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理想は妄想の中で叶える! さまざまな形で「好き」を追求して生きる「夢女子」たち。その生態を分析&解説したコミックエッセイ【書評】

  • 2026.6.8

【漫画】本編を読む

「理想は妄想で叶う」という言葉を、明るく肯定的に描いた『ハッピー夢女子ライフ』(フォレスト/KADOKAWA)は、アニメや漫画、ゲームの「推し」を愛する「夢女子」たちの生態を、漫画と解説で紹介する作品だ。

「夢女子」とは、原作には存在しない自分の分身=「夢主」を二次創作に登場させ、推しキャラとの関係を想像しながら楽しむ人のこと。10年以上にわたって夢女子界隈で活動し、SNSで交流してきた著者・フォレスト氏が、その文化や楽しみ方を教えてくれる。夢主が登場する創作では、推しと恋愛関係のほか、友達になったり、ペットになったりと、その関係に特段の決まりはなく、「どれもが正解」と解説する。

また、夢女子たちの具体的な活動も紹介。妄想するほかに、推しのぬいぐるみやグッズの収集、推しの衣装を着て「彼シャツ」気分を楽しむ、推しのサイズの靴を買って玄関に並べるなど、推しが生活の一部になっているその熱量に驚くだろう。

「自己投影派(物語に入り込む)か、壁派(第三者視点で物語を見守る)か」「推しに狂っていたときのあるある行動」などといった夢女子界隈の人が大いに共感するエピソードが並ぶほか、本作ではさらに、SNSで実施した読者参加型アンケートや夢女子用語集、川柳なども掲載し、ページをめくるたびに新しい発見がある。

とにかく「好き」という気持ちを一切否定せず、「楽しい」と言い切っている潔さが心地よく、「オタク」という言葉がポジティブに捉えられるようになった現代において、この夢女子もその派生のひとつで、立派な文化として成立していることがわかるだろう。

「夢女子」という言葉に馴染みがない人でも、本書を読めば「好きなものを好きでいること」の素晴らしさに気づくはずだ。

文=ゆくり

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