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「友達とご飯行ってくる」→「了解」夜になっても既読すらつかない彼女。仕事帰りに見た最悪の光景とは

  • 2026.6.13

既読のつかないメッセージ

付き合って2年。そろそろ結婚をと、指輪のことまで考えはじめていた頃だった。

その日の昼、彼女からメッセージが届いた。

「友達とご飯行ってくるね」

「了解」

そう軽く返した。

彼女は普段、メッセージの返信がとても早い。

なのにその日は、夜になっても既読がつかなかった。

(いつもなら、すぐ返ってくるのに)

仕事帰りの足が、なぜか重かった。残業を終えて駅前の通りに差しかかったとき、明るいカフェのガラスが目に入った。中の客の顔まで、はっきり見えるほどの明るさだ。

何気なく目をやって、足が止まる。

その向こうに、彼女がいた。

向かいには、知らない男。

彼女はその男の腕に、軽く触れて笑っていた。友達とご飯のはずだった。

さっきまでの胸騒ぎが、いちばん嫌な形で現実になっていく。

震える声で踏み込んだ

気づいたら、店のドアを押していた。心臓の音がうるさい。

テーブルの前に立つと、二人がこちらを見上げた。

俺は彼女だけを見て、声を絞り出す。

「その人、誰?」

彼女の表情が、一瞬で固まった。

笑顔のまま、目だけが泳いでいる。

向かいの男は気まずそうに目をそらし、コーヒーカップに視線を落とした。

「えっと、これは…その」

彼女の口元が、何度か動いては止まる。長い沈黙が続いた。

やがて、彼女は観念したように、小さく言った。

「ごめん。最近ずっと、会ってて……」

その一言で、すべてが分かった。胸の奥が、すっと冷たくなる。

俺は深く息を吸って、できるだけ静かに告げた。

「そう。じゃあ、もういいよ」

「待って、ちゃんと話を」

「2年付き合って、君が選んだのがそれなんだろ。今ので全部わかった」

「違うの、これには事情が」

「事情があるなら、隠れて会わないよ。元気で」

彼女は何か言いかけて、言葉を飲み込んだ。

頬がこわばり、視線が落ちていく。向かいの男は一度も顔を上げず、ただ膝の上で手を握っている。

取り乱して怒鳴ることもできた。けれど、それをした瞬間に、自分まで惨めになる気がした。

俺は伝票を取り、自分のぶんの代金を置いてテーブルに背を向けた。振り返らずに、店のドアを押す。ガラス越しに、立ち尽くす二人がだんだん小さくなっていく。

追いかけてくる足音は、最後までなかった。

夜風が、思っていたよりずっと冷たくて、そして気持ちよかった。みじめに泣きわめくより、自分の足で出てこられたことが、今はただ誇らしい。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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