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「有名な脚本家だ」「期待できる」初回放送から漂う“不穏”すぎる空気… 名作を生んだ“脚本家”が手掛ける【深夜ドラマ】

  • 2026.7.8
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『おちたらおわり』第1話 (C)すえのぶけいこ/講談社 (C)中京テレビ

7月1日深夜から放送が開始した深夜ドラマ『おちたらおわり』。『ライフ』や『リミット』で知られるすえのぶけいこの同名漫画を原作としたタワマンママ友サバイバルドラマだ。第1話では、本作特有の価値観が垣間見える展開だった。

※【ご注意ください】本記事はネタバレを含みます。

タワマンママたちのマウント合戦

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『おちたらおわり』第1話 (C)すえのぶけいこ/講談社 (C)中京テレビ

物語の舞台はベイエリアのタワーマンション・ネレアタワー。夢のタワマン生活を送り始めた月島明日海(宇垣美里)の前に、同じマンションに住む丸山朋代(佐津川愛美)、桜庭心菜(風吹ケイ)、楠紗都(鈴木紗理奈)が。女性の集まりが苦手な明日海だったが、子どもの付き合いもあり、4人でお茶をすることになる。

4人がお茶をする場面は、まさしく本作のドロドロさを象徴するようなものだった。表面的には仲が良さそうに見える朋代、心菜、紗都だが、発言の端々に相手よりも上に立ちたいという思いが見えた。

明日海が25階に住んでいると告げたときの朋代と心菜の安心したような表情や、3階に住んでいると告げたときの紗都の悔しそうな顔。一方で、紗都は夫・英治(清水海李)がモデルだと自慢し、我慢しきれない笑みがこぼれていた。タワマンに暮らす3人にとっては、どの階数に住んでいるか、夫がどんな仕事をしているかが、自分の地位を確立するためのカードなのだろう。

なぜママ友相手の地位を確立しなければならないのか。階数や夫の地位で、相手より自分の方が上にいると思わなければならないのか。それは、彼女たちが本当の意味では満たされていないからだろう。

彼女たちが隠す普段の生活とそこにつけ込む孔美子

物語の後半では、朋代、心菜、紗都の普段の生活が描かれた。朋代は、正しさを振りかざす夫・恭弘(木原勝利)に厳しく監視され、紗都はやんちゃな息子たちに振り回され、自慢のモデル夫・英治は家事育児は我関せず。心菜は、家事育児を夫・篤(高井佳佑)に押し付けているものの、言いなりの夫にどこか物足りなさを感じている様子。3人とも外で誰かに何かを自慢しなければ、心の平穏を保てない状態なのだろう。

そんな4人の前に現れたのが、最上階の50階に住む真宮孔美子(篠田麻里子)。イメージコンサルタントとして活躍する華やかな女性だ。3人は憧れの眼差しを向けるが、明日海だけは表情をこわばらせる。明日海は中学時代、孔美子にいじめられていたのだ。

注目したいのは、第1話の段階で明日海が孔美子に過去の話をしたことだ。意を決して告げた明日海に対し、孔美子は明日海からの恨みなどどこ吹く風といった様子で再会を喜ぶ。自分がいじめをしていたという過去が心底どうでもいいと思っているような態度だ。孔美子の狂いっぷりがうかがえる。

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『おちたらおわり』第1話 (C)すえのぶけいこ/講談社 (C)中京テレビ

孔美子を演じる篠田麻里子は、春クールでも『サレタ側の復讐〜同盟を結んだ妻たち〜』で不倫された妻として狂気の芝居を見せていた。本作では、一見穏やかな見た目の孔美子が、どのようにママ友たちを追い詰めていくのかが、今後の見どころになるだろう。

SNSでも「篠田麻里子がまたやばい役」「狂気の女が似合う」など、篠田の芝居が注目されている様子。また、脚本を務める浅野妙子は『NANA』や『大奥』などの有名作を手がけたことで知られており、「有名な脚本家だ」「期待できる」といった声も散見される。

孔美子に乱されるママ友たちを通して、人間の隠しきれない欲望が見せつけられるドラマになりそうだ。篠田麻里子の新たな狂気がどこまでエスカレートするのか見ものだ。


中京テレビ・日本テレビ系 水曜プラチナイト『おちたらおわり』毎週水曜 24時24分~(初回のみ24時34分〜)

ライター:古澤椋子
ドラマや映画コラム、インタビュー、イベントレポートなどを執筆するライター。ドラマ・映画・アニメ・漫画とともに育つ。
X(旧Twitter):@k_ar0202

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