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親が苦しいなら…「朝起きて親がいない」これが普通と育った放置子、毒親を断ち切り「家族を辞める」痛快劇【作者に聞く】

  • 2026.7.9
家族、辞めてもいいですか?_01 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_01 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA

子どもは親を選べない。「自分の親がよその親と違う」と気がつくのはいつごろだろうか。朝起きたら、母親はいない。保育園が一緒の子の家に行って、朝ごはんを食べる。そんな「放置子」のような子ども時代を過ごしてきた漫画家・魚田コットン(@33kossan33)さんによる自伝漫画『家族、辞めてもいいですか?』が注目を集めている。

家族、辞めてもいいですか?_02 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_02 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_03 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_03 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_04 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA
家族、辞めてもいいですか?_04 画像提供:(Ⅽ)魚田コットン/KADOKAWA

子どものころは母親を尊敬していたが、まだ保育園児だったコットンさんを置いていなくなることが多かった。朝起きると母親がおらず、1人で帰宅を待つ日々。ある日、また母親がいないことに気づいたコットンさんは、同級生の家に行き「家に誰もいない!」と伝えると、朝ごはんを食べさせてくれ、保育園まで連れて行ってくれたという。

父親はあまり家におらず、母親はコットンさんを連れて特定の男性と定期的に会うこともあった。時期がすぎるとまた別の男性へ。周囲の大人は「冷たい人と優しい人」と二極化しており、純粋だったコットンさんは「これがうちの当たり前」だと思い込んでいた。

ブログ連載から書籍化へ。「毒親」への気づき

本作が誕生したきっかけは、もともとブログで描いていた『母の再婚相手が色々とアウトだった話』を担当編集者が見つけ、声をかけたことだった。同作は別出版社で雑誌連載中だったため、その後ブログで連載した『うちの家族ってもしかしてオカシイですか?』というエピソードをメインに書籍化を目指すことになったという。

いわゆる“毒親”に育てられた環境だが、コットンさん自身がそれに気づいたのは大人になってからだった。「うちの親が毒親か?と言われると今でも『毒親なのかな…?』と微妙な気持ちになるのですが、『毒だ』と思わずとも『少し母と距離を取ろう』と思えるようになったのは、結婚して自分の家族ができて、しばらくしたくらいでした」と語る。

初めての書籍化、そして初めてのコマ割りでの漫画制作には戸惑いも多かった。さらに同時期に、新しい父からの性的虐待を描いた『母の再婚相手を殺したかった。性的虐待を受けた10年間の記録』(竹書房)の連載も決まっていたため、作品同士の差別化にも気を配ったという。「私の半生を描いたものになるのでどうしても被ってしまうところはあるのですが、それぞれのテーマは違うつもりで私は描いています」

「結構ひどい生活をしていた」俯瞰して見えたもの

自らの過酷な半生と向き合う作業は、コットンさんの心に大きな変化をもたらした。

「描くにあたって自分の半生をさらに振り返ることになったので、『私って結構ひどい生活してたんだな』と気づくことができました。ブログで描いている段階でも、家庭環境はそこまでひどいとは思っていなかったので、改めて気づけたのはよかったかと思います。冷静に自分のことを俯瞰して見ることができたおかげか、人に対しても少し寛容になれた気がします。以前の自分は、もっと自分にも他人にも厳しかったので」

小学生のときに両親は離婚し、母親は再婚。新しい父からの性的虐待により男性不信となり、何度も「家族を辞めたい」と絶望したコットンさん。壮絶な実体験を乗り越えて描かれた本作は、家族のあり方を問う渾身の1冊となっている。

取材協力:魚田コットン(@33kossan33)

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