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「君が入れた分は、ちゃんと入れるから」2人の貯金箱にほとんどお金を入れていなかった彼と、私にできた距離

  • 2026.7.10
ハウコレ

2人で旅行に行こうと決めて、貯金箱に小銭を入れるようになりました。けれど、棚の奥で見つけた袋には、私が入れた金額だけが別に分けられていました。彼に聞いても返ってきたのは「君が入れた分は、ちゃんと入れるから」という返事でした。

2人で貯めていたはずの小銭

彼と暮らし始めて3年になります。いつか2人で旅行へ行こうと、部屋の棚に小さな貯金箱を置きました。財布に小銭が増えるたび、私はそこへ入れるようにしていました。

箱が重くなると、彼と持ち上げて「海もいいね」「温泉もいいね」と話しました。金額よりも、同じ目的に向かって少しずつ貯めている感じが楽しかったのです。

ただ、途中から気になることがありました。貯金箱に入れるのは、ほとんど私だけでした。彼は現金を使わないことが多いので、仕方ないと思っていましたが、ふとしたときに引っかかるようになっていきました。

棚の奥にあった袋

ある日、棚を整理していると、小銭の入った袋を見つけました。中には日付と金額が書かれたメモも入っていました。

その金額を見ていくうちに、私が貯金箱へ入れてきた額と重なっていることに気づきました。まるで、私が入れた分だけを別に数えているようでした。

一緒に貯めていると思っていたのは、私だけだったのかもしれない。彼は私の入れた額を記録して、自分の負担を減らそうとしていたのかもしれない。そう考えると、貯金箱を見る気持ちが変わってしまいました。

「入れるから」とだけ言った彼

帰ってきた彼に、私はその袋を見せました。「これ、何?」と聞くと、彼は少し間を置いてから「君が入れた分は、ちゃんと入れるから」と言いました。

その返事だけでは、何を考えていたのか分かりませんでした。私は、彼がお金を出したくないから先に私の分だけ数えていたのだと思いました。

旅行のための貯金だったはずなのに、その箱が急に2人の差を測るものに見えました。私は袋を彼に返し、その日の話を終わらせました。

そして...

それから、私は貯金箱に小銭を入れなくなりました。棚の箱は、あの日からほとんど重さが変わっていません。

お金の額だけなら、話し合えば済むことだったのかもしれません。でも、私が気にしていたのは金額ではありません。2人で同じ箱に入れていると思っていた時間を、彼が別々に分けていたことでした。

今でも、旅行の話をするときは少し迷います。行きたい場所はあります。でも、次に何かを貯めるなら、箱に入れる前に、何を同じ目的として見ているのかを2人で話したいと思っています。

(20代女性・会社員)

本人記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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