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山中柔太朗ら“M!LKメンバー”も出演した“佐野勇斗”主演作「最高すぎた」「続編まだ?」来期ドラマ出演で再注目の【日テレドラマ】

  • 2026.6.26
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佐野勇斗 (C)SANKEI

松本若菜主演の火曜ドラマ『君の好きは無敵』に、佐野勇斗が訳ありキャラクターデザイナー・瀬尾深月役で出演する。偏屈で変人、けれどどこか放っておけない人物像と聞くと、思い出すのは2025年放送のドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』。佐野が演じた前科持ちの誘拐犯・林田大介、通称リンダは、荒っぽい外見に反して不器用で素朴、嘘がつけない青年だった。SNS上でも「この二人いま思い返しても最高すぎた」「続編まだ?」と愛された同作を、今あらためて振り返りたい。

※以下本文には放送内容が含まれます。

佐野勇斗が似合う“不器用で放っておけない男”

『君の好きは無敵』で佐野勇斗が演じる瀬尾深月は、偏屈で変人、訳ありのキャラクターデザイナーとのこと。松本若菜演じる元コンサルの草壁杏奈とともに、世界的大人気キャラクターの誕生を目指すラブコメディ。明るい枠組みでありながら、瀬尾にはどこか扱いづらく、簡単には近づけない気配がありそうだ。

この設定を聞いて、昨年度の『ESCAPE』を思い出した視聴者も多いのではないだろうか。佐野が演じたリンダもまた、かなり一筋縄ではいかない人物だった。前科持ちで、誘拐計画に加担し、見た目も言動も決して優等生ではない。しかし、その内側には、不器用で素朴で、嘘がつけない青年の弱さがあった。

佐野の魅力は、こうした“どこか憎めない男”を、ただのクセ強キャラで終わらせないところにある。リンダは、間違いを犯してきた人物でありながら、どこか人を信じたい気持ちを捨てきれない。怒っているようで、傷ついている。乱暴に見えて、実はとても不器用。そのグラデーションを、佐野は自然に立ち上げていた。

『君の好きは無敵』の瀬尾深月も、偏屈さの奥に、創作へのこだわりや人づきあいの不器用さ、そして自分でも扱いきれない“好き”が隠れていそうだ。リンダで見せた危うさとピュアさを経て、今度はどんな表情を見せてくれるのか。

『ESCAPE』が描いた、誘拐犯と人質の奇妙な絆

佐野勇斗と桜田ひよりがW主演を務めた『ESCAPE』。経済的に恵まれない環境で育ち、特殊詐欺に加担した過去を持つリンダが、桜田演じる結以の誘拐計画に関わる。しかし、計画は失敗。人質であるはずの結以と行動をともにすることになり、物語は予想外の逃避行へと転がっていく。

本作のおもしろさの一つとして、誘拐犯と人質という関係が、いつの間にか“現実から逃げたい者同士”へ変わっていく点が挙げられる。リンダは結以を支配する存在ではない。むしろ、彼自身も社会のどこかで追い詰められ、間違った場所へ流れ着いてしまった人間だ。結以もまた、社長令嬢という恵まれた立場に見えながら、自分の意思ではどうにもならないものに縛られている。

二人は完璧なヒーローとヒロインではなかった。未熟で、危なっかしく、何度も間違える。だからこそ、互いの弱さを見過ごせない。二人の逃避行をただの事件としてではなく、人生を取り戻すための旅として見守った視聴者は多かったはずだ。

SNS上で「この二人いま思い返しても最高すぎた」と語られるのは、リンダと結以が単なる恋愛関係でも、分かりやすいバディでもなかったからだ。共犯のようで、救い合う相手でもある。ロマンス未満でありながら、どんな恋愛よりも切実な瞬間があった。二人の未完成さが、そのまま作品の魅力になっていた。

M!LKメンバー出演も話題に

『ESCAPE』は、物語内の関係性だけでなく、作品の外側でも大きな熱を生んだ。主演の佐野に加え、同じM!LKの吉田仁人が紺野泰輝役で出演。さらに山中柔太朗も最終話にゲスト出演し、M!LKファンにとっても見逃せない作品となった。

こうしたメンバー出演は、単なるファンサービスにとどまらない。佐野がドラマの中心でリンダという複雑な人物を背負い、その周辺にM!LKメンバーが登場することで、作品そのものへの注目もさらに広がった。とくに最終話でのゲスト出演は、緊張感ある物語の終盤に、ドラマ外の文脈も含めた高揚感を添えていた。

事件が終わったとしても、リンダと結以の人生は終わらない。逃げた先で何を選ぶのか。自分たちの過去とどう向き合うのか。二人がもう一度、どこかで並んで歩く姿を見たいと思わせるだけの余白が本作にはあった。

その佐野が次に挑むのが、世界的大人気キャラクターを生み出そうとする訳ありデザイナー役である。サスペンスの逃避行から、ラブコメの創作現場へ。ジャンルは変わっても、佐野が演じる“不器用で放っておけない男”への期待は変わらない。『ESCAPE』を愛した視聴者ほど、瀬尾深月の中にリンダとは違う形の優しさを見つけたくなるはずだ。


出典:
日本テレビ 水曜ドラマ「ESCAPE それは誘拐のはずだった」公式HP より
TBS 火曜ドラマ「君の好きは無敵」公式HP より

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X:@yuu_uu_

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