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SKE48鎌田菜月、水族館の児童書を発売「37の発見の先には、もっとたくさんの世界がある」

  • 2026.7.6

名古屋・栄を拠点に活動するアイドルグループ・SKE48の鎌田菜月さんが、初の児童書『水族館の達人に聞いてみた ~ぜったいに行きたくなる 37の発見~』(くもん出版)を刊行した。

『海遊館』や『すみだ水族館』の立ち上げに携わり、『京都水族館』の館長も務めた“水族館の達人”・下村実さんとの共著となる本作では、鎌田さん自身が取材を重ねながら、水族館の知られざる工夫や生き物たちの不思議な生態をわかりやすく紹介。今回のインタビューでは、本書が誕生した意外なきっかけから、取材を通じて得た発見、水族館の新たな楽しみ方、そしてこの夏挑戦したいことまで、たっぷり語ってもらった。

SKE48の鎌田菜月さんが、6月26日に初の児童書『水族館の達人に聞いてみた ~ぜったいに行きたくなる 37の発見~』を刊行
SKE48の鎌田菜月さんが、6月26日に初の児童書『水族館の達人に聞いてみた ~ぜったいに行きたくなる 37の発見~』を刊行

「飼育員さんの服装を真似するのも楽しみ方の一つ」

――まずは、『水族館の達人に聞いてみた ~ぜったいに行きたくなる 37の発見~』を発売することになったきっかけを教えてください。もともと「水族館が大好きです!」と公言していたわけではなかったですよね。

そうなんですよ(笑)。それもあって、最初はめちゃくちゃびっくりしました。本当に突然だったんです。ある日、マネージャーさんから「行ったことのある水族館はどこですか?」と連絡がきたんですよね。『名古屋港水族館』とか何カ所か挙げたんですけど、その後しばらくして「水族館の本を出さないかというオファーがあります」と言われて。「え? なんでですか?」というところから始まりました。

私が本好きというのを知ってくださっていたようなんですよね。今回ご一緒させていただいた“水族館の達人”である下村さんは書くよりもお話で伝えるタイプとのことで、聞き手を探すなかで、本好きの私にお声がけをしてくださったようです。

――制作を通じて新しい発見はありましたか?

いっぱいありました! たとえば、魚たちが群れになって泳いでいる大水槽。なんであんなに見やすく展示されているのか、なんで魚同士が食べ合わないのか。実は全部理由があるんです。

海流をコントロールしたり、魚が前に来るように奥に海藻を配置したり。魚の特性を考えてすべて設計されているんですよ。共食いしないように餌の管理もされていますし、魚が普段と違う場所を泳いでいたら体調不良のサインかもしれない。そういう観察の基準にもなっているそうで、「なるほど!」と思いました。

あとおもしろかったのは、水族館の楽しみ方の一つとして「飼育員さんの服装を真似してみる」という話です。魚って意外と人の顔や姿を覚えているらしくて、飼育員さんが来ると「ご飯だ!」と寄ってくることもあるそうなんです。服装が似ていると勘違いして近寄ってくることもあるんだとか。逆に目玉みたいな模様を嫌う生き物もいるので、そういう服装だと逃げてしまうこともあるらしくて。聞いているだけでおもしろいですよね。

実際、『名古屋港水族館』で撮影した時も、入口近くのイルカ水槽に行った瞬間、イルカたちがわーっと集まってきてくれて。開館前の時間帯だったから、「なんで、この時間に人がいるんだろう」と興味を持って集まってきてくれたらしいんです。そういう生き物たちとのコミュニケーションも水族館の魅力だなと思いました。

【写真】水族館の児童書を発売するSKE48鎌田菜月さんが制作の裏話を語る
【写真】水族館の児童書を発売するSKE48鎌田菜月さんが制作の裏話を語る

――すごくおもしろいですね。

あと、タコは幼稚園児くらいの知能があるらしいんですよ。びっくりですよね。そういう興味の入口みたいなエピソードを今回、たくさん教えていただきました。

――鎌田さんが下村さんにインタビューするという本の構成もユニークですよね。

対談形式で、下村さんにいろいろなお話をお聞きしていますが、毎回ラストに「鎌田の気づき」というコラムを入れさせていただきました。感想や発見を書いていますが、そのときどう思ったかを書く経験がほとんどなかったので、難しかったですね。しかも、会話のなかで入りきらなかった補足も入れたいという気持ちもあって。文字数が限られている分、「もっと書きたいけど削らなきゃ」という作業もありました。

文字数を少なくしようとして、四文字熟語に言い換えたりすることも考えたんですけど、今回はあくまで児童書なので、あまり難しい言葉を使うわけにもいかず。私にとっての“わかりやすい”と、子どもたちにとっての“わかりやすい”は違うので、そこも難しかったですね。子どもの目線に戻って言葉を選ぶ作業に、一番苦戦したかもしれません。日本語の難しさとおもしろさを改めて感じました。

――ちなみに、対象年齢はどのくらいを想定しているんですか。

小学4年生くらいです。もちろんイラストを見るだけでも楽しめる内容になっているから、保護者の方と一緒に読んでもらってもいいのかなと。私自身もイラストになっていますし、ペンライトカラーを取り入れてくださっている部分もあって、編集さんの気遣いがうれしかったです。

「もちろんイラストを見るだけでも楽しめる内容になっています」
「もちろんイラストを見るだけでも楽しめる内容になっています」

「この本を持って水族館を訪れてほしい」

――水族館の見方も変わりそうですね。

かなり変わりましたね。そもそも水族館に詳しい人と一緒に行った経験がなかったので、「そんな楽しみ方があったの!?」という発見ばかりでした。一つわかると、また次の疑問が出てくるんです。この本では“37の発見”を紹介していますけど、本当はもっともっとたくさんあるんですよ。37の先には100、1000と世界が広がっていく。その入り口を今回見せてもらった感覚です。まだ本に入れられなかった話もたくさんあるので、これからもっと知っていきたいなと思っています。

水族館では「この魚、食べられますか」と聞かれることが本当に多いらしいんです。日本人って、やっぱり魚を見ると食べ物としても考えちゃうところがあるんだなと思ったんですけど、私自身、もともと祖父がすごく釣り好きで。海釣りをする人だったので、家には魚をさばく用の大きなまな板や包丁があったんですよ。小さいころから「食べものとしていただくというのはどういうことか」を自然と教わってきていたので、私自身は魚に触れること自体に抵抗はないんですけど、今は魚をさばける家庭も減っていますし、切り身の状態しか知らない子も増えていると聞きます。イクラが何の卵なのか知らないまま食べている子もいるのかなと。そういう意味でも、水族館はすごく大事な場所なんだなと思いました

――本書には、そういう学びの要素も詰まっていると?

そうですね。もちろん水族館の魅力もたっぷり詰まっているんですけど、今って「なんでだろう?」と思う機会が減っている気がするんです。ただ「わあ、きれい」と眺めるだけでも楽しいですが、少し知識を持って行くと、もっとたくさんの“なんで?”に気づけるようになる。本書はそんな入り口になっていると思います。」

「毎回ラストに「鎌田の気づき」というコラムを入れさせていただきました」
「毎回ラストに「鎌田の気づき」というコラムを入れさせていただきました」

――ちょうどもうすぐ夏休みですし、この本を持って水族館を訪れるのもおもしろいかもしれないですね。ちなみに、鎌田さんはこの夏やってみたいことは?

まずはSKE48のサマーツアー(「SKE48 SUMMER Tour 2026 〜じゅーしーすぷらっしゅだぜ!〜」)を無事完走することですね。プライベートでは、去年に引き続き今年も、いろいろな場所に出かけたり、人と会ったりして趣味の時間を増やすという目標があるので、この夏もそれを充実させたいなと。そう思うと、やっぱり旅行かな。海外に行くぞ!と友だちと言い合っているんですけど、予定がなかなか合わないので、もう一人で行こうかなって(笑)。スケジュール的に難しいかもしれないですけど、この夏は海外旅行をかなえたいですね。弾丸で行っちゃおうかな(笑)。

――海外の水族館もおもしろそうですね。では、最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

これから夏を迎え、水族館がますます楽しい季節になると思います。水族館は気候に左右されにくい場所ですし、生き物たちの環境もしっかり管理されています。暑い夏でも楽しめる場所なので、この本が水族館をもっと楽しむきっかけになったらうれしいです。

そして今回、本を出させていただくことになり、お渡し会も開催します。もちろん直接会えるのはうれしいんですけど、本って距離に関係なく届くものなんですよね。全国の方にも、海外の方にも読んでいただいて、私の思いや発見を共有できたらうれしいです。ファンの皆さんと一緒に水族館へ行くことはなかなかできませんが、この本が皆さんの思い出の一部になれたらいいなと思っています。

撮影・取材・文=野木原晃一

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