1. トップ
  2. 楽しく快適な関係が変わっていく…ふたりの近づく距離にニヤニヤが止まらない、オタク同士の偽装結婚から始まるラブコメディ第4巻!【書評】

楽しく快適な関係が変わっていく…ふたりの近づく距離にニヤニヤが止まらない、オタク同士の偽装結婚から始まるラブコメディ第4巻!【書評】

  • 2026.6.7

【漫画】本編を読む

『オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど!』(コイル:原作、七十ななそ:漫画、雪子:キャラクター原案/KADOKAWA)は、趣味に全力な大人たちが「利害の一致」で結婚したら、思っていた以上に快適で楽しい毎日が待っていたという始まりから、少しずつ関係が変わっていく男女を描いた作品だ。

会社では有能な社員、プライベートでは同人活動やアイドルオタクという咲月と滝本。互いの秘密を守るために始まった偽装結婚は、シェアハウスのような心地よい空気で続いてきた。しかし第4巻は前巻の続きとなる咲月の実家から始まり、ふたりの関係に決定的な変化が訪れる。厳しい母親や身勝手な兄に長い間苦しめられてきた咲月が、実家という「逃げ場のない場所」に置かれたとき、滝本の存在がこれまでとは違う重みを帯びていくのだ。

そして滝本の振る舞いが印象的で、彼は「偽装の夫」という役割を超え、ひとりの人間として、咲月の味方として、彼女を支える。滝本が以前から咲月に寄せていた「本気」の思いと、彼女を尊重する誠実さを見せる。そして「偽装」という関係がひとつの転機を迎える。咲月が滝本の優しさに触れていくなかで、これまでとは違う感情が込み上げ、計算では割り切れない思いが、気づけば心の中に育っていたのだ。

4巻の後半で見せるふたりの距離は、思わずにやけてしまうほど初々しくて甘い。趣味を通じて相手を知り、秘密を共有しながら育まれてきたふたりがさらに近づいていくのが見どころだ。

偽装結婚というウソから始まったはずが、大きな信頼関係を築き上げていた咲月と滝本。ふたりの「毎日がメッチャ楽しい」生活が、これからどうアップデートされていくのか。ますます目が離せない。

文=ゆくり

元記事で読む
の記事をもっとみる