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家族の分まで“食い尽くす”夫 → 息子が涙を流し「お父さん!」おやつで『救急車沙汰』になったワケ

  • 2026.7.11

家族の食事は本来楽しい時間のはず。しかし私の友人・かほちゃん(仮名)の食卓では、毎日のように熾烈な戦いが繰り広げられていました。今回は、そんな「食い尽くし系親子」に起きたとんでもない事件をご紹介します。

父から息子へ受け継がれた「食い尽くし」

私の夫はいわゆる食い尽くし系でした。「家族のものは自分のもの」という考え方が染み付いているようで、何度注意しても改善することはありません。そして、そんな父の姿を見て育った息子もまた、立派な食い尽くし系男子に成長してしまいました。

しかし息子の場合は夫とは事情が違い「父が食い尽くしてしまうからその前に食べる」という思考になっていたのです。父が食べるスピードを上げると、息子も負けじとスピードを上げる。そして息子の様子を見た父もさらに加速。

気付けば周囲を確認することなく、2人で料理を食い尽くしてしまう毎日でした。

デザートを巡るデッドレース

ある日の夕食後、いただき物のさつまいもで大学芋を作りました。乱切りにした一口サイズの大学芋は食べやすく、つい手が伸びてしまいます。

そしてその日も食い尽くし親子によるデッドレースが開幕。2人はリズミカルに大学芋を口へ運び、口の中にまだ残っている状態で次の1個を放り込みます。

突然訪れた危機

ところが、その時でした。突然夫が苦しみ始めたのです。大学芋に使ったさつまいもは少し水分の少ないホクホク系の品種で、喉に詰まってしまったのでした。

さすがに試合は一時休戦となり、夫は苦しそうにもがくばかりで、水を飲むこともできません。危険な状態だったため救急車を呼び、その後なんとか一命を取り留めました。

息子の涙が変えたもの

意識を取り戻した夫に、息子は涙を流しながらこう言いました。「お父さん、前からお母さんに言われてたけど食い尽くすのやめようよ。僕もお父さんに食べられるのが嫌で急いで食べちゃうし、本当はもっとゆっくり味わって食べたいんだ。食事が戦いみたいになって、味がわからないんだよ」

夫の心を動かしたのが息子の涙だったのか、それとも自分自身が命の危険を感じたからなのかはわかりません。ただ、それ以来夫は食事のペースに気を付けるようになり、以前よりゆっくり食べることを心掛けているようです。食い尽くし親子のデッドレースは、ようやく終わりを迎えたのでした。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:タカダ ミオ
ファッション専攻の後、アパレル接客の道へ。接客指導やメンターも行っていたアパレル時代の経験を、今度は同じように悩む誰かに届けたいとライターに転身。現在は育児と仕事を両立しながら、長年ファッション業界にいた自身のストーリーや、同年代の同業者、仕事と家庭の両立に頑張るママにインタビューしたエピソードを執筆する。

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