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山形100年企業3社が手がけるオリジナル乾麺「皿中」がクラファンで906%を達成

  • 2026.5.14

山形の食堂「皿谷食堂」が、山形を代表する醤油メーカー「丸十大屋」、創業100年を超える製麺の老舗「太郎兵衛そば本舗」とともに取り組んだオリジナル乾麺「皿中(さらちゅう)」のKickstarterプロジェクトが、達成率906%で終了した。

山形独自の食文化「そば屋のラーメン」を世界へ

山形には、そば店でラーメンを提供する独自の麺文化があり、その背景には地域に根ざした食堂文化と醤油・製麺・出汁づくりの積み重ねがある。

「皿谷食堂」は、この食文化を単なる商品販売にとどめず、山形食文化の資産として次世代へ繋ぎ、世界へ発信していきたいと考えていた。

「皿中」は、創業100年を超える「太郎兵衛そば本舗」の製麺技術、「丸十大屋」の醤油、そして「皿谷食堂」が培ってきた牛と鰹節を基調とする山形伝統の味づくりを掛け合わせて誕生したオリジナル乾麺。常温保存可能な乾麺商品「皿中」として国内外へ届ける挑戦として始動した。

同商品は、山形寒河江ならではの、鼻に抜ける風味と甘みの味わいである「そば屋のラーメン」を国内外の家庭で楽しめる商品として展開していく。

支援の半数以上が米国から

「皿中」のKickstarterプロジェクトでは284人の支援者から総額2,719,399円の支援を集めた。その結果は、3社が100年以上にわたり培ってきた技術と信頼、そして山形の食文化そのものに対する共感の表れであると考えている。

また、同プロジェクトは支援の半数以上が米国からの支援となった。

Kickstarterでの日本国内(実行者の住所が日本)募集プロジェクトの中でも現時点(2026年5月1日)でラーメンプロジェクトでは高いシェアを誇っている。山形のラーメンに興味を持つ米国の人々が、今回発信した皿中の動画などを見たことで、食べてみたいと訴求できたことが理由だと推測されるという。

今後の活動計画と展望

今回の成果を一過性の話題で終わらせるのではなく、山形の食文化としての「そば屋のラーメン」を日本中に認知・世界に普及していくきっかけにしていきたいとしている。

短期展開(1年以内)としては、本格的な国内外販売チャネルの構築を進める。

同時に山形県が持つ「ラーメン県そば王国」としての個性を“そば屋のラーメン”という固有の食文化を通じて山形ブランドの認知向上に繋がる発信を強化。今回の挑戦を地方企業の事例として国内メディアや関係各所へ広く発信し、地域企業の新たな挑戦を後押しするモデルづくりを進めていくという。

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親子イベントの様子[/caption]

中長期展開(2〜3年)では、「皿谷食堂」単独ではなく山形県内の他の食文化事業者との連携を深め、地域ブランドの向上と統合を目指す。地域の生産者・就労支援事業者・食関連事業者などと連携したコラボイベントの開催を検討しており、食を軸にした関係人口の拡大、地域経済の循環、そして山形食文化を体感できるコミュニティづくりを進めていくとしている。

今後予定するイベントは、同社単独で完結する催しではなく地域との関わりを主軸に据えた開催を基本方針とし「皿中」をひとつの核としながら地域の多様な担い手とともに山形の魅力を総合的に伝える場へ育てていく考えだ。

食を通じて地域の物語を共有し、山形のブランドを“点”ではなく“面”にしていくことが目指す方向だという。

今後のスケジュール

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代表取締役 皿谷一巳氏[/caption]

今後のスケジュールについては、6月中旬に返礼品の発送を開始予定。6月下旬には日本国内での一般販売を開始予定で、自社ECサイトでの先行販売も予定している。

今夏以降は海外販売チャネル構築の推進、「そば屋のラーメン」普及施策、地域事業者との協業企画の具体化を進めていく。

山形の食文化を世界へつなぐ「皿中」の今後の展開に注目したい。

■皿谷食堂 住所:山形県寒河江市本町二丁目6番54号 公式サイト:https://www.saraya-shokudo.jp 公式オンラインショップ:https://www.saraya-shokudo.jp/category/all-products

(丸本チャ子)

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