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整形で“キャットウーマン”に激変。3800億円の慰謝料から破産へ、ジョセリン・ウィルデンシュタインの波乱万丈な半生

  • 2026.6.19
Eric Fougere - Corbis / Getty Images

大富豪の妻となり、美容整形による容姿の変化から「キャットウーマン」として知られたジョセリン・ウィルデンシュタイン。史上最高額の慰謝料を勝ち取った泥沼の離婚劇や、晩年の破産申請など、その私生活は常に注目の的でした。2024年末に84歳で急逝するまで、タブロイド紙の主役であり続けた彼女の波乱万丈な生涯に迫ります。

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スイスで生まれ、つつましく過ごした少女時代。大富豪アレックとの出会いで、華麗なるセレブの道へ

1940年8月5日、スイスのローザンヌで、スポーツ用品店に勤める父親のもとにジョセリン・ペリッセとして誕生。決して裕福ではない家庭で育った彼女でしたが、若くしてその美貌と野心をのぞかせます。17歳でスイスの映画プロデューサーと交際を始めると、その後はパリへ渡り、フランス人映画監督と同棲生活をスタート。そこで彼女はパイロットのライセンスを取得し、趣味のハンティングで腕を磨くなど、華やかな社交界を生き抜く術を身につけていきました。

そんな彼女に次なる転機が訪れたのは1977年のこと。サウジアラビアの武器商人の紹介でケニアの狩猟地を訪れた彼女は、世界的な美術商であり、億万長者の一族の御曹司であるアレック・ウィルデンシュタインと出会ったのです。意気投合した2人は、すぐにラスベガスへと駆け落ちすることになります。

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豪奢な暮らしと、20年の結婚生活に終止符を打った泥沼離婚裁判

出会いからわずか数ヶ月後の1978年4月30日に結婚した2人。2人の子どもにも恵まれ20年近く連れ添ったジョセリンは、ヴァニティ・フェア誌に対し「贅沢な生活のために毎月約100万ドル(現在の換算で約1億5,000万円)を費やしている」と自慢するほど豪奢なセレブ生活を謳歌していました。しかし、その贅沢な日常は1997年に突如として崩壊します。

彼女がニューヨークの自宅に帰宅した際、夫が若いモデルと寝室にいる衝撃的な現場を目撃。さらに激昂した夫が彼女に銃を向けるという事件へと発展したのです。この裏切りを機に始まった裁判は、お互いの私生活を暴露し合う泥沼離婚劇となりました。担当裁判官に脅迫状が届くほどの社会問題化した過熱ぶりの末、1999年に離婚が成立。ジョセリンは25億ドル(現在の換算で約3,800億円)という当時の史上最高額の慰謝料を勝ち取り、一躍タブロイド紙の主役となりました。

Getty Images

「キャットウーマン」の誕生。夫婦で始めた整形とネコ科の動物への執着

ジョセリンの代名詞といえば、その容姿からつけられた「キャットウーマン」という異名。彼女の美容整形への傾倒は結婚生活の初期から始まっており、当時の夫アレックの存在が深く関係していました。彼は大のネコ科動物好きで、ケニアでライオンを飼育するなど、野生の猛獣をこよなく愛していました。そんな夫の心を惹きつけるため、ジョセリンは自身の顔をネコ科の動物に近づける手術を受け始めたとされています。

一方、ヴァニティ・フェア誌によると、アレック側は(彼女が単独で始めたのではなく)結婚の約1年後、ジョセリンと一緒に、お揃いの目元リフト手術を受けたのが始まりだと主張しています。その後も彼女は整形を重ねていきますが、のちにフェイスリフトを受け続けた理由について、アレックが「年寄りと一緒にいるのが嫌いだから」だったとも述べています。当初はアレックもこの変化を面白がっていたと言われていますが、彼女の整形への執着は次第にエスカレートしていきました。

Lawrence Lucier / Getty Images

世間を騒がせた美へのあくなき執着と「生まれつき」との主張

世間から「勝ち取った金をすべて美容につぎ込んだ」と噂されたジョセリン。友人たちは彼女がネコの顔を再現しようとしたと疑い、自身もメディアに「オオヤマネコは完璧な目をしている」と語っていました。しかし一方で、自身の目の形は生まれつきだとし、「祖母の写真を見せれば、そこにはネコのような目と高い頬骨がある」とも述べています。

実は、離婚訴訟を担当した裁判官から「和解金を美容整形手術に一切使わないように」と命じられていたと報じられていますが、彼女の勢いは止まることがありませんでした。周囲からどれほど奇異の目で見られても、後年のインタビューで「鏡に映る自分の姿にとても満足しているわ。私は自分が望んだ通りの美しさを手に入れたの」と堂々と語り、自らの意志を貫き通したのです。

Noam Galai / Getty Images

約3,800億円の慰謝料から一転して破産申請へ。最期まで世間を騒がせた波乱の晩年

離婚時の取り決めにより、一括で25億ドル(現在換算で約3,800億円)、さらにその後13年間にわたり毎年1億ドル(現在換算で約150億円)という天文学的な大金を受け取ることになったジョセリン。しかし、これほど巨万の富を手にしながらも、後年は深刻な金銭トラブルに見舞われます。Page Sixなどによると、アパートの立ち退きを迫られた末に2018年に破産を申請しています。本人は2023年のインタビューで、慰謝料の支払いが過去8年間停止されていたことが原因だと主張していました。

2003年からは、20歳以上年下のデザイナー、ロイド・クラインと交際し婚約。ろうそくを投げつけたり殴り合ったりと、2度も双方が逮捕されるほどの激しい喧嘩を繰り広げながらも、その都度和解しています。晩年は自身のドキュメンタリー制作の予定も明かしていましたが、2024年12月31日、滞在先のパリのホテルにて静脈炎による血栓のため84歳で急逝しました。

※この記事は2026年6月19日時点のものです。

Text: Kaori Takeuchi
Photo: Getty Images, Instagram

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