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他者の卵子提供によって生まれた養子と暮らす、資産家の女性。彼女は義理の息子に何を思う?【著者インタビュー】

  • 2026.5.8
(C)鳥野しの/KADOKAWA(ビームコミックス)
(C)鳥野しの/KADOKAWA(ビームコミックス)

【漫画】本編を読む

出産経験のない女性のもとに、ある日突然「あなたの子どもです」と少女が訪ねてくる。少女は、女性の“卵子提供”によって生まれた子どもだった——。『egg わたし、あなたの子どもです。』(鳥野しの/KADOKAWA)は、他人の卵子や精子を利用することで誰でも子どもをつくることができる制度“egg”がある架空の社会の物語。

本作では、ドナー(卵子提供者)とレシピエント(卵子提供によって生まれた子ども)の人生の交わりを描く。二者は求め合うことも求め合わないこともあるが、その関係は複雑だ。親になる資格とは? セクシュアリティとは? そして人間同士のつながりとは? 人と人との在り方について改めて考えさせられる本作に込めた想いを、著者の鳥野しのさんに聞いた。

——養子だった息子を「本当の子」と呼ぶ女性・ジャスミン。不動産王として世界を股にかける彼女は、義理の息子に対してどんな愛情を抱いていたのでしょうか。

鳥野しのさん(以下、鳥野):彼女は様々な事業を手がけていた女性なので、ご飯を作るなど生活面での面倒を見たわけではなかったはずですが、養子の息子は「無償で力を貸すことができる喜び」を味わわせてくれた存在だったのかな、と思います。あとは、単純に気が合ったのではないでしょうか。

——本作の中盤以降は、レシピエント(卵子提供で生まれた子)が育ての親である義母を「お母さん」と呼ぶ瞬間を描くなど、誰かを愛おしく思う気持ちがより深く感じられ感涙の嵐でした。

鳥野:じつは、この漫画は単行本1冊分の予定で描き始めたのですが、ありがたいことに3〜4話あたりで「上下巻にしませんか?」と増ページのご提案をいただいて。とはいえ、当初描きたかったことは4話までに大体終わっていたので、どうしたもんかな〜と。

そこで「ここまではドナー視点の話だったので、後半はレシピエントである子ども側の視点で描こう」と決めました。

そのため、4話までがドナーのエゴに寄った話だったのが、5話以降はもう少し視点が他者に向いたのかな? と思います。あまり意識していなかったことですが、変化を感じ取っていただけたのなら嬉しいです。

取材・文=吉田あき

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