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【一生もの】時計のプロが推薦! おすすめの一生ものレディースウォッチと失敗しない選び方

  • 2026.7.2
Hearst Owned

人生やキャリアの節目などで手に入れたい、とっておきのウォッチ。世の中には名品と言われるモデルが数多くあるけれど、一生をともにしたいと思えるウォッチを選ぶ際に気を付けるべきことは? ジャーナリストとして活躍し、毎年ジュネーヴで開催される世界最大の見本市「ウォッチズ&ワンダーズ」で現地取材を続ける時計のプロ、野上亜紀さんがガイド。

野上亜紀:ウォッチ&ジュエリー ジャーナリスト。ライフスタイル誌の編集者を務めた後、フリーに転身。スイスのウォッチ&ジュエリーフェアなどの現地取材には足繁く通い、現在専門誌や女性誌および男性誌、ライフスタイル誌の編集や執筆、セミナーの講演を行う。

一生もの時計の選び方 チェックすべきポイントは?

「一生もの」という概念は人によるところも大きいけれど、毎日身につけたいのか、特別な日につけたいのか、またゆくゆくは家族に譲りたいのか、まずは一生をともにする目的を考えたい。そのうえで、次のポイントをチェックしてみよう。

【サイズ感】自分の手首との「黄金比」を見つける

Adene Sanchez / Getty Images

時計を選ぶポイントとして、自分が好きなデザインかどうかが重要になってくるが、それを前提とした上で注意したいのが装着感だと野上さんは言う。

「時計はだらっとつけるよりはきちんとつけたほうが素敵なので、まず確認してほしいのが装着感。最近は女性の間で機械式時計の人気が高く、女性用でも34~38mmくらいの大きめのモデルが増えてきていますが、実際に時計をつけてみてラグが手首からはみ出さないくらいがベストだと思います。また重量感もチェックしてほしいですね。重いとつけ心地が悪いですし、そうなるとせっかく購入した時計もつけなくなってしまうでしょう。店頭で、いろいろつけ比べてみるのがおすすめです」

【機構】「機械式」か「クオーツ式」か

時計が動く仕組みである機構は、一生ものの時計を選ぶ際の重要な要素のひとつ。

  • 機械式:巻き上げられたゼンマイが解ける力を動力源とする。
    機械式のなかでも手巻き式自動巻き式があり、手巻きは文字通り自分でリューズを回してゼンマイを巻く。自動巻きは腕の動きに合わせて内部の重りとなるローターが回転し、自動でゼンマイを巻く。
  • クオーツ式:水晶振動子を調速機構に用いた時計。主に電気を動力源とする。

「一生ものという視点でいうと、機械式は部品があれば修理が可能なので、この先、子ども、孫の世代へと譲っていきたいと思っているならおすすめですね。クオーツ式は、ソーラー駆動ができるものも増えており、現代のエコロジーの観点にも沿っているので、自分が何を大切にして選ぶかという、女性にとっての時計選びにおける選択肢の幅が広がってきています」

【素材】一生ものならやっぱりゴールド?

Douglas Sacha / Getty Images

金の価値が高騰し続けている昨今。自分のために投資する時計なら、やはりゴールドがいい?

「ムーブメントや外装、部品の製造にいたるまで、すべての工程を一貫して行う自社一貫製造体制の時計メーカーのことをマニュファクチュールといいます。そのひとつであるロレックスやパテック フィリップ、オメガ、ショパールなどは、独自のゴールドを開発しています。たとえばロレックスなら『エバーローズゴールド』、オメガなら『ムーンシャイン™ ゴールド』や『セドナ™ ゴールド』。それらは通常のゴールドよりも経年変化による退色がしにくく、かつ優れた耐久性も持っています。こだわり抜いた素材を使った時計は信頼度も高く、一生ものにふさわしいでしょう」

一方で、ゴールドと比べると比較的手に取りやすい価格帯のステンレススティール製にも、十分に一生ものと呼べるメリットがある。

「あまり傷を気にせずにガシガシ使えるので、毎日使いたい人にはステンレススティールは実はすごくおすすめなんです。私も持っている時計の半分以上はステンレススティール製。ゴールドはどこかにぶつけたときにひやっとするけれど、硬度が高いステンレススティールだと安心ですよね」

【機能と精度】信頼を裏付ける「証明」

時計の歴史のなかには、大航海の時代に海難事故を防ぐために誕生したマリンクロノメーターに始まり、後には精度を競うためスイス・ジュネーヴなどで開催された天文台コンクールがある。さらにそれから発展した、高い精度を証明する「クロノメーター」という称号も存在している。

「現代はクロノメーターというと、スイス公式クロノメーター検査協会(COSC)などの公式検定機関の規格テストにクリアした、高精度の時計を指し示します。多くの時計ブランドはCOSC認定に加えて独自の検査規格を設けて、より厳格なテストを行っています。そのひとつが、オメガの『マスタークロノメーター』。COSCの7つの検査に加えて、スイス連邦計量・認定局(METAS)による耐磁性と防水性などを測る厳格なテストを加え、現代のライフスタイルにふさわしい、さらなる精度向上が目指されています。オメガの時計は今ほとんどがマスタークロノメーターに認定されていると思います。人々が追い求めてきた、より正確な時計を生み出すための挑戦の歴史によって高精度であることが証明されていると、自分が選んだ時計をより誇らしく思えるはずです」

定期的なオーバーホールが長持ちの秘訣

時計とともに人生を歩むなかで切っても切り離せないのが、一定の周期で時計を分解して掃除するオーバーホール。特に長く使っていきたいと思っている時計なら、正しい知識を心得ておきたい。

Rudenkoi / Getty Images

オーバーホールの正しい周期は?

「機械式なら3~4年に1回、クオーツ式なら5年に1回ほどの周期がベストだと言われています。オメガやブレゲでよく使われているパーツの摩耗が少ないシリコン製ヒゲゼンマイのモデルなら、耐久性が高いのでもう少し長くても大丈夫です。オーバーホールはついつい先延ばしにしてしまいますが、放置しすぎてしまうと壊れやすくなったり、修理できなくなったりして、余計にお金もかかる可能性があるので、定期的にお手入れすることが長持ちさせるための秘訣ですね」

オーバーホールや修理は購入したブランドでやるべき?

「専門店も多いですが、基本的には購入したブランドでお願いするのが安心だと思います。特にマニュファクチュールは今はもうないパーツだったとしても、工房に送って新たに作り直してくれる場合があるんです。購入時に、修理やオーバーホールについても詳しく聞いておくといいですね」

よく聞くあの用語はどういう意味? 時計用語辞典

ここでは、世界に誇る技術と美しさを追い求めて開発された革新的な機構を紹介。

トゥールビヨン

時計における世界三大複雑機構のひとつ。懐中時計の時代、上着のポケットに時計を入れることで縦方向に重力がかかり、姿勢差による精度の乱れが生じていたのを改善するために、ブレゲの創業者であるアブラアンルイ・ブレゲが開発した。機械式時計の心臓部を1分間に1度回転させることで重力を分散させる。

永久カレンダー(パーペチュアルカレンダー)

時計における世界三大複雑機構のひとつ。4年に一度くる、うるう年の調整と月ごとに異なる日付を自動で修正する機構。文字盤に月、日付、曜日が表示されることが多い。

ミニッツリピーター

時計における世界三大複雑機構のひとつ。音で時刻を知らせる機構で、電灯がない時代に暗闇でも時間を知るために作られた。1892年にオーデマ ピゲが世界初のミニッツリピーター腕時計を開発。時計史上最高峰の機能といわれ、各ブランドがきれいな音色を出すために研究を重ねている。

ムーンフェイズ

JK / Getty Images

文字盤上でディスクが回転することで月の満ち欠けを表示する仕組み。「時計の歴史は、天文学と非常に深い関係があります。ビジュアルもロマンティックですし、月はバイオリズムともつながりのあるものなので、女性からの人気も高いです」(野上さん)

クロノグラフ

腕時計に備えられたストップウォッチ機能のこと。オメガの「スピードマスター」やタグ・ホイヤーの「カレラ」、ブライトリングの「ナビタイマー」などが代表的なモデル。オメガは宇宙飛行、タグ・ホイヤーはモータースポーツ、ブライトリングは航空と、計器と密接な関係にあるブランドから登場している。

時計のプロが選ぶ、一生もの時計

ロレックス「オイスター パーペチュアル 34」

ウォッチ「オイスター パーペチュアル 34」(エバーローズゴールド×デュモルティエライト、34mm)¥5,936,700 <strong>Rolex</strong> Courtesy of Brands

「2026年にブランド初の防水腕時計『オイスター』の100周年を迎えたロレックス。かつ現代の自動巻きの原点とも呼ばれる『パーペチュアル』の機構をその名に秘めたコレクションは、過酷な環境下での使用に挑み、確かな性能を約束してきたその歴史を今に綴っています。3時と6時、9時位置にブルーの天然石、デュモルティエライトをセットした新作はほどよいサイズ感で、現代女性にふさわしい印象です」

ブレゲ「クラシック」

ウォッチ「クラシック 5177」(RG×アリゲーターストラップ、38mm)¥4,532,000 <strong>Breguet</strong> Courtesy of Brands

「マニュファクチュールとしての信頼はもちろん、やはり技術力がすごい。ムーブメントではパーツの摩耗を少なくするシリコン製ヒゲゼンマイを採用しているので、次の世代、またその次の世代と長く受け継いでいけるはず。潔くミニマルなルックスも魅力です」

オメガ「シーマスター アクアテラ 30MM」

ウォッチ「シーマスター アクラテラ 30MM」(ムーンシャイン™ ゴールド×SS、30mm)¥1,815,000 <strong>Omega</strong> Courtesy of Brands

「先述のとおり、オメガはスイス時計の精度と信頼性を証明するCOSCのクロノメーター認定のほか、METASのテストに合格したマスタークロノメーター認定を取得したキャリバーを搭載した時計を多く展開し、この『シーマスター アクアテラ』もそのうちのひとつ。防水性や耐磁性に優れています」

パテック フィリップ「カラトラバ」

ウォッチ「カラトラバ Ref. 7200/50G」(WG×カーフスキンレザーストラップ、34.6mm)¥6,130,000 <strong>Patek Philippe</strong> Courtesy of Brands

「パテック フィリップは高精度を保証する独自の品質ラベル『パテック フィリップ・シール』があるので、信頼が厚い。『カラトラバ』はバウハウスから影響を受けていて、ミニマルですっきりした印象なので一生ものにぴったりだと思います」

ショパール「ハッピースポーツ」

ウォッチ「ハッピースポーツ」(ルーセントスティール™×エシカルRG×ダイヤモンド×アリゲーターストラップ、30mm)¥1,276,000 <strong>Chopard</strong> Courtesy of Brands

「時計と宝飾の両輪で活躍してきたショパール。このモデルはそんなクリエイションの証しともいえる代表作。ムーブメントには腕の力の弱い女性でも巻き上げやすい、自社開発・製造の『Cal.Chopard 09.01-C』を搭載しており、COSCのクロノメーター認定も取得しています。装うための優雅な輝きと使うための優れた実用性とが共存している、実に魅力的な時計です」

グランドセイコー「STGK007」

ウォッチ「ヘリテージコレクション STGK007」(SS×ダイヤモンド、27.8mm)¥803,000 <strong>Grand Seiko</strong> Courtesy of Brands

「日本が誇るマニュファクチュール。個人的に好きなのは、現代女性のために作られた小型のキャリバー『9S27』を使ったモデルで、『STGK007』や『STGK009』です。グランドセイコーはムーブメントを構成する部品までも自社で作っているんです。時計産業の本場、スイスに匹敵するほどの技術力を持ったブランドだと思います」

野上さんが考える一生もの時計とは

「時計は基本的に道具であり装身具なので、最初にお伝えした装着感も含めて自分が使いやすいと思うものを選ぶのが一番です。そのうえで、自分が好きなデザインやこだわりの機能があるとより愛着が湧いて、年齢を重ねてもずっとメンテナンスをしながら使い続けられると思います」

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