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「自分はダメ人間」梅雨のネガティブは甘えじゃない「頑張り過ぎ」をやめて“五感を癒やす”過ごし方とは

  • 2026.6.10
気分が落ち込みやすい梅雨にネガティブな思考から脱却するには?(画像はイメージ)
気分が落ち込みやすい梅雨にネガティブな思考から脱却するには?(画像はイメージ)

梅雨は湿気が高くてジメジメしやすく、また気圧が低いため頭痛や倦怠(けんたい)感が生じやすい時期です。この時期に苦手意識を感じている人は多いのではないでしょうか。こうした状況が続くと思考がネガティブになりやすいとされています。梅雨に心身の健康を維持するコツについて、心理カウンセラーのうるかすさんに聞きました。

セロトニンが不足するとネガティブ思考に

Q.梅雨は雨の日や気圧が低い日が多く、「自分はダメな人間だ」とネガティブな思考に陥りやすくなります。このとき、何が起きているのでしょうか。

うるかすさん「近年は『天気痛』や『気象病』などと呼ばれることもありますが、天気や気圧によって気分の落ち込みや体調が悪くなったりするのは、自律神経の乱れによる影響や、『セロトニン』という物質の不足などが原因として挙げられます。

人間の耳の奥には、『内耳』という気圧を感じるセンサーのような器官があります。この内耳が、低気圧がやってきたときに反応し、活動モードに切り替わる交感神経が優位になる状況が続くと、ストレスや自律神経の乱れが生じることがあります。『低気圧が来ると頭痛がする』といった症状は、このような仕組みで自律神経が乱れることによって起こることが分かっています。

また、『幸せホルモン』と表現されることもある『セロトニン』は、安心感やメンタルの安定を促す作用のある神経伝達物質ですが、太陽の光を浴びることによって脳内でより多く生成されるといわれています。

そのため、梅雨の季節のような天気で日照不足が続くと、セロトニンの分泌が抑えられてしまい、ネガティブな思考に陥りやすくなるというのも要因の一つです。

また、梅雨は、気温はそれほど高くないけれども湿度が高いという気候が続きます。この場合、汗をうまくかけず体温調節がスムーズにできないことで、体がストレスにさらされて倦怠感や体調不良を感じるというパターンもありますね」

「頑張る」のはNG?

Q.どんよりした気分の時は、あえて「頑張る」のをやめて「五感を癒やす」ことが、メンタル改善に有効とされていますがなぜなのでしょうか。

うるかすさん「頑張ることがモチベーションや原動力となって、ポジティブな気持ちで過ごすことができるのであれば問題はありませんが、疲れや落ち込みを感じているときは、『頑張ろう』という気持ちがプレッシャーとなってしまいやすくなります。

無理に頑張ることは心身ともに健全な状況とは言えないため、まずは落ち着く、自分を癒やすという時間をつくることで、落ち着きや安心感、リラックスという感覚が次第に現れ始め、少しずつネガティブな感情からの脱却につながることが期待できます。

また、心理学では『マインドフルネス』という考え方がありますが、これは過去の後悔や未来への不安ではなく、『今この瞬間』に意識を向けることを大切にするものです。気分が落ち込んでいるときほど、人は頭の中で考え続けてしまい、不安やネガティブな気持ちのループに入りやすくなります。

そのような時に『好きな香りを感じる』『心地よい音に耳を傾ける』『温かい飲み物をゆっくり味わう』『肌触りのよいものに触れる』など、五感から得られる感覚に意識を向けることで、頭の中の考えから少し距離を取り、『今ここ』へと気持ちを戻しやすくなります。

五感を癒やす時間は、単なる気分転換ではなく、心を落ち着かせるための大切なセルフケアの一つとも言えるでしょう。

もしも『天気や気圧によって体調やメンタルを崩しやすくなるかも』と気付いたら、『コーピングリスト』を作っておくのをおすすめします。コーピングリストとは、気分の落ち込みやストレス、不安を感じたときに『これをすると楽になる、気分が良くなる』という対処法をリスト化したものです。なるべくお金や時間がかからず、すぐにできる習慣や物事だとより実践しやすいでしょう。

例えば、『雨がひどい日はゆっくりお風呂につかる』『好きな香りのキャンドルを見てゆっくり過ごす』など、ご自身の好きなことやリラックスできることを書き出していき、実際に効果があったものをまとめていくとより効果的です」

「甘え」と言われたら?周囲との過ごし方

Q.周囲から「甘えだ」「気のせいだ」と言われたり、自分でもそう思って無理に頑張ってしまったりする人も多いです。周囲にどう理解を求め、どのように過ごせばよいでしょうか。

うるかすさん「気圧や天気、日照時間などが体調やメンタルに大きく影響がある人もいれば、全く感じたことがないという人もいます。このときに注意したいのが、後者のケースの人が『そんなの甘えだよ』『気のせいだよ』など、不調を感じている人を軽視した発言をすることです。

本人にとっては甘えや怠けなどではなく、症状が出るかどうかは体質や環境などに起因することも少なくありません。天気痛や気象病は正式な病名ではありませんが、『気圧や天気によって体調を崩すことがある』ということを周囲の人や本人が理解していると、過ごしやすいのではないかなと思います。

例えば、体調が悪そうなのにもしも無理して頑張ろうとしている姿勢が見られたら、『無理しないでね』『少し休んでからでもいいよ』など、体や心を落ち着けられるような声かけができると、『つらいことを分かってくれているんだ』という安心感が生まれます」

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梅雨の季節はジメジメした気候や気圧によって、実際に体調やメンタルを崩しやすい時期でもあることが分かっています。それは決して甘えではなく、体から「休んで!」というサインが出ているのかもしれません。自身の体調やメンタルをいたわれるように、この季節を乗り越えていきましょう。

オトナンサー編集部

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