下りてきます。クラブを自然に落下させるという言葉どおりの動きは、後者だと私は思います。

前者の場合、クラブは落ちていても、ヘッドはなかなか落ちてこないため、インパクトに向かって下ろしてこなければならないことになります。そこで、クラブを落とす=寝かすということになります。つまり、立てたクラブは寝るのです。

逆に、はじめに寝かせたクラブは、もう寝かせる必要がないため、そこからは立ってきます。

分析データから見えてきた最新スイング 2 寝かせたクラブが立ってくるメカニズム

「クラブを寝かせる」ことと、体を右に倒すことを同時に行うと、クラブは寝たまま、アンダーで下りてくるしかなくなります。このときフェースは開いた状態になるので、「これでは球がすっぽ抜ける」と感じて一気に前腕を返して、つかまえるという動きにはマッチしてくるかもしれません。

インサイド・アウトも強くなるので、最下点が手前に来ますね。

「サムダウン」という言葉で表現される動きがあります。左手の親指を上から向こう側に倒す感覚です。

それによってシャフトを立てることができます。寝かせたシャフトがまた、立ってくるのです。それによってインサイド・アウトを緩和できると思います。
そして同時に、開いていたフェースをスクエアにできます。

「左手甲を目標やボールに向ける」や「〝右腕が上、左腕が下〟の状態をつくる」も、同じ効果を狙った動きですね。

左手甲の動きでイメージするか、親指の動きでイメージするか。さらには別の新たなイメージがあるかもしれませんが、自分のうまくいく方法を探していただければ、と思います。

シャフトを寝かせる場合、右へ側屈すると、ヘッドの軌道が理想のプレーンの下側を通ってしまう。

切り返しでシャフトを寝かせたら、サムダウンや左手甲をボールに向ける動きでシャフトを立てると、ヘッドの軌道が適切なプレーンに乗ってくる。

分析データから見えてきた最新スイング 3 フラットなプレーンでは体も手も浮きやすい

長いクラブになると、スイングプレーンがフラットになります。

そうするとバックスイングであまり左への側屈の必要がなくなります。両肩の高さがほぼ同じになっている人も多いくらいです。

短いクラブの場合、プレーンがアップライトになって、トップでの手の位置も高くなってくるため、左への側屈が自然に入るのですが、長いクラブではそのような動きになりづらいのです。

この状態からダウンスイングが始まると、次第に遠心力がはたらいてヘッドが外に引っぱられるため、手の位置が浮き上がってしまいます。腕とシャフトの角度が伸ばされて、ライ角どおりに使えなくなって、フェースは右に向いてインパクトします。これは、シャフトを寝かせた状態のまま振っていることが原因の1つです。

切り返しから体幹は、回転し続けながらシャフトは立てていきます。それによって左肩が浮き上がる動きが抑えられ、左ワキも締まることで、前傾角度がキープされた状態になる。結果的に手も浮かなくなり、ライ角どおりにクラブを使えることになります。

インサイド・アウトのプレーンでは左肩が浮き、手の位置も上がりやすい。ドライバーのようなフラットなプレーンだとなおさらだ。

シャフトを立てていく動きを加えることで腕とシャフトの角度が保たれ、手が浮かなくなる。回転し続けて前傾角を保つことで手は体の近くを通る。

いかがでしたか? ゴルフの科学の最先端がもたらした、新常識を活用して、効率のよい上達を目指しましょう。


解説=奥嶋誠昭
●おくしま・ともあき/1980年生まれ。スイング解析システム「GEARS」や弾道測定器「フライトスコープ」など最先端の機器を駆使した指導に定評のあるツアーコーチ。ヒルトップ横浜クラブ内の「ノビテックゴルフスタジオ」でレッスン活動も行う。ノビテック所属。

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