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「自分のことを発信するためには、お酒のことを避けて通れない」アルコール依存症になった実体験を漫画にした理由【著者インタビュー】

  • 2026.7.6

【漫画】本編を読む

「たった一杯だけ」と出勤前に手を出したカルーアミルク。その一杯からアルコール依存症になり、苦しんだ日々を綴ったのが『人生が一度めちゃめちゃになったアルコール依存症OLの話』(かどなしまる/KADOKAWA)だ。著者・かどなしまるさんが、会社の人間関係のストレスをきっかけにアルコール依存症となり、その回復までを描いたコミックエッセイである。駅のトイレなどでお酒を飲んでからの出勤が常習化。仕事にも双子の妹との生活にも支障が出ているのに、それでもお酒がやめられない……。そんな明らかに異常だった日々と、回復するまでの道のりが生々しく語られている。かどなしまるさんに、アルコール依存症だった当時の心境や、振り返ることで見えてきた根本的な原因、自身の性格について語ってもらった。

※本作品はアルコール依存症に関する内容となっており、作品は一部センシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

――ご自身がアルコール依存症になった体験を漫画にしようと思った理由を教えてください。

かどなしまる(以下、かどなし):もともとエッセイ漫画を読むのが好きで、自分でも描いてブログにアップしていました。最初は日常の出来事を淡々と綴っていたのですが、続けていくうちに「自分のことを発信するためには、お酒のことを避けて通れない」と思うようになって。漫画に描くことにしました。

――当時の気持ちや飲酒量などは、どこかに記録していたのでしょうか?

かどなし:はい。外での気持ちの逃げ場として、ノートにその時の心境を吐き出していたんです。飲酒量は医師に記録するように言われてメモをしていました。

――本書を描くためにはそれらを振り返る必要があったと思うのですが、辛くはなかったですか? 苦労したことなどがありましたら教えてください。

かどなし:描いていたときは連載させてもらえる嬉しさで浮かれていたので、辛さはあまり感じませんでした。それに振り返ることで自分の中に握りしめていた不要な思い込みに気づいたり、それをほどく段階にきているんだという感覚を持てたりもしました。

苦労したのは、「自分が伝えたいこと」と「読み手にどう伝わるか」のバランスです。“意図とは違う受け取られ方になっていないか”を意識しながら描くのが難しかったです。

取材・文=原智香

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