1. トップ
  2. ファッション
  3. 熱中症の私を救出。タオル、冷房のリモコン、家の中を熟知する『命の恩人』の正体に「血の気が引いた」

熱中症の私を救出。タオル、冷房のリモコン、家の中を熟知する『命の恩人』の正体に「血の気が引いた」

  • 2026.7.9

暑さが厳しい夏。熱中症のリスクはお年寄りや乳幼児だけでなく、誰にでもあります。屋外だけでなく室内でも起こりうるもの。ある日、熱中症で倒れかけていた私の友人を助けてくれたのは……今回は、友人から聞いた、真夏なのにヒヤッとするエピソードです。

猛暑の一日

ある猛暑の日、午前中は仕事、午後は半休をもらって中学と高校の娘たちの個人面談へ。さらに夕食の食材を買って帰宅。すべて電動自転車での移動で、体調は限界に近づいていました。

マンションに入り、家のドアを開ける直前のこと。私は激しいめまいと吐き気に襲われ、しゃがみ込んでしまいました。

救いの手

そこへ通行人が「大丈夫ですか?」と声をかけ、家の鍵を開けて中まで肩を貸してくれました。ソファへ誘導し、タオルを濡らし、濡れタオルを私のおでこへ。さらに保冷剤をワキの下に置き、経口補水液を渡してくれ、エアコンの温度まで下げてくれる手際の良さ。

お礼を言おうとした私に「無理に起き上がらないでください。軽い熱中症だと思いますよ。お大事に」とだけ告げて去っていきました。私はそのまま朦朧とする意識の中、眠りについたのです。

娘の視点

数時間後、帰宅した娘たちに起こされ、事情を話すと「知らない人を勝手に家に入れちゃだめでしょ!」と叱られました。けれど私は「彼女の助けがなければ死んでいたかもしれない」と真顔で返します。ところが「タオルの場所、よく分かったね」「エアコンのリモコンも隠してあるのに」と疑問を口にする娘たち。

私はかなり几帳面でタオルは洗面所ではなく二階のランドリールームに収納しており、リモコンもテーブルの裏に収納。保冷剤も専用の容器に入れて冷凍庫で保管しており、ぱっと見では分からないはずなのです。

さらに「帰宅したとき玄関の鍵かかってたよ」「誰が鍵をしめたの?」と娘たちに言われ、私も不安に。警察に連絡しようかと思うようになりました。

帰宅した夫に相談すると「警察は大げさ。考えすぎ」と一蹴。娘が冗談で「パパの浮気相手だったりして」と言うと、夫の顔が一瞬こわばったのです。その0.01秒を娘たちも私も見逃しませんでした。

救ってくれたのは

夫が入浴中に娘たちと緊急会議。「処置が的確だから看護師だろう」「パパが透析で通ってる病院の人じゃない?」と推理。

入浴後に「やっぱり警察に行く」と私が言うと全力で止める夫。さらに「パパの透析の病院に電話して担当看護師の意見を聞いてみようよ」と娘がかまをかけると、夫は土下座して自白しました。娘たちの推理通り、透析先の看護師と不倫し、家の合鍵を渡していたのです。だから施錠もでき、リモコンやタオルの場所も熟知していたのでした。

私の命を救ったのも、私の家庭を壊したのも同一人物だったのです。もし不倫の真実を別のタイミングで知っていたら、もっと深く傷ついていたかもしれません。けれど、娘たちの名推理や風呂上がりのパンツ姿で土下座する滑稽な夫、そして熱中症の余韻でぼんやりした思考のおかげで、心のダメージは最小限に済んだと感じています。

今は示談も成立し、平穏な日々を送っています。しかし今でも猛暑日になると、あの日の記憶がふとよみがえり、手先が凍るような感覚に襲われるのです。

【体験者:40代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

元記事で読む
の記事をもっとみる