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【NHK大河ドラマ】冒頭のコミカルな描写が、実は“今後の展開”を示唆していたと話題に「伏線だった」「斬新な表現」

  • 2026.6.22
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『豊臣兄弟!』6月7日放送 (C)NHK

6月7日に『豊臣兄弟!』第22回「播磨大誤算」が放送された。順調にいくかと思われた播磨攻略だったが、予想に反して手強い戦況となった。

※以下本文には放送内容が含まれます。

順調だった播磨平定

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『豊臣兄弟!』6月7日放送 (C)NHK

21回では播磨攻略を任された秀吉(池松壮亮)と小一郎(仲野太賀)。播磨はもともと荒木村重(トータス松本)がまとめていたのだが、それに代わる形となった。最初は難航するかと思われたが、村重の仲介で出会った小寺官兵衛(倉悠貴)がしっかりとお膳立てをしていた。姫路城は秀吉のものとなるよう主君に話は通しておいた、主君は織田方につくように説得しておいた、播磨の国衆・赤松氏と別所氏は織田方につかせた、さらに赤松氏と別所氏がつけばほかの国衆も織田方につくだろう――など、あまりにもうまい話が揃っているのである。ここまでくると、何か裏があるのではないかと思ってしまうが、そうではないらしい。ここに半兵衛(菅田将暉)がすべての国衆に人質を差し出させるように言う。官兵衛はこれにも逆らわず、まずは自分の息子である松寿丸(森優理斗)から差し出す、と快諾する。どうやら本気で秀吉に尽くすつもりで動いているらしい。

さらに播磨を固めるため、半兵衛の助言を受けて小一郎は但馬の竹田城攻めを担う。一方で、秀吉は上月城攻略を担い、兄弟で播磨固めを進めていく。

一転、揺れる播磨へ

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『豊臣兄弟!』6月7日放送 (C)NHK

竹田城を落とし、上月城もその手に収めた秀吉。これで播磨は安泰……と思いきや、国衆たちが次々と反旗を翻したのだ。21回冒頭で石田三成(松本怜生)が女性ふたりに引っ張り合われるという様子が描かれていた。これを秀吉は三成を播磨に例えて、織田と毛利の間で揺れているさまを表現。21回の時点では大きく織田が優勢に傾いたが、22回では毛利へと一気に傾く。三成を使った比喩が、ここで回収された。SNS上でもこの演出に対しては、「伏線だった」「斬新な表現」といった驚きの声も相次ぎ、単なるコミカルな導入に見せかけて戦況の揺らぎを示す構造的な演出だった点が評価されている。

播磨が揺れることによって大きな変化が生じたのは秀吉だ。国衆が反旗を翻したことによって落とした上月城に味方を残したまま撤退することになってしまう。このことをひどく気に病んだ秀吉は転んだ拍子に頭を打ち、記憶喪失となる。小一郎のことはおろか、自分が何者なのかも覚えていない始末。これでは播磨をどうにかするどころではない。小一郎はなんとか記憶を取り戻させようと母のなか(坂井真紀)を呼び寄せて料理を作らせる。懐かしい味を食べれば思い出すかもしれない、という作戦だ。だが、それも失敗。ついに小一郎が仏にもすがろうとしたところで、秀吉が止めに入る。「やめんか、小一郎!」と。実はなかの顔を見たときから思い出していたのだと秀吉は言う。

なぜ思い出していたにも関わらず、記憶喪失のフリを続けていたのか。秀吉は心の底では逃げたいと思っていたのではないだろうか。上月城では、城にいた者たち自ら命を絶っていた。半兵衛の提案で秀吉の采配とし、「織田に逆らえばこうなる」という恐怖を植え付けようとした。しかし、秀吉はそれを受け入れつつも、心のどこかで死なせてしまった悔いが残っていたのではないか。そして、これから戦況はもっとシビアなものになっていく。許されないことだが、少しの間の逃避なら、と考えてもおかしくはない。もちろん、もう秀吉は逃げることができないのだ。小一郎はもちろん、仲間も多くいる。それがわかった上での逃避だとしたらなんと切ないことだろうか。記憶を取り戻した秀吉はまた、戦地へと赴く。


NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』毎週日曜よる8時放送
NHK ONE(新NHKプラス)同時見逃し配信中・過去回はNHKオンデマンドで配信

ライター:ふくだりょうこ(Fukuda Ryoko)
うさぎと暮らすライター。シナリオやインタビュー、コラム、エッセイなどを中心に執筆。小説とお酒と音楽とドラマがあればだいたいご機嫌。

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