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「いい息子でいたいんだ」義母の前では優しい夫。だが、実母の前で暴かれた本性とは

  • 2026.7.6

義母の前だけ別人になる夫

夫は自分の母親の前に出ると、急に子どもに戻る。

義実家へ行くたび、私はそう感じていた。

「母さん、重いでしょ。俺が持つよ」荷物をひょいと抱え、食事が終われば率先して立ち上がる。

「洗い物するよ」

その姿を見た義母は、本当にうれしそうだった。

「うちの子、本当に優しいでしょう」

義母は苦労を重ねてきた穏やかな人で、夫がその母を大切にする気持ちは、私にも理解できる。

ただ、家での夫はまるで別人だった。

「お茶取って」「ティッシュない?」と言うばかりで、自分から動くことはほとんどない。

食べ終えた食器も、テーブルに置きっぱなしのまま。

「その優しさ、うちで見たことないんだけど」

喉まで出かかった言葉を、私はいつも飲み込んでいた。

義母の前でいい顔をする夫を責めれば、角が立つ。

そう思って、笑ってやり過ごすのが癖になっていた。

義実家からの帰りの車で、私はとうとう思いきって口にした。

「お義母さんの前だけ優しいね」

夫は少し笑って、悪びれもせずに答えた。

「いい息子でいたいんだ」

その一言に、私はますます複雑な気持ちになった。

実母の前で暴かれた本性

翌週、今度は私の実家へ顔を出した。母は台所でお茶の支度をしながら、にこにこと夫を迎えてくれた。

ところが実家に着いた途端、夫はソファに腰を下ろしてスマホを眺めるだけ。

母がお盆を運んできても、手を貸そうとしない。

私は紅茶を配りながら、母に向けてやわらかく切り出した。

「この人ね、お義母さんの前だと重い荷物も全部持つし、お皿だって進んで洗うのよ」

夫の手が、湯呑みの手前でぴたりと止まった。

「へえ。じゃあ、うちでもお願いしちゃおうかしら」

母がおっとり笑うと、夫の顔がみるみる赤くなっていく。

「いや、それは」と言いかけて、続きが出てこない。目が泳ぎ、湯呑みに伸ばした手が中途半端に宙で止まっていた。

「あら、どうしたの。お義母さんの前ならできるんでしょう?」

母は責める口調ではなく、あくまで穏やかに問い返す。それがかえって効いたのか、夫はうつむいて言葉をなくした。

私は畳みかけず、ただ静かに微笑んで見せた。

「私は毎日一緒にいる家族なんだけどな」

夫はしばらく黙り込み、やがて小さな声で「……そうだよな」とだけ言った。そのまま立ち上がり、母の手からそっとお盆を受け取る。

母は私に向けて、こっそり目配せをよこした。

その日から劇的に変わったわけではない。それでも食器を流しまで運んだり、「何か手伝おうか」と聞いてくれる日が、少しずつ増えていった。

一番近くにいる家族にも、同じ優しさを。今の夫を見ていると、それも遠い話ではない気がしている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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