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ついに「入館」できたね 尾道市立美術館の黒猫「ケンちゃん」が警備員さんと奇跡の再会

  • 2026.7.7
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広島県にある尾道市立美術館の入り口で、館内に入ろうとする猫と、それを優しく阻止する警備員。2017年から始まったこの「攻防戦」は、SNSを通じて瞬く間に全国へと広がり、国内外の多くの人々を笑顔にしてきました。多くのファンに愛されながらも、2025年9月に虹の橋を渡った黒猫の「ケンちゃん」ですが、このたび同美術館で開催された個展で、心温まる奇跡の瞬間が訪れました。あれほど望んでも入ることができなかった美術館の展示室に、ケンちゃんが姿を現したのです。

世界中を虜にした警備員と黒猫の絆、そして別れ

ケンちゃんが初めて美術館への「侵入」を試みたのは2017年3月のことでした。

当時開催されていた猫をテーマにした展覧会の彫刻作品に惹きつけられたのか、ガラス扉の向こうをじっと見つめる姿が目撃されました。

その数日後、ケンちゃんは館内の猫が気になったのか、入り口の自動扉から侵入しようとし、警備員と初の攻防戦が繰り広げられました。その様子を記録した公式Twitter(現 X)は、多くの人の心をつかみました。

にらみ合いー突撃ー防御ー再突破ー捕獲ーお見送り。本日も近所の黒猫と警備の方の攻防がありました。特別展「招き猫亭コレクションー猫まみれ」なので入館を許可したいところですが、作品保全のため、丁重にお帰りいただきました。展覧会HPはコチラ:https://t.co/LJMNYF9Vog pic.twitter.com/11m7mWVr3I

— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) March 22, 2017

それ以来、ケンちゃんともう一匹の相棒である茶トラ猫の「ゴッちゃん」は、警備員さんとの温かい交流を続け、尾道市立美術館の名を世界へ広める存在となったのです。

しかし、2025年の秋に届いたケンちゃんの訃報。多くのファンの胸を締め付け、SNSはたくさんの感謝の言葉と涙で包まれました。

木彫の姿でついに館内へ。大好きな警備員の「ケンちゃんよぉ」に涙

ところがこの夏、尾道市立美術館で7月4日から開催中の「はしもとみお木彫展 いきものたちとの旅」で、なんとケンちゃんとゴッちゃんの2匹が木彫作品としてよみがえったのです。

https://emogram.sankei.com/wp-content/uploads/2026/07/GsDXAQNNeGHCRVp6.mp4

久しぶりの再会=尾道市立美術館公式Xより

公式Xに投稿された映像では、2匹の彫刻を大切に運び込む警備員の姿や、久しぶりの再会を噛みしめるように木彫りの彫刻をなでる姿が映し出されていました。

「ケンちゃんよぉ、元気でおったんかぁ…」と、当時と変わらない優しい声をかけながら、頭や背中を撫でる警備員さんの姿に、SNS上では再び感動の輪が広がっています。

また寄せられたコメントには、多くのファンからの涙のメッセージが並びました。

「久しぶりのスリーショットが見られて朝から涙が止まりません。警備員さんの撫で方が本当に優しくて、ケンちゃんが今もそこに生きている気がします」

「右前脚の絶妙な表現など、今にも動き出しそうなほど本物そっくり。ケンちゃんの視線が大好きな警備員さんに向けられているようで胸が熱くなります」

「天国のケンちゃんも、きっとお空の上で『また会えて嬉しいニャ』って喜んでいると思います。本当に最強のトリオですね」

かつてはガラス扉に阻まれていたケンちゃんが、ついに念願の館内へと迎え入れられた今回の出来事。ケンちゃんとゴッちゃんは久しぶりの尾道市立美術館で、警備員さんのぬくもりを思い出しているかもしれませんね。

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ケンちゃんが生きていたころ=尾道市立美術館公式Xより

■尾道市立美術館:公式サイト

ライターコメント

はしもとみおさんが命を吹き込んだ木彫のケンちゃんを、警備員さんが慈しむようになでる姿、何度見ても涙が出てしまいます。たくさんの優しい思い出を届けてくれたケンちゃん、ゴッちゃん、そして警備員さん、本当にありがとうございます。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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